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2007年12月18日

● チ-ム・バチスタの栄光


「チ-ム・バチスタの栄光」を読んだ。




チ-ム・バチスタの栄光

海堂尊:著 宝島社文庫:刊 上巻ISBN978-4-7966-6161-4 下巻ISBN978-4-7966-6163-8


「このミステリーがすごい!」によるミステリー系小説の審査、寸評はミステリー好きの私としては 毎回、傾聴に値すると感じているが、この一冊も例外では無い。


推理小説としては医学の専門知識が満載で 素人読者が「犯人当て」には参加出来ないが、どういうトリックと動機で…という部分は 若干、難はあるけれど、読み物としては充分に楽しめる。


で、今回 この本について記事を掲示しようと思った私の動機は この本が映画化され、来年の2月初旬に公開されると知ったからで 予言というほど大げさなつもりは無いけれど、細かい部分がまだ発表されていない現時点で 試しに個人的想像に基づき苦言を呈しておきたいと思ったから。


だから、以下に述べる事は あくまでもブタネコの予備知識が少ない状況での妄想ですから、とりあえずは生温く放置して頂き、来年の2月初旬に公開された映画を御覧の上で ブタネコの妄想がどんなものかをお笑い頂ければ…と、思う次第。




基本的に この原作はミステリー仕立てだから内容については出来るだけ触れないでおく。


で、まず、この本が映画化されるにあたり 私はひとつの危惧を抱いている。


それは、制作に どっぷりとTBSが関与している事。


最近の映画制作に TV局が大きく関わるのは”当たり前”の様になってきているが、こと ベストセラーとTBSという図式は その多くの映画が「駄作化」している現状に危惧する…という意味である。


で、最も重要な点である「駄作化」の根本的原因は 原作におけるストーリーの改悪、原作に登場するキャラのねじ曲げ、等々…細かい言い方をしていてはキリが無いので 判りやすくザックリと言うと

「制作者が原作の魅力や面白さを全く理解していない」

という一点に尽きると思う。


原作のどの部分に読者が感動し、泣き、笑い、記憶を揺すぶられたり、感心したり…


そういった部分をちゃんと読者と同じ様に味わったのか?


その上での改変、キャスティング、演出なのか?


まぁ、TBSに限った事では無いが 漫画や本といった原作を映像化する際に、ちゃんと押さえておいて欲しい その一点が欠けているから、原作派と映像派の対立を招いたり 

「やっぱ、原作の方が はるかに面白い」

という結論になる。




さて、映画版「チ-ム・バチスタの栄光」に話を戻す事にしよう…


で、もう一度 繰り返し述べると 現時点で映画版「チ-ム・バチスタの栄光」の詳細の殆どを私は判っていない。


が、ほんの少しだけだけど 判っている事もいくつかある。


で、その判っている事の中で最も「ん?」と感じる点は映画版「チ-ム・バチスタの栄光」では 主人公である田口の役を「竹内結子」が演じる…という事。


ネタバレと怒られないと思うので あえて指摘しておくと 原作では この「田口」は男性なのである。


個人的に「竹内結子」は嫌いじゃないが、なんで 男性の田口を 女性に変えるんだろう? そこに物凄く、私は疑問を感じる。


白鳥の役は「阿部寛」 これは、たぶんこれまでの(特に最近の)「阿部寛」が演じてきたいくつかのキャラクターを考えれば ピタリとハマる役なのだろうと私も思う。


だが、田口がなんで「竹内結子」なのか? こればかりは全然、理由が想像出来ない。


ネタバレをしないために詳細は述べないが、そして原作内では「大きなエピソ-ドでは無い」と他の方は思うかもしれないけど、田口が男性であるからこそ成立するエピソードが 少なくともひとつある。


まぁ、エピソ-ドとして大きくは無いから…と 許容範囲なのかもしれないけど、現時点では 少なくとも私は承服しがたい点である。


で、なんでこんな細かい点に拘るかと言えば…


劇場予告の映像の中に 一瞬だが、竹内結子が泣いているシーンがあるからなのだが、原作での田口は泣く様なキャラじゃ無いからだ。


逞しい男では無いけれど、ふてぶてしい ある意味、強かな男で、女々しく泣く様なキャラではけっして無い。


そんな田口と 白鳥や院長が丁々発止する会話のやりとりが 原作の魅力の大きな部分であるが故に「なんだかなぁ…」という気持ちになってしまうのだ。^^;


もちろん、映画と原作は別物…という考え方で区別して見て それぞれに感動なり、失望なりするのも一興ではある。


けどね、最初から「映画と原作は別物」という解釈を観客に望むのであれば そもそも、原作を用いる事じたいが、原作のファンに対する冒涜だって事を制作者達は もう少し、謙虚に受け止めるべきだと思うのね


で、そういう反感が このところ原作改悪で映画化、そしてTVドラマ化を特に好んで行っているTBSに対して 少なからず、彼らの経営者が重視する「視聴率」とは別に、TBSへのドラマ制作に対する反感みたいな形で影響しつつあるんじゃないか?と愚考する次第だ。


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コメント

「チ-ム・バチスタの栄光」を、ワタクシも先日読み終えました。


ブタネコさんの危惧は、"我が意を得たり"で、思わず膝をたたいてしまいました。

出世とか"俗事"にとらわれないのが、田口の重要なキャラだと思いますが、女性にしちゃうとなんかその辺がボケちゃうような気がします。・・・

確かに、男ばっかりで華が無いような気がしないでもないのですが、主要人物を女性にして、何でもかんでもボーイ・ミーツ・ガール的な雰囲気を持ち込むのも、
ちょっとな~と思います。(ガリレオもそうでした。どろろもそうでしょうか?)

ワタクシ的には阿部ちゃんの白鳥もちょっと引っかかります。
唯我独尊的なところはいいのですが、むしろ松尾スズキなんかの方がぴったり来るような・・・

藤原さんは野際陽子なんでしょうか?だとしたらちょっと楽しみです。

いずれにしても、そんな危惧を吹き飛ばしてくれる出来栄えであれと、祈るばかりです。

失礼しました。

★ wansama さん

>女性にしちゃうとなんかその辺がボケちゃうような気がします。・・・

ですよね

>松尾スズキ

う~ん なんとも言えません。^^;

>野際陽子

藤原さんの役をこなせるのは 野際か市毛ぐらいのものでしょう

ま、ピン子や市原なんて選択だったら 迷わず私は見ませんけどね

>そんな危惧を吹き飛ばしてくれる出来栄えであれと、祈るばかりです

同感です。


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