● アヒルと鴨のコインロッカー DVD
2007年に公開された「アヒルと鴨のコインロッカー」のDVDを入手したので見た。

出演者は

「瑛太」

「濱田岳」

「関めぐみ」

「松田龍平」

「大塚寧々」
原作があるのは知っているが まだ読んでいない。
冒頭の展開は 少し、荒唐無稽の感が無きにしもあらずだが まぁ、そんなものはどうでも良い。
この映画をとても高く評価している感想をいくつか 余所のサイトで目にした。
大学生として親元から離れて独りで生活を始めた頃や、外国人の事や、動物虐待の事や…
物語に込められたメッセージみたいなものも悪くは無いと思う。
ただ、やっぱり荒唐無稽な部分と それに対する、終盤での善意な倫理観のバランスが 私にはどちらも異質な脂を口に含んだ時の様な気持ち悪さに感じてしまった。
でね、以下にはネタバレが過分に含まれるので まだ、未見の方は御注意願いたい。
遠国からの留学生という設定で 言葉の通じぬ苦しみや、外国人に対する人々のある種の冷たさから孤独感が際立つのは理解が出来る。
ただ、そういう設定の人物の孤独が長ければ より、大きさや強さも増すのは理解出来るが、その間、ブータン人はどのように生活していたんだろう? つまり、孤独の強さは理解が出来るし想像も出来るけど それに釣り合う飢餓感が感じられず、私は説得力に欠けると感じた。
次に、ペット屋の主人は ブータン人と女の子と河崎のそれぞれの身の上に起きた事を知っている。
ゆえに、女の子の事で涙まで流す。
にも関わらず、自首をしろと勧め「助けられる人は助けたい」とも言う。

だとすれば、このシーンの別れ方 ペット屋の主人の言動や行動と辻褄が合わない。
この場合、ペット屋の主人はブータン人と河崎の事を知っており、ブータン人を探して大学構内にいたわけで、シーナからいくつかの(ペット屋の主人であれば明らかに不可解と判断出来る)話を聞いたわけだが、その内容からすれば 直ぐにでもアパートに行くはずだし、行くべきであって ここで、そういう行動を取らずに、終盤での倫理的な行動や台詞というのは 言動・行動が折り合っていない。
また、警察官の目前で 死亡事故、ひき逃げを起こし かつ、無謀な運転で同乗者2名を負傷(死傷かもしれないが確認出来ず)させた者が 約2年後の時点で社会復帰出来ている事があり得るのか?という疑問もある。
ま、これは可能性的には絶対に無いとは言えないけど その可能性は限りなく0に近いと思う。
と言う風に 他にも細かい点でいくつかあるが、少なくとも3つの大きな違和感が簡単に生じてしまう時点で 残念ながらストーリーは破綻していると言わざるを得ず、この映画のストーリーがシリアス系である以上、許容範囲の荒唐無稽とは思えないのだ。
ゆえに、単純に動物愛護とか 愛すべき人物の復讐とか、孤独な心情に同情して貰い泣き出来る…なんて部分だけで 私はこの映画を「良作」と思うほどお人好しでは無いんだな。
あ、そうそう…

仙台弁で喋る この女の子に ちょっと惹かれた。^^
