● ラストプレゼント DVD2
ドラマ「ラストプレゼント~娘と生きる最後の夏」のDVD2巻を語ってみようと思う。


DVD2巻目を見終えた感想を述べるにあたり、まず、1巻目のストーリーも含めて全体の前半部の苦言を先に述べてみたいと思う。
主人公である明日香(天海祐希)のキャラ設定と前提の設定の描き方について…
前半部に欠点があるとすれば 私はその一点だけに不満が残る。
つまり、難産で母子共に危険という状況で出産を強行し 母子共に無事に出産を乗り切ったにも関わらず、育児ノイローゼに…と至る過程、そういうケースが無いとは言わないが、それならそれで どういう過程か想像出来ず、そこに個人的に違和感を抱いた。
でね、育児ノイローゼに至る…という過程が もう少し、ほんの少しで良いから肉付けされて説得力を持たせてくれていれば その違和感は殆ど解消されたとも思えるんだな^^;
例えば、離婚後の ドラマ内における「今」の時系列上の主人公は ある種、ワガママというか奔放な女性像で設定されているが、それは出産前も そういう性格だったのだろうか? 出産後、育児ノイローゼの過程を経て「今」の性格になったのか? どうでも良い事かもしれないが、その辺を ほんのちょっと肉付けしてくれれば…
まぁ、そんな事を言うのは贅沢なのかもしれないけどね。^^;
で、その一点だけが不満というか、残念とはいえ それで全体に不満とか、文句があるわけでは無い。
全体の半分しか見ていない状況で言うのは まだ早いのだろうとは思うけど…




このドラマは「福田麻由子」が「歩」という娘役を演じた事、その一点こそが全てのクオリティを決めたと言って過言では無いと思う。
第3話の途中まで「歩」という女の子は 能面の様な表情の変化が乏しい、感情の起伏を面に表さない子供だった。
それが、


『ママがお家を出てく時にパパに言ってたって。
歩が嫌な子だからママは出てくって。
歩が いつもかわいくないから、私が感じの悪い子だから…
だから ママは出てくって。』

第3話で 初めて感情を露わにし、本音を語りながら号泣する。
このシーンを見て 初めて
「あぁ、そうか… それがトラウマになっちゃってたのか…」
と、理解する事が出来て、理解出来た瞬間に とめどもなく貰い泣きさせられてしまった。
この絞り出す様な台詞回し、しゃくりあげ、ついには声を上げて泣く姿。
これだけ出来る女優は 年の差を問わず、考えても そう何人もいない。
凄いな… 心の底から そう思った。
そして…

さらに、驚かされたのは 第4話

「明日香」と「歩」がステーキハウスで再会する。

この時、初めて「歩」が笑顔を見せる。
このなんとも言えない、微かに嬉しさを交えた笑顔が実に良く…


その直後、エプロンをしてもらいながら 静かに泣く一連の流れに 激しく、胸が突かれた。

トラウマと 母への想いと それらが入り交じって心が凍り、表情が能面の様になっていた少女が、母親からトラウマを打ち消す言葉を貰い 表情に年相応の明るさが戻る様…
もうね、巧すぎるよ この娘。(ToT)


「歩」は明るさを取り戻す。
でも、明日香と夏祭りに行く事で 父親が寂しい思いをするのを虞て…


自分に我慢を強いて 嘘をつき、夏祭りに行くのを断ろうかと悩み、それが辛くて泣くシーン。
悪いけど、娘を二人持つ 親バカ親父としては もうダメだ。(ToT)


特記事項としては、「松重豊」と「小倉久寛」のアクセント的演技が 心に残った。
