● 獄門島(片岡千恵蔵版)
1949年に公開された映画「獄門島」がWOWOWで放送されたので見た。
【おことわり】
この記事の記述には横溝正史:著「獄門島」に関するネタバレが含まれております。
もし、まだ原作本を未読の方は この記事を読まず、原作本を先に読まれる事を強くお薦めします。

まず、先に申し上げておきたい事は「片岡千恵蔵」という俳優が 如何に人気で、大物で、
「先生」と呼ばれる人物だったのかは 私には全く関係無い…という事。
私は 横溝正史先生の遺された著作を愛する者として 只々、感想を述べる。
ゆえに、如何に私は片岡千恵蔵のファンから嫌われ罵られようとも構わない。^^;
さて、この映画は始まって1分もしないうちに
「何だ それ?」
と、腹が立つのを通り越し、呆気にとられる事実に遭遇する。^^
横溝ワールドの愛好家であれば たぶん私の気持ちは察して頂けると思うが、その点については後述する事にする。


この映画は冒頭 復員船の中で「鬼頭千万太」が「金田一耕助」に願いを託し息を引き取るシーンから始まる。
これは原作通りの流れなので違和感は無い。
その願いに応える為に金田一は獄門島へと向かうわけだが…

場違いなぐらいダンディ^^;

ちなみに上の画は 獄門島へと向かう船上で 金田一と和尚が出会うシーン。

心なしか、シカゴの町外れで ギャングが情報屋と話している風に見えてくるから不思議だ。^^;
島に着いてみると

早苗や

3人娘や

親父がいるが…

何故か 鬼頭嘉右衛門が まだ生きており…

千万太死亡の話を聞いて 和尚だけに遺言を託し、家族の前で息を引き取る。


その直後、鬼頭一も一味の海賊ギャングと称する男が早苗の前に現れ…

最初の事件が発生する。
ちなみに、最初の事件の死体が発見されたのは

逢い引きに利用された納屋の中で、逆さまにぶら下げられてはいない。
ゆえに、有名な台詞のシーンも無い。(というか、俳句なんか出てこない。^^;)

2番目の死体なんか 上の画だし^^;
で、原作にもある 金田一が間違えて清水巡査に牢屋に閉じこめられるシーンはあるが、それを救い出したのは

「白木静子」なる女(注:この映画では 演じているのは”原節子”ではない)

「大友柳太郎」が演じる磯川警部も 場違いなぐらいダンディだが、この磯川警部 恐ろしいぐらい早口で 映画全編にわたって台詞の殆どが 何と喋っているのかが聞き取りにくい。^^;
さて、ここからこの映画に関して大いなるネタバレを申し上げる。

物語は終盤に進み「犯人は誰か?」という場面になる。
説明するのが面倒くさいので 端折って簡単に申し上げれば 天井から覗いている誰かの目に気づいた金田一が

「降りてこい卑怯者」と叫ぶと

天井から隠し階段がおりてきて 現れたのは… 「鬼頭嘉右衛門」^^;

嘉右衛門は自決し、事件は終わり…




金田一は白木女史と島を去る。(腕なんか組んじゃって^^;)
さて、この記事の冒頭で申し上げた、
この映画は始まって1分もしないうちに
「何だ それ?」
と、腹が立つのを通り越し、呆気にとられる事実に遭遇する。^^
とは…

まず、タイトルが流れ… 次に画面に表れたのは

お判り頂けたであろうか? 横溝ワールドのファンの皆様。
ま、この部分だけなら「金田一耕助」と「鬼頭嘉右衛門」を「片岡千恵蔵が」一人二役なんだな…程度にしか映らないかもしれないが、この映画の全体のストーリーを眺めて考えてみれば
結局、「片岡千恵蔵」が変装したかっただけじゃん。^^
…って 考えると、日本で最初にコスプレに目覚めたのは「片岡千恵蔵」かもしれないな。
