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2007年12月22日

● 歌姫 最終話


歌姫 最終話を観た。




歌姫

最終話を見終えて やっぱ、この「歌姫」こそ 今クールの中でベストのドラマだったと確信した。


元々がコメディ的要素やホームドラマのティスト含みである為、細かい部分にケチをつけたくなるようなところが無いわけではない。


けどね、私は 些細な傷で全体をボロクソに貶す様な真似は 今までどの記事でもしたつもりは無いのだが、その点に関しては かなり、神経質なヤツと思われているらしいのが心苦しいのだけど… 

まぁ、それは私が自分で蒔いた種だから仕方が無い。^^;




さて…、「歌姫」の話をしよう。


キャスティングに関して言えば、放送が終わった今 ケチをつけたい部分はひとつも無い。


むしろ、


歌姫

「小池栄子」や


歌姫

「高田純次」や


歌姫

「斉藤由貴」など それぞれがラストで見せたビシッとした締め方には 清々しい好感を抱く。


で、何よりも キャストで特筆すべきは

歌姫

「相武紗季」だなぁ…


「相武紗季」ヒャッホイのバカ親父と私がどんなに罵られようとも 私はそれらを鼻で笑って済ませられる程、この「歌姫」の「相武紗季」は最高だったと言い切りたい。


前作、前々作、そしてその前…


悉く、出演作がクソドラマに恵まれすぎて 持っているポテンシャルを発揮させて貰えずにきたが ようやく、作品に恵まれたね…と、心から祝福したい。


だってね…

歌姫

遂に 背中で私を泣かせた女優の仲間入りをしたんだもん。(ToT)


泣けたなぁ… いや、ホント 久々に感情移入して気持ちよく泣かせて貰えたよ。


歌姫

だからこそ、ラストのこの表情で なんか全てが救われた気にさえなれたし。




でね、内容的な部分にも 少し語らせて頂くと…


「鈴」と「美和子」 どちらを選ぶのか、いずれを選んだにせよ 選ばれなかった方を納得させる、いや 観ている視聴者を納得させる結末の理由は何か?…


考えてみれば 話の最大のキモはそこにあるのだが、その点を


歌姫

「ワシはこれから… 娘の為に生きるがじゃ、ワシの惚れた腫れたなんぞ二の次じゃ」


この台詞一発で 全てを納得させられた。


このドラマの脚本家は凄いね。


もし、この「歌姫」を批判する人が仮に大半だったとしても、私は この「歌姫」を支持する。


それぐらい、私には 物凄く心に響く一発だった。


で、その後に


歌姫

無言のまま 別れ際に「クロワッサンの松」に対して向けられた「ニヤリ」


演じた長瀬も巧いけど 演じさせた演出にも「巧い」と思った。


そうなんだよ、決め場所は ダラダラ説明するのも手法だが、この様に場面毎にビシッ、ビシッと決めるのも手法なんだよね


そのメリハリが この「歌姫」の演出は とても良い。




で、最後に…


この歌姫が放送開始となり、2話目の放送がされた数日後、ある方から頂戴したメールの中で 私がこのブログで過去にいろんなドラマや映画を語る中で「方言」の扱いに関して 色々と述べてきた事を前提に


「この”歌姫”の中で使用されている方言が変だとは思わないか?」


という、問いかけを頂戴したり、その後も違う方々より、「土佐弁じゃ あんな台詞回しにはならない」とか「中村の方の言葉は もっと、別な独特なモノ」等と御意見が寄せられた経緯がある。


それに対して私は いちいち応えるのが面倒臭かったのと、全ては最終回を見終えてから…と思い、今まで放置してきたのだが、実際に 最終回を見終えたので その点について持論を記しておきたい。


まず、TVドラマや映画において 役者達が舞台となった方言を用いる場合、どんなケースにも 必ず、「ネィティブとは あまりにも違いすぎる」といった批判が上がる。


例えば、私にとって心のバイブルとも言える作品のひとつである「北の国から」を例に個人感を挙げれば 出演した多くの役者達の台詞を聞いていて とても北海道弁を巧く話している役者も少なく無かったけれども 単純に「ネィティブとは あまりにも違いすぎる」という観点で言えば 黒板五郎を演じた「田中邦衛」の喋り方など 正直に言って私は「北海道弁」とは認めず、強いて言えば「北の国から」に限らず 倉本聰作品全部に共通して言えるとさえ思っているのは 倉本作品で描かれる方言・喋り方は 言ってしまえば「倉本弁」なんだ…って事。


でね、舞台が北海道だから 北海道っぽく喋る… それが、名古屋が舞台なら 名古屋っぽく、舞台が博多なら 博多っぽく… 微妙にイントネーションやアクセントが違っていても いちいち目くじらを立てる必要は無いし、それだけを理由に作品全体をくさすつもりは私は無い。


私としては 最も大事だと考えている事は、例えば「北の国から」であれば北海道の この「歌姫」であれば 高知県南部(西部?)の風土であり、その土地に住む人々の気質を どれだけ大事に描こうとしているのか?って事。


誤解を恐れずに言えば、土地に根を張って逞しく生きている人々を描くのに 小洒落た都会言葉で台詞を言われたら感情移入なんか出来ないべ?…って事。


舞台が京都なのに 舞妓さんが標準語じゃ「はんなり」するかい?


名古屋人特有のアクの強さを描こうとしているはずなに 役者が標準語で喋られたら「どこが 名古屋?」って思うでしょ?


私の判断基準は そういう部分にある。


だからこそ、田中邦衛の黒板五郎の喋り方が「北海道弁」としては気に入らなくても「北の国から」の五郎さんはそれで良いと納得し、キャラそのものは愛すべき存在と思っている。


でね、大変申し訳ないが 私には土佐弁と伊予弁と 宿毛言葉とか、中村言葉の違いを聞き分けられる素養が無い。


ま、土佐弁と伊予弁に関して言えば 微妙な点で「あ? この人は高知側?」「お、この人は宇和島や松山側だな」ぐらいは 大雑把に聞き分けられるかもしれないが、宿毛だ中村だ…なんてのは全く無理。^^;


そんな私が言える事は「あぁ、このドラマの舞台は四国の西南部なんだな」という 風土や気質が感じられれば 微妙なアクセントやイントネーションでゴチャゴチャ言う気にはなれず、むしろ 標準語じゃ無いがゆえに、台詞回しや感情表現や キャラの個性のメリハリを演じ分けようとする役者達の熱意や努力などを 良い意味で感じられれば その方がドラマを楽しめて良いじゃない…と、思うんだけど如何でしょ?


で、ついでに言えば 過去の「相武紗季」が出演したドラマや映画の それぞれのキャラを思い出す時、たとえ作品そのものがクソでもTV版「がんばっていきまっしょい」でのキャラなんかは「牛に願いを」や「華麗なる一族」のキャラなんかとは比べようも無い程立っていた。


これは 他の女優にもわりと言える事で、標準語キャラよりも 方言キャラの方が何倍も輝いて見えたケースなんか枚挙にいとまがないとさえ 私は思っている。


であるがゆえに、「綾瀬はるか」「相武紗季」「長澤まさみ」など お気に入りの女優さん達には 彼女たちが生まれ育った土地の方言で喋る役を 一度は演じて見せて欲しいと願っていたりもするのだ。


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 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

こんにちは。歌姫私もよかったと思います。今クールNO.1でした。

方言については、プロデューサーが公式で話してました。舞台は土佐弁でやっていたのであえて土佐弁を混ぜた方言にすると・・・。

私も方言含め、ドラマの設定というのは完璧なリアリティなどいらないと思います。リアリティを追求しなくてはいけなかったら、ドラマの大半が全部突っ込みどころ満載になっているはずですし。

相武さんはドラマではじめて見ましたが、とても良かったですね。長瀬君も小池さんも斉藤由貴もみんな良かったです。

良かった。ホント良かった。

鈴は勿論、その家族全員良かった。だから感情移入できて泣く事ができた。

>選ばれなかった方を納得させる、いや 観ている視聴者を納得させる

これ最後、太郎がバスを降りて鈴と抱き合う・・・なんてシーンを持ってくるドラマはいくらでもあるけど、

このドラマはそうしなかったね。そうしたところで

「やっぱりこの10年間は重かったんだな」と美和子は納得した、でも視聴者には通じたと思うし、

鈴と一緒になって欲しいと思っている視聴者は多いっていうのは製作者側も分かってたと思うけど

変に視聴者に媚びずにああいう結末にして良かったと思う。

それでこそ、あの高田純次や風吹ジュンの演技が生きてくると思うし。


ま、何にしても相武ちゃん、良かったよー。

小池栄子も初めて良いと思った。まだちょっとわざとらしいけど、でも良かった。

歌姫良かったです。

>「ワシはこれから… 娘の為に生きるがじゃ、ワシの惚れた腫れたなんぞ二の次じゃ」
>別れ際に「クロワッサンの松」に対して向けられた「ニヤリ」
まったく同感です。きてます。

うごるあさんの
>太郎がバスを降りて鈴と抱き合う・・・なんてシーンを持ってくるドラマはいくらでもあるけど~
これまた、まったく同感です。
ついに振り返らない太郎。追いかける鈴がアップにならない。セリフも聞こえない。
良かったです。

その直前のシーンの鈴のすねについた砂は演出でしょうか?
細かい所こだわってるなぁと思いましたが。(気持ちわざとらしい気もしたけど)

ラストの二人、明とルリ子(でしたっけ?)が太郎と鈴と微妙に違うのも「はぁ~この人たちプロだなぁ‥」と感じました。

いやぁ~良かった。
へばっ!

ぐっと来たぜよーげらげら o(^▽^)o げらげら

ほんといいドラマ(今期一番)でしたねー
日曜日にやってたTBSドラマは最後まで二倍速で見ましたが。。。げらげら o(^▽^)o げらげら

斉藤由貴の演技の幅は。。。すんごいなーと実感した。。。
あと、篤姫。。。人妻じゃなく、相武さんにお願いしたかった。。。orz

★ つっちー さん

コメントありがとうございます。^^

>プロデューサーが公式で

へぇ、そうなんですか であれば、余計に納得です。^^

>相武さんはドラマではじめて見ましたが、とても良かったですね。

これこそ現時点で「代表作」と胸を張って言って欲しいです。


★ うごるあ さん

>これ最後、太郎がバスを降りて鈴と抱き合う・・・なんてシーンを持ってくるドラマはいくらでもあるけど、

ですね、同感です。

私は「惚れた腫れた」より子供を選んだ選択としながら その子供を映像に登場させなかった…という演出も高く評価したいんです。

登場させなかったからこそ「あぁ、そうきたか」と 意表を突かれながらもそりゃそうだと納得出来たから。


★ さんばるばり さん

>その直前のシーンの鈴のすねについた砂は演出でしょうか?

すいません、ボロ泣きしながら見てたので 全然、気にならない… というか、目に入りませんでした。^^;

>ラストの二人、

私は つくづく「相武ちゃん 大人になって綺麗になってきたなぁ…」とばかり思ってました。


★ ピエロ さん

>日曜日にやってたTBSドラマは最後まで二倍速で見ましたが。。。げらげら o(^▽^)o げらげら

へぇ… 見てたんだ

>斉藤由貴の演技の幅は。。。すんごいなーと実感した。。。

たしかに^^

>あと、篤姫

そうなんだよね…

わざわざ … にしなくても いい若手が一杯いるじゃん

私は「蒼井優」で見たかったんです。


ブタネコさんへ
このドラマ一度見たことがるのです、いつかは忘れましたが、たまたまチャンネルを合わせた時、やくざと主人公が喧嘩する場面で大笑いをさせてもらったことがあります。それでそのお礼のつもりで最終回だけ見ようとチャンネルを合わせました。主人公が涙ながらに話す’これからは娘のために生きる・・・’という台詞、絶対娘さんたちを溺愛するブタネコさんの琴線に触れる台詞だと思いました。ついでに余計な想像ですが、奥様に向かってこの台詞を主人公になりきった風にぶつけて、奥様から’あら私ならとっくにそうしてるわよ’と強烈なカウンターを食らった場面を想像してしまいました。

★ タンク さん

もうね、ヤラレて泣きまくりです。(ウンウン頷きながら^^)

>嫁

「あたりまえでしょ」

その一言で終了です。

ブタネコさん、こんにちは!
最終回、やられました。
涙腺緩みました。
相武紗季ちゃん、最高でした。

ずっと、好きな女優だったけど、ますます好きになった。

>無言のまま 別れ際に「クロワッサンの松」に対して向けられた「ニヤリ」
>演じた長瀬も巧いけど 演じさせた演出にも「巧い」と思った。

このシーン、グッと来たゼヨ!!
ながら見していたら、絶対気づかない演出、テレビドラマではハイリスクのような気がするけど、
良く演ってくれたと思いました。

★ とし さん

ええ、年の瀬のこの思い出と共に年を越したいと思ってます

いまさらですが、歌姫(最初は見逃してしまったのですが)面白かったですね。
最終回は、鈴のその後の、悲しみを抱えながらも乗り越えて行ったであろう人生を想像させられてウルウルしてしまいました。

方言はそんなに細かくは聞き比べできないので、ブタネコさんの言うことに賛成ですが、
外国の映画やドラマで日本を表現していても「全然違うじゃん!!」
となると、それだけで見る気がなくなったのも事実ですね。。
方言ネイティブの方には、同じ様に感じるのかもしれませんね。
程度の問題ですかね。

ギャラクシー賞だかなんだかとりましたよね。
「あれだけ視聴率が悪かったのに評価してくれた人がいたのが嬉しい」的なことをサタケミキオがラジオで話していた気がします。

★ ゆと さん

歌姫は名作だと思っております。^^

ま、歌姫に限らず 地方が舞台のドラマや映画で 役者が皆、標準語を使って喋るのが ある意味、無難な作り方なのかもしれません

しかしながら、それぞれの地方には地方の暮らしや風土があり、そして言葉がある。

風土を描くのに標準語で喋られては興醒め…というのが 私の感覚なんですが、当然 地元の方には まず言葉に違和感を抱いてしまうと その先を感じるのは難しくなる これは仕方の無い事なのかもしれません

問題は 言葉の違和感を「どうでも良い」と思える程 ストーリーや演出に補って余りある程の素晴らしさがあるか否か…なのではないかと


★ さんばるばり さん

サタケミキオが そう喜んでいるとするならば 私もとても嬉しいです。

(私は ギャラクシー賞の審査員じゃ無いですけどね^^)

【※注意!!】

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