● 点と線
テレ朝の開局50周年記念と銘打ち二夜連続で放送されたたドラマ「点と線」を見た。
まず、冒頭にてお断り申し上げておかねばならない事は 私は「松本清張」という作家が好きではない…という事。
この件に関しては 今までいくつかの記事で述べた事があるので御存じの方も多いと思うが まず、それについて 良い機会なので少し触れておくと…
まず、私が松本清張を嫌う最大の理由は 彼が熱烈な共産党の支持者であった事。
「創共協定」という言葉をキーワード検索すれば その時に松本清張が何をし、どういう考えの持ち主か判ると思うので お暇な時にでもどうぞ。
次に 松本清張が若い頃、いろんな意味で苦労人だった経緯は有名な話で その部分については 個人的に、かつ、部分的に敬意を抱く部分も多々あるのだが 後に彼は朝日新聞社に勤め 左翼思想に傾倒した大きな理由がそこにある事を考えると虫酸が走る。
が、そんな事はさておき、私は推理小説のファンである。
ま、正直に言えば「推理小説」よりも「探偵小説」の方が好きなのだが それはとりあえず、どうでも良い。^^;
でね、私は「松本清張」という作家そのものは嫌いだが 推理小説ファンとして 氏の著作である「張込み」「砂の器」「点と線」などは 単純に「傑作」だと思っている。
というわけで…

私は純粋に推理小説ファンとして このドラマを楽しみたいと思っていた。
主役の刑事を演じた

「ビートたけし」は なかなかの好演だったと思うし、他の主なキャスティングも概ね良かったと感じている。
けどね、この「点と線」が描かれた時代と 現代の背景の大きな違いを擦り合わせる為…という事もあるのだろうけど ドラマ化にあたって挿入された

現代シーンの部分には 色々と納得のいかない部分が多すぎる。

その最たる部分は「ビートたけし」が演じる老刑事と 「高橋克典」が演じた本庁の若手刑事 このドラマでは事件後に一度会ったきりで それが今生の別れ…と描かれている。
で、作品名が思い出せないんだけど 松本清張の著作には「点と線」に登場した2人の刑事が 再び、登場する作品が間違い無く1冊はある。
(読んだ記憶がある。^^;)
まぁ、その作品のタイトルや内容を思い出せないのだから 私には「面白い作品だった」という記憶が無いのであろうけど ただ、その2人の登場する作品だ…と思った記憶だけはハッキリと残っている。
でね… 先にも述べた様に 私は「松本清張」は嫌いだけど、この様に彼の著作を蔑ろにするテレビ側の改変ってアリなのかね? 私は不愉快に感じるんだよね。

それと、この前編が始まって1分も経たないうちに 結末が判ってしまう描写を盛り込むのも 実に不愉快だ。
まぁ、50年前に発表され、「傑作」と言われた原作だから 数多くの人が読み、何度か映画化やドラマ化もされているであろうから それらを見た人も数多いだろう。
だから、物語の内容を知っている人も多いであろうし それらを考えると今更、ネタバレ云々を問う必要は無い…という意見の方も多かろう。
でもね、私は ハッキリ申し上げたいのだが ドラマのネタバレ、特に 推理モノのネタバレは「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」のような 元々、それが趣向のモノでは無ければ絶対にやってはいけない。
それを犯した時点で この「点と線」はクソ・ドラマだよ。
つまり、そんなものを「開局50周年記念」と銘打つ辺りに「テレビ朝日」という会社の資質を問いたいね 私としては。



