● 天国は待ってくれる
2007年公開の映画「天国は待ってくれる」について語る。

まず、好意的な見地での感想を述べると…
3人の子供の それぞれの親父を演じた


「中村育二」


「佐々木勝彦」


「蟹江敬三」
この3人の役者が実に渋い。
そして、


「岡本綾」のワンパターンな役柄が ワンパターンだけに安定している。^^;
で、




妹役の「戸田恵梨香」が なんか妙に良かった。
以上が好意的な見地である。^^
では、あとは率直な感想を述べるが…
【注意】以下の文章にはネタバレが多大に含まれます。
この映画は クソ映画だ。
設定とか構成と言うよりも 間違い無く脚本と原作において、いろんな部分に鼻につく小賢しさが満載なのが気に入らない。
あくまでも個人的推察に基づいて述べるが、この映画のストーリーは
・幼馴染みの3人の子供(男x2,女x1)の三角関係
というベースの上で 片方の男の子と女の子が恋愛関係になると もうひとりの男の子が余り、その子供をある理由で死亡させる事、ついでにその死亡する男の子が死の直前に二人の恋愛を祝福する事で 残された二人は幸せな日々を過ごす…
安易なプロットを強引に帰結させる為のストーリー展開のわりに 子供達や家族の生い立ちなどの背景描写がお手軽でリアリティが薄い。
で、最も納得出来ない…というか、許せないのはラストの台詞と演出で
「思うんだけどさ」
「ん?」
「あいつ俺と薫のために… ちょっとだけ天国から戻ってきてくれたんじゃないかな?俺達がさ 2人だけでもちゃんと幸せになれるようにさ 戻ってきてくれたんじゃないかな?」
「そうだね」
という会話を おそらく二人の間に産まれたのであろう子供をベビーカーに乗せて 散歩の途中あろう状況の中、笑顔で交わす部分。
悪いけど、私は素直に「うん、そうだね」と そのシーンを受け入れる事が出来なかった。
かけがえのない幼馴染みである友の死を そんな都合の良い解釈で済ませられるのか?
こんな安易な設定のラストの為に リアリティに欠ける描写を延々1時間半以上も見せられたのかと思うと 原作・脚本の「岡田恵和」にはガッカリだ。
映画「世界の中心で愛をさけぶ」は良い映画だった。(但し、原作は駄作だ)
映画「いま、会いにゆきます」も悪くなかった。(不満な点も若干あるが)
その辺から 登場人物の誰かが、よく判らない病気で死に 遺された友や恋人とのストーリーでお涙頂戴…ってパターンの映画が何本作られた事だろう。
しかも、作り続けられる毎にクォリティが どんどん下がっていってる事に制作者達は何故、気づけないのだろう?


