● 敵は本能寺にあり 信長の棺 完結編
「敵は本能寺にあり 信長の棺 完結編」を見た。


さすがに年末が近づくと 時代劇のSP版が放送される機会が多い。
時代劇が好きな私としては嬉しい事ではあるけれど、「年末だから時代劇」みたいなノリは如何なものかと不満も強い。
真夏のクソ暑い夜に 群雄割拠で下克上… それもなかなか良いモノだとは思わないかい?
が、まぁ そんな小言はどうでもいい。^^;




このドラマで「玉木宏」が「織田信長」を演じる姿を見て ふと思った事を述べてみようと思う。
で、まず言いたい事は「玉木宏」の「織田信長」は なかなか悪く無かった。^^
が、本能寺の変の時の織田信長の年齢は48歳という事を考えると このドラマの織田信長を演じるには 玉木宏の現在の年齢が27歳という部分、つまり「若々しすぎ」という違和感がある。
誤解して欲しくないので言い添えれるが、年表で言えば 織田信長が桶狭間を戦った時の年齢が26歳
つまり、桶狭間や美濃攻めの頃の信長を今の「玉木宏」が演じたならば 違和感無く、とてもハマって見えるだろう…と 私は思っているという事だ。
で、もう少し 言い方を変えると、20年後とまでは言わないが、せめて あと5年から10年後に もう一度、「玉木宏」が「織田信長」を演じたならば それが「桶狭間」や「美濃攻め」ではなく「石山攻め」や「本能寺」でも 間違い無く、ハマって見えるだろうなぁ…と とても楽しみだ…という事でもある。
でね、これはあくまでも私の私見なのだが、戦国武将を演ずる…というのは 男優ならば少なからず一度は体験する事と思うのだが、それがどれぐらいハマって見えるかで その役者のその後がけっこう左右される事が多い。
例えば「西田敏行」の「家康」や「武田鉄矢」の「秀吉」というのは 好演だったと今でも私の記憶に焼き付いているし、「織田信長」に限って言えば 古くは「国盗り物語」での「高橋英樹」や わりと最近では「利家とまつ」で信長を演じた「反町隆史」の好演ぶりが記憶に残る。
けどね、戦国武将を演じ、それがハマった場合に それが後遺症となって演じた役者のその後が左右されるケースとして この「反町隆史」の場合は典型だとも思うのね。
で、さらに個人感を述べれば「ビーチボーイズ」とか「GTO」の頃の「反町隆史」の演技を 私は嫌いでは無かったのだが、「利家とまつ」以降の彼の演技は 率直に言って好きでは無い。
それは、役者が役になりきろうとするのでは無く、役者に役を当て嵌めようとするかの如き、演出やキャラ設定の捻れを感じるのと 反町自身の演技に固有のナルシズムというかダンディズムみたいものを求めようとしている雰囲気が鼻につくからだ。
で、戦国武将で言えば「織田信長」と「上杉謙信」のキャラ・イメージには 独自のナルシズムやダンディズム、もしくはヒロイズムみたいなものが特につきまとう傾向が強いだけに 反町のその後に関しては 私は「利家とまつ」の後遺症が大きいと思えて仕方が無い。
が、そんな事はさておき…
今回の「玉木宏」の「織田信長」を見ていて 「小出恵介」や「田中圭」や「小栗旬」といった面々が この先、どんな「戦国武将」を演じて見せてくれるのかなぁ…と つい、私は夢想する。
つい先日、最終回の放送を迎えた「風林火山」で「田中幸太朗」の武者ぶりを見た時に この世代の役者達が そろそろ名のある武将を演じる機械が増えていくんだろうな…と思ったばかりなので ついつい夢想してしまうんだな。
10年後、誰が「徳川家康」や「豊臣秀吉」を演じて見せてくれるのだろう?
「斎藤道三」や「松永久秀」といった アクの強い武将を誰が演じて見せてくれるのだろう?
若いウチは 爽やかな好青年像を恋愛ドラマで演じるのも良いけれど、ある程度の年齢に達し、役者として一皮も二皮も剥けてランクアップするには どんな武将像を演じて見せるか…なんて部分も ひとつの目安となると私は思っているだけに お気に入りの若手俳優達が どう育つかが とても楽しみで仕方が無い。
