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2008年02月26日

● 市川版:女王蜂 再考


市川崑監督の訃報に接し、「女王蜂」を再見した。




女王蜂

以前、掲示した「女王蜂」関連の記事で 「女王蜂」は横溝原作の中でも傑作の部類のひとつだと述べた。


その気持ちに変わりはないし、だからこそ 市川監督も映画化してくれたのだと勝手に思い込んでもいる。


とはいえ、さすがの市川監督でも「女王蜂」を映像化するには2時間の尺では厳しかったのは仕方が無い。^^;


問題は尺に納める為の取捨選択が どういう結果に表れるか…であり、その点で他のTVドラマ作品と比較して やはり群を抜いている。


でもね、この「女王蜂」に関しては 角川映画の金田一シリーズの4作目として 制作した時点では「今度こそ最後」という思いや プロデューサー側の思惑による化粧品会社とのタイアップなど 純粋に原作を基にした映像化だけではなく、いろんな商業的思惑が加味された部分もあり、だからこそ 同じ市川版であっても「犬神家の一族」や「悪魔の手毬唄」とはクォリティに数段落ちると言わざるを得ない。


…というのが 封切り時にオンタイムで観た後の 私の正直な感想だった。


けどね…


数年前に このブログの記事を書く為にDVDを久しぶりに再見した時に オンタイムの時とは微妙に違う感想というか「想い」が浮かび それを巧く言葉に出来ぬまま今日に至ったのだが、今回 市川監督の訃報に接し、またDVDを腰を据えて観ると 過ぎた年月のぶんだけ漬け物や日本酒の様に発酵を重ねた味わいとでも言うべき点に気づき それだけで涙が溢れた。


それは

女王蜂

まず、等々力警部の部下の刑事役「小林昭二」


私の世代の「仮面ライダー派」であれば「おやっさん」 私の様に「ウルトラマン派」には「キャップ」として いずれにせよ多感な時期に指揮官として印象に残る名優だ。


そして、

女王蜂

駐在役の「伴淳三郎」


こういう素朴でスッとぼけた爺ぃ役をこなせる名優が 今、いるのか?


そして、もう一人

女王蜂

嵐三朝役の「三木のり平」 「伴淳三郎」と同じ様に 別のタイプの素朴でスッとぼけた爺ぃを好演出来る名優であり、犬神家…の松子を演じた高峰三枝子同様 今の俳優陣で この「嵐三朝」を ここまで演じられる俳優はいるのか?


今となっては鬼籍となってしまった御三方だが、この映画に限らず、誰もが認める名優なのだが 「女王蜂」に限って言えば 刑事と駐在と嵐三朝 彼ら三人以上にそれぞれを演じられる役者が 現在の役者達の中に思い浮かばない… それぐらいハマっているという点、ここに気づいた時 涙が出たのだ。


他にも

女王蜂

「常田富士男」や


女王蜂

「坂口良子」も そう。


70年代の市川版には キャスティングに隙が無く それぞれの俳優がそれぞれに輝いているのだ。


そして、見落としがちな人物を もう一人挙げておくと…


女王蜂女王蜂

女王蜂


上の画は映画冒頭 事件の大元となった 旅行中の学生が二人、月琴の里に立ち寄ったエピソードなのだが


女王蜂女王蜂

3人のウチの二人は「仲代達也」と「萩尾みどり」なのだが、


女王蜂

もう一人の男子を演じていたのは…


富豪刑事より

「佐々木勝彦」だったんだな。^^


総じて、作品全体のクォリティとしては 市川版:石坂金田一シリーズの中では一番低いかもしれないが、それでも 他のTVドラマを圧してしまうのは 結局、キャスティングと それぞれのキャラの演出・使い方の妙なのだ… そこに気づくと市川監督に撮ってもらって良かったと 横溝ファンの一人として確信する次第だ。


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