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2008年03月11日

● 白い巨塔 考(その5)


今回は「柳原」について語ろうと思う。




白い巨塔白い巨塔

「伊藤英明」                           「高橋長英」


唐沢版と田宮版に関して 色々と比較めいた話を述べてきたが、何度も述べた様に 私は唐沢版が駄作だったとは思っていない。


けど、唐沢版が田宮版を超えた出来とも思っていないので リメイクである以上、辛い評価を与えざるを得ない。


でね、色々と挙げていったらキリが無いのだが 唐沢版において出来がマイナスに作用している大きな原因はキャスティング 特に「佐々木庸平」の家族と この「柳原」だと思っている。


では 柳原役の「伊藤英明」の何が気に入らないのか?と言うと…


まず、ひとつめは 伊藤英明は江口洋介と共に「救命病棟24時」に出演しており、そこで研修医役を演じている。


江口洋介が良い役者であるにも関わらず、「里見」役にシックリとハマった感が起きなかったのは 単に、「救命病棟24時」での進藤のキャラを里見に持ち込んでしまったからで 伊藤英明にも同じ事が言えるのだが、江口洋介よりも伊藤英明が悲惨なのは 演技力の大きな差だ。


ただ、それだけを理由に伊藤を批判する気は無い。


最大の失敗点は そういう役柄設定を持ち込んだ演出の責任であるからだ。


でね、田宮版と唐沢版で この「柳原」という人間像の描き方で 大きく異なり象徴的とも言える場面は


白い巨塔

「佐々木庸平」が死亡する場面である。


田宮版における柳原は 淡々と死亡を確認し、遺族に告げる。


ところが唐沢版では


白い巨塔

臨終確認をする先輩医師達をはねのけて心臓マッサージを行い…


白い巨塔

後に鵜飼医学部長が状況を確認する場では ただ、泣きじゃくるばかり。


これって、先にも述べた様に「救命病棟24時」でのキャラ設定なら さもありなんと思うが、「白い巨塔」の「柳原」としては大いに違和感を抱く。


柳原という人物は 財前と同じ様に貧しい家に育ち、苦学して医師への道を志した人物であり、「佐々木庸平」の医療裁判が始まるまでは躊躇無く保身に徹するが、同僚達が財前に切り捨てられて系列大学などへ飛ばされるのを垣間見ながら 医療裁判での柳原の置かれた立場から財前に依怙贔屓され 周囲からは「恵まれた奴」と嫉妬され そんな人間関係に板挟みになって 本来の生真面目さから葛藤する人物。


しかも、「肺への転移」の可能性に気づく…という点で 実は優秀な医師の素養を持っている人物。


つまりは、我を忘れて心臓マッサージを施したり 場を弁えず、泣きじゃくる人物とは違うのだ。


ゆえに、伊藤英明の演技力云々というよりも この「佐々木庸平」が死亡する場面における柳原の人物像は 後々の裁判での心変わりの布石の様に見えて、実は


「だったら、最初から財前にたてつけ」


と、この時点で思わせてしまう失敗演出と言わざるを得ないのだ。




さて、毎度 唐沢版に対しての不満ばかりを述べるのもナンなので 個人的に気に入っている部分も少しだけ触れておくと…


白い巨塔

白い巨塔

白い巨塔

「西田尚美」と


白い巨塔

白い巨塔

「木村多江」が出演している事だけは ヲタとして嬉しい。^^


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コメント

面白かったです!また見たくなってきました。でも・・・もう10回ぐらい借りたからなぁ。。。田宮さんは、僕には偉大すぎます。

★ 塩 さん

なるほど^^


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