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2008年01月29日

● アヒルと鴨のコインロッカー DVD


2007年に公開された「アヒルと鴨のコインロッカー」のDVDを入手したので見た。




アヒルと鴨のコインロッカー


出演者は


アヒルと鴨のコインロッカー

「瑛太」


アヒルと鴨のコインロッカー

「濱田岳」


アヒルと鴨のコインロッカー

「関めぐみ」


アヒルと鴨のコインロッカー

「松田龍平」


アヒルと鴨のコインロッカー

「大塚寧々」


原作があるのは知っているが まだ読んでいない。


冒頭の展開は 少し、荒唐無稽の感が無きにしもあらずだが まぁ、そんなものはどうでも良い。


この映画をとても高く評価している感想をいくつか 余所のサイトで目にした。


大学生として親元から離れて独りで生活を始めた頃や、外国人の事や、動物虐待の事や…


物語に込められたメッセージみたいなものも悪くは無いと思う。


ただ、やっぱり荒唐無稽な部分と それに対する、終盤での善意な倫理観のバランスが 私にはどちらも異質な脂を口に含んだ時の様な気持ち悪さに感じてしまった。


でね、以下にはネタバレが過分に含まれるので まだ、未見の方は御注意願いたい。




遠国からの留学生という設定で 言葉の通じぬ苦しみや、外国人に対する人々のある種の冷たさから孤独感が際立つのは理解が出来る。


ただ、そういう設定の人物の孤独が長ければ より、大きさや強さも増すのは理解出来るが、その間、ブータン人はどのように生活していたんだろう? つまり、孤独の強さは理解が出来るし想像も出来るけど それに釣り合う飢餓感が感じられず、私は説得力に欠けると感じた。


次に、ペット屋の主人は ブータン人と女の子と河崎のそれぞれの身の上に起きた事を知っている。


ゆえに、女の子の事で涙まで流す。


にも関わらず、自首をしろと勧め「助けられる人は助けたい」とも言う。


アヒルと鴨のコインロッカー

だとすれば、このシーンの別れ方 ペット屋の主人の言動や行動と辻褄が合わない。


この場合、ペット屋の主人はブータン人と河崎の事を知っており、ブータン人を探して大学構内にいたわけで、シーナからいくつかの(ペット屋の主人であれば明らかに不可解と判断出来る)話を聞いたわけだが、その内容からすれば 直ぐにでもアパートに行くはずだし、行くべきであって ここで、そういう行動を取らずに、終盤での倫理的な行動や台詞というのは 言動・行動が折り合っていない。


また、警察官の目前で 死亡事故、ひき逃げを起こし かつ、無謀な運転で同乗者2名を負傷(死傷かもしれないが確認出来ず)させた者が 約2年後の時点で社会復帰出来ている事があり得るのか?という疑問もある。

ま、これは可能性的には絶対に無いとは言えないけど その可能性は限りなく0に近いと思う。


と言う風に 他にも細かい点でいくつかあるが、少なくとも3つの大きな違和感が簡単に生じてしまう時点で 残念ながらストーリーは破綻していると言わざるを得ず、この映画のストーリーがシリアス系である以上、許容範囲の荒唐無稽とは思えないのだ。


ゆえに、単純に動物愛護とか 愛すべき人物の復讐とか、孤独な心情に同情して貰い泣き出来る…なんて部分だけで 私はこの映画を「良作」と思うほどお人好しでは無いんだな。


あ、そうそう…

アヒルと鴨のコインロッカー

仙台弁で喋る この女の子に ちょっと惹かれた。^^


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コメント

「仙台弁で喋る この女の子」という部分を見ていてもたってもいられず
初めてコメントさせていただきます。
この女の子は「平田薫」って子で「幸福な食卓」や「浅草ふくまる旅館」等にちょっとした役で出ていたようですよ。
自分自身、実際に見ていたわけではのでどのような役柄で出ていたのかわからないのが申し訳ないのですが。


実は・・、ブタネコさんのblogは、TV版セカチューの記事が掲載されていた頃から欠かさず拝見させていただいています。
自分自身、放送当時はリアルタイムで見ており、その当時の映像を未だにレコーダーから消さずにいる(DVDのバックアップ済み)ぐらいで、
毎回テレビの前で正座をして見なければ失礼な気である!という気持ちで見ていたことを思い出します。


自分はブタネコさんに比べると人生経験もまだまだ積めていない若輩者ですが、中高の青春時代には携帯がまだ(ぎりぎり)普及しておらず、
深夜には勉強をしながらラジオを聞くぐらいしかなかったので、ブタネコさんほどではありませんが、
自分自身と重ね合わせている部分が多かった気がします。
実際にはそんな経験をしていないのですが・・。
実際、全て見終わった後の自分自身の悲壮感は半端なものではなかったので、
二度目見ようとした際は夢島の回以降は気持ちが滅入ることが明らかなので見ることが出来ていません_| ̄|○。


ブタネコさんのさまざまな経験や考え方は非常に参考になりますし共感することが多いです。
これからも様々な記事を楽しみにしています!

失礼します、気になってしまったので訂正させてください、
この映画の公開は、おそらく去年、2007年だったと思います。
HPを見ると、製作は2006年のようですが・・・

おはようございます.
東村山でも朝はいろいろなところで凍るようになりました.
今日は太陽も一休みというところです.

この作品は小生も偶然に見る機会がありました.
ご指摘の箇所に 「御意」 というところです….

少々控えめで優しい言い回しにブタネコさんのユーモアを感じております.(笑)

実は,この「シナリオを書く資質」のところは昨今かなり問題視してよいことです.
社会問題やその関係者が様々な形で目にする時に,感傷的に扱ってならない
ことがあるのですね. ここ十年ほどで,小生が人目も憚らずに傑作と謳う
「殺人の追憶」ですが,その監督の臨む決意たるや,日本の映画関係者は
もう少し真摯に勉強すべきです.

先日のブタネコさんの別の記事で,やはりそのような「社会的背景や当事者の
いることをあたかもパーツや駒のように扱う」著名なライターのことを
指摘されておられましたが,まさにそうした希薄な,もっと言えばハンパな人間に
シナリオなど書けるはずもないのですね.
ハンパな生き様の者がハンパなシナリオを書いてハンパな監督が撮る.
これはある意味犯罪です.(笑)
それにより著しく感情を傷つけられたり,あるいは精神的に病んでしまったりする
人がいるかもしれないという「想像力の欠如による加担」と言っていいでしょう.
ましてや,それに取って付けたような「希望の偽装」をしたところで
贖罪になるわけもありません.

そこの機微を察することのできる人が関われば,アイドルが出ようが,イケメンが出ようが,
またはそれがスプラスティックなものであっても,本当に面白い作品になるはずですよ.

弱輩ゆえ,小生もハンパな倫理観をかざすつもりはないのですが,
「正義,愛,優しさ」という時代や世相によって移ろう価値基準に委ねず,
もう少し人間の本質と向き合ったところで「希望」を描く作品に
めぐり合いたいものです.

> 仙台弁で喋る この女の子に~

この記事の「希望」はこれですね.(笑)

★ miff さん


はじめまして、コメントありがとうございました。


>「幸福な食卓」や「浅草ふくまる旅館」

へぇ、機会があれば調べてみたいと思います。^^


ロクなブログではありませんが お楽しみ頂けるならば幸いです。

今後も よろしくお願い申し上げます。^^


★ ゆっけ さん


すいません、今年がまだ2007年だと勘違いして誤記しました

早速、訂正させて頂きました。^^;


★ ゴーシュ さん


正直に申し上げると ゴーシュさんからはお叱りを頂戴するかも…なんて思ってました。^^;


頂戴したコメントへのレスをタイプしておりましたところ ちと、長文になりそうなので 別途、記事として掲示したいと思います。^^


ブタネコさん、こんばんは(^^

「アヒルと鴨のコインロッカー」

映画館で観ました。

私は、この映画の原作者のファンです。

「現実原則から数cm浮いたところで、愛と正義を叫ぶ」
ような小説だと思っています(他の作品も)。

そんなところが、その原作者の小説を好きな理由です。

なので、「あ、小説のまんまだ!」と、
「アヒルと鴨のコインロッカー」(小説版)ワールドの再現として
私は、この映画をとても気に入りました。

仙台弁の女の子、よく覚えています。
とても印象的でした(^^

それと、ホントに遅ればせながら…
本年もよろしくお願い申し上げますm(_ _)m

★ すもも さん

こちらこそ 今年も宜しくお願い申し上げます。^^

原作は近日中に読むつもりでいます。

なので、原作絡みのレスは しばし、御猶予を…^^;


失礼します。

ワタクシはおもしろく見たのですが、残念ながらブタネコさんの評価は低いようですね。

散りばめられていた謎や不思議な言動が、ちゃんと意味あるものだったことがわかり、ちゃんと収拾してくれたところがよかったと思いました。ブータン人が感じたであろう喪失感も伝わってきましたし。
確かに社会復帰の件やブータン人の2年間など違和感はありますが…


ブタネコさんは、大学構内でのペット屋の主人の言動・行動に納得がいかないようですが、ワタクシ思うに、ペット屋の主人は椎名の話を聞いていくうちに自分と椎名の認識の違いに気付いたのではないでしょうか?(ブータン人と河崎の事をよく知っていたからこそ。)「その河崎君」とか言っているし。(ん~、ネタバレなしにはうまく言えない…)
そのため、アパートに行っても目的を達成できないであろうと思い、行かなかったのだと思うのです。(結果的には、行けば目的を達成できたのでしょうが…)

ともかく、オープニング早々の「ディラン?」の場面の笑みがかなり怪しかったのに、終盤での同じ場面は切なく感じたところにワタクシは価値を感じました。

あっ、もちろん仙台弁で喋る女の子にも…

★ wansama さん

高く評価しない=評価が低い

そういう風に感じておられますか?^^

「絶賛するのは如何なモノかと思う」という意味なんですけど これも「低い評価」って事になるのかなぁ…

>大学構内でのペット屋の主人の言動・行動に納得がいかないようですが

映画版での表現では 後の言動・行動と辻褄が合わない…と、申し上げております。

なので、御指摘頂いている部分は見当違いでお応えのしようがありません。^^;

【※注意!!】

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