● 白い巨塔 考(その1)
ふと、「白い巨塔」について語ってみたくなった。
山崎豊子が書いた「白い巨塔」をベースに制作されたTVドラマに関して 私は今まできちんと このブログ内で語った事が無い。
それに関してお問い合わせを何度か頂戴した事があり、殆どの場合 それに対して私は
「ドラマとしては面白かったし、クォリティも高いと思っている。
しかしながら、医療現場とか病気とかを題材にしたドラマを見たり語るには
私は個人的に感じている事がいくつかあり、当面は 記事にしないつもりでおります」
という旨の返答をしてきた。
これは、「救命病棟24時」シリーズや「ブラックジャックによろしく」や 最近では「医龍」も同様だ。
しかしながら、最近になって 少し、私の考えも変わり 少し、腰を据えて語ってみたくなったので まずは「白い巨塔」から語ろうかと思うのだが、
で、この「白い巨塔」に関しては 他の記事では私自身に「禁じ手」としているネタバレや原作とか 前作とかとの対比も 何も気にせず語ろうと思っているので、それらが気に入らない方は どうか、読み飛ばして頂けるとありがたい。
「白い巨塔」TVシリーズと言えば 私の世代では どうしても1978年に放送された田宮二郎版と 2003年に放送された唐沢寿明版が思い起こされるのだが、今回 調べてみたら その他に
1967年 テレ朝系で全26話。(財前五郎:佐藤慶)
1990年 テレ朝系で全2話。(財前五郎:村上弘明)
という2作があるが この二つに関しては 今回は触れず、あくまでも田宮版と唐沢版で語ろうと思っている。
そこで、登場人物に対する 双方のシリーズのキャスティングを まずは比較してみる。
【財前五郎】


「唐沢寿明」 「田宮二郎」
【里見脩二】


「江口洋介」 「山本學」
【東貞蔵】


「石坂浩二」 「中村伸郎」
【鵜飼医学部長】


「伊武雅刀」 「小沢栄太郎」
【柳原 第一外科医局員】


「伊藤英明」 「高橋長英」
【大河内教授】


「品川徹」 「加藤嘉」
【菊川昇】


「沢村一樹」 「米倉斉加年」
【財前又一】


「西田敏行」 「曽我廼家明蝶」
【財前杏子】


「若村麻由美」 「生田悦子」
【花森ケイ子】


「黒木瞳」 「太地喜和子」
【岩田重吉】


「曽我廼家文童」 「金子信雄」
【佃友博】


「片岡孝太郎」 「河原崎長一郎」
【東政子】


「高畑淳子」 「東恵美子」
【東佐枝子】


「矢田亜希子」 「島田陽子」
【里見三知代】


「水野真紀」 「上村香子」
【亀山君子】


「西田尚美」 「松本典子」
【関口弁護士】


「上川隆也」 「児玉清」
【佐々木庸平】


「田山涼成」 「谷幹一」
【佐々木よし江】


「かたせ梨乃」 「中村玉緒」
【佐々木庸一】


「中村俊太」 「中島久之」
その他 田宮版の登場人物


「小松方正」野坂教授:浪速大学医学部整形外科教授 「戸浦六宏」葉山教授:浪速大学医学部産婦人科教授


「井上孝雄」今津教授:浪速大学医学部第2外科教授 「渡辺文雄」真鍋貫治:真鍋外科病院院長、市会議員
さて… 上の対比を御覧になって どう思われるだろうか?
私の思った事を そのまま述べれば…
主要なキャストはともかく、田宮版では脇にズラリと個性派俳優が並び ストーリー的にも教授選や裁判における ドロドロとした人間関係にポイントを置いている事が明確。
ゆえに、大学医学部や 医師会などの裏側を暴いた社会性と相俟って 視聴者にいろんな思いを抱かせた。
個人的に興味深いのは このドラマが放送された数年後、大学の医学部に 後に「二代目開業医」と呼ばれる我が友が進学し、
「いやぁ… まさに、白い巨塔だわ」
と、ボヤいていた事で その頃は
「俺は 大河内教授みたいな立派な人物になる」
と、力説していたくせに 周囲の友人達が予想していた通り、金子信雄をパワーアップした人物になった事。^^;
が、まぁ、そんな事はどうでも良い。^^;
