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2007年11月08日

● ALWAYS 続・三丁目の夕日


映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観てきた。




この映画の制作者達には 心から敬意を表したい… まず、言いたい事はそれだ。


ALWAYS 続・三丁目の夕日

映画雑誌やスポーツ新聞をはじめとして この映画の評を目にする時、「この映画には失われつつある人情の機微が見事に描かれ…」等と述べられているのを よく目にするが それに対して私は


「この映画には 最近の映画から失われつつある真摯な視点が存分にある」


と言う点を高く評価し、絶賛したい。


昭和30年代の東京の町並みを再現した映像により、郷愁を… そんな目に見える部分だけを評価しても 実は意味が無い。


制作者が描きたかったのは その時代に生きた人達の姿であって 町並みの再現は あくまでも その背景であり、小道具に過ぎないって感覚で あらためて観るべきだと思う。


太平洋戦争が終わり、その後をがむしゃらに生きた世代 高齢化社会と呼ばれる現代の60歳以上になった人達が過ごした時代 それがどんな時代だったのかを孫に伝える… 大げさに言えば そんな見方も出来る。


1作目がヒットしたら その続編が作られる… 映画に限らず、ゲームソフトなんかでは常套手段ともいえる事。


しかし、その殆どは続編が作られる度にスケールダウンし、エッセンスが薄まり 制作への真摯さよりも打算や惰性が強くなる。


けど、この「続・三丁目の夕日」には そんな悪癖が微塵も無い。




「堀北真希」は 最近の他の出演作なんか 全部、どうでも良くなっちゃうぐらいに良い。


ネィティブ「津軽弁」を喋る者として ツッコミどころは無いと言えば嘘になる。


でも、青森娘のリンゴほっぺは充分に醸し出していたところで評価したい。




「小雪」は あくまでも個人的感情だが 私は「嫌い」だ。^^;


メディアや世間が何と言おうと 演技が巧いとは思えていない。


でも、「こだま」の中のシーンは 少し、大げさにも思えたけど良かった


でも、私は小雪が嫌いだ。




「三浦友和」には 前作に引き続き、またヤラれた。


私の父の世代にとっての永遠のスターが石原裕次郎であるならば 私にとっての永遠のスターは「三浦友和」なんだと確信した。


ここ数年、何度 この男に泣かされた事だろう…


映画が始まる前の新作予告で「転々」という映画の予告を見たが、これでも「三浦友和」は渋い演技を見せてくれそうで とても楽しみな限りだ。




「ピエール瀧」 この男にも またヤラレた。


前作も今作も まともな台詞はロクに無い。


でも、この男のアップのワン・ショットは その時代を描いて余りある。


涙が溢れたわけでは無いが、その代わり 物凄く余韻が伴うシビレ方を貰った。




「堤真一」 この男もタダ者では無い。


怒った時の「怒髪天」は そこまでしなくても…とは思ったが、それは演出の話。^^


重要なのは 台詞を喋っている時の表情では無く、他の誰かが喋っている時の何気ない場面やリアクション つまり、レンズの中心に居る時ではなく 脇にいる時の演技が巧すぎる。


特に「牛島」エピソードの締め括りの場面は秀逸 思い出すだけで泣けてくる。




そして… やっぱ、「小日向文世」は最高だ。


この「三丁目の夕日」における嫌われ者を ここまで巧く演じられると それを讃えずにはいられない。


今まで いろんな記事で述べたけど 悪役がビッとしてこそ、物語のクォリティは変わるのだ。


設定的に 最近のドラマや映画において この小日向が演じた役どころを演じる役者と言えば 敢えて名前は挙げないが誰でも数人は顔を思い浮かべるだろう


それらの役者さん達は 総じて、主役の役者よりも格段に演技の巧い芸達者である事は言うまでも無いのだが、では その役者達に「良い人」の役が与えられているか?と考えると 実は殆ど与えられていない… 好青年だったら…、悲劇のヒロインなら… キレた女なら… 役者とシチュエーションを固定化してしまっているのが 最近のドラマや映画のキャスティングの悪い癖なのである


そんな中にあって 計算高く、エリート意識も強く、冷徹な悪役から アル中でヘロヘロだけど素朴で良い人まで 幅広く演じてみせる小日向文世は希有な存在と言っても良いのかもしれないが…


本を読んだ後、それに続く一連のシーンで見せた小日向は 彼にしか出せない深味だ。


もうね、シビレたよ。




最後に、劇場公開直後なので 出来るだけ細部には触れるつもりは無いので伏せ字で失礼するけれど、どうしても記しておきたい事がある。^^;


それは、冒頭の「@@@」で度肝を抜かれた…という事。


現代風のいろんな意味でハイテクな@@@よりも 昭和の街を暴れ回る@@@のシンプルさ、そしてシンプルであるが故の迫力にビビッった。


そう、私の知っている そして愛する@@@は こんな@@@なんだ。


制作者達の「映画人」としての魂魄と気概を 私はそこに強く感じ、だから敬意を表したい。


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

ブタネコさんへ
ご無沙汰しています、札幌はすっかり冬到来の様ですが、風邪など引かないようにお気を付け下さい。今日は暇だったので洋画’ボーンアルティメイタム’と邦画’ALWAYS続三丁目の夕日’の二本見てきました。僕らの小さい頃の映画は二本立て、三本立ては当たり前でしたが、最近はロードショーと称して一本しか見せなくなりましたね。しかし一箇所で数本の映画が見れる施設が府中にできたと聞いたので行って来ました。今まで邦画は洋画に比べて制作面での安易さに気乗りがせず余り見ていなかったのですが、今日の邦画を見て丁寧に作られていたので久しぶりに映画を満喫しました。洋画のほうも息もつかせぬスリルで面白かったですが、邦画の方が見終わった後の感動が大きかったです。久しぶりにいい映画を楽しませてもらいました。丁度子供達の年代が僕ら団塊の世代に合っているようで懐かしさ一杯でした、裕次郎の映画も親父に連れられてそのものを見た記憶があります。大学入試で上京する時も新幹線が新大阪までしかなく、あのこだまの車両で広島から新大阪まで乗りました。実を言うと東京に40年近くいるのですが、今だ東京タワーに上ったことがありません、何時でも行けるわと思いつつ今日まで来てしまいました、明日当たり行ってみようかな?。

★ タンク さん

>最近はロードショーと称して一本しか見せなくなりましたね

ええ、その上 完全入れ替え制で「この映画良かった」と もう一回、そのまま見る事も出来なくなりました。^^;

ブタネコさんへ
遅ればせながら’@@@’について一言!!昔白黒の画面で確か大阪での’ア@@@ス’との死闘を思い出しました。
子供同士で銭湯で映画評論みたいな真似をしていろいろ議論した記憶が蘇りました。スピルバーグの映画で鮫の登場時のバックミュージックが話題になりましたが、僕は’@@@’の登場音楽のほうが数倍迫力があると思っています。

★ タンク さん

その件は まだ劇場公開中なので あまり触れたくありません ごめんなさい。

この「続・三丁目の夕日」にも 公開前に番宣DVDなどが出回りましたが そこにも@@@に関しては一切触れられておらず、近頃のネタバレどころか 本編短縮版番宣DVDが氾濫し、それを見れば本編を金を出して見る必要もない…みたいな興醒めプレイをしなかった この「続・三丁目の夕日」の制作者達に 私は敬意を表したいと思うんです。

将来的に、DVD化された際には存分に語りたいと思うんです。^^

ブタネコさん、おはようございます。

この作品、正直私は1作目のが好きですが、よかったです。
おっしゃる通り、冒頭はやられました。

そして、私も非常に好きなシーン、

>特に「牛島」エピソードの締め括りの場面は秀逸 思い出すだけで泣けてくる。

非常にいいシーンであり、演技でした。

それぞれの人間が「お金でかえないもの」、大切なものに気づき、感じ、意識する点が非常に心動かされました。

では、また。

★ イエローストーン さん

>それぞれの人間が「お金でかえないもの」、大切なものに気づき、感じ、意識する点が非常に心動かされました。

そうなんですよねぇ…

なんか、忘れているモノがある事に気づかされるんですよね


@@@、確かにぶったまげました。 この設定とクオリティで@@@の新作をと切に思いましたね。 チョイ役とは贅沢過ぎ。
小日向さんはホントに上手いですね。 今年はNHKの「風林火山」にも出演していて、複雑な役どころを公演してました。

★ もとよし さん

>この設定とクオリティで@@@の新作をと切に

ですよね

近代兵器とか メカなんとか…なんてのじゃなくて 昔ながらのシンプルに現代技術での豪快さ…ってのが私も見たいです。

こんにちは。
私も「続 三丁目の夕日」を見てきました。
いい映画でした。

★ kemukemu さん

こちらこそ はじめましてコメントありがとうございます。

ええ、良い映画でしたね^^

【※注意!!】

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