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2007年07月22日

● 三本指の男(本陣殺人事件:片岡千恵蔵版)


1947年に公開された東映映画「三本指の男」がWOWOWで放送されたので見た。




【おことわり】

 この記事の記述には横溝正史:著「本陣殺人事件」に関するネタバレが含まれております。

 もし、まだ原作本を未読の方は この記事を読まず、原作本を先に読まれる事を強くお薦めします。




三本指の男

この映画の存在を知った時、私は 何故「本陣殺人事件」という原作のタイトルが映画では「三本指の男」とされたのか不思議に思っていた。


で、この映画は


三本指の男

娘の婚礼を間近に控えた「久保銀三」(金田一耕助のパトロン)の家に


三本指の男

「金田一耕助」(片岡千恵蔵)と


三本指の男

「白木静子」(原節子)が訪れる場面から始まり、この二人がはじめてここで出会う…という設定描写が描かれている。


三本指の男

格式高い地方旧家の一柳家では 後継家長である長男の嫁に関して久保の娘では…と、反対する家族も少なく無い中で…


三本指の男

新郎である長男は 久保の娘との結婚を挙行するのだが…


三本指の男三本指の男

三本指の男三本指の男


三本指の男

そんな長男と久保の娘は 新婚初夜の晩に惨殺死体となり…


三本指の男

久保の報せで 金田一耕助が呼び寄せられる。


…という冒頭の流れは 概ね原作を踏襲してはいるのだが…


三本指の男三本指の男

登場した金田一が あまりにも颯爽としており、懐から名詞を出すに至っては… が、まぁ、それもどうでも良い と、言うか そんな事は全てどうでも良いと思える大事件が別にある。^^;


というのは、ある意味 原作通りに


三本指の男三本指の男

婚礼の直前 顔に大きな傷を持ち、浮浪者風の三本指の男が現れ 村人に水を貰い、意味ありげな言葉を残して立ち去り…


三本指の男

一柳家周辺をうろついていた…などの証言と 犯行が行われた部屋に残された3本指の血痕により この3本指の男が重要参考人となるわけだが…


三本指の男

映画の終盤、真犯人を追い詰める金田一が発した言葉が…




三本指の男


「あの三本指の男は 私(金田一)です」






    工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工






そうなのだ、「三本指の男」=「金田一耕助」=「片岡千恵蔵」だから 映画のタイトルも「三本指の男」になったに違いない。^^;


…っていうか、「三本指の男」=「金田一耕助」ならば 根本的に事件が起きちゃマズイ事は 原作を読んだ方々なら御理解頂けるよね?


にも関わらず、


三本指の男

事件が終わった後、金田一耕助は白木静子と 上の画の様に汽車に乗って去っていくのだ。


こんなの 許せるか?


三本指の男

ちなみに、「白木静子」というキャラは 聡明な女性で、金田一といろんな意味で良い関係みたいな設定で それを演じた「原節子」は幻の名女優と後に呼ばれる程の人気者


で、この映画が公開された1947年と 終戦から数年しか経ておらず、こんな言い方を想像で申し上げるのはしのびないが、横溝先生も、映画会社も 皆、復興に向けて頑張っていた時代だから 原作に対して映画の筋書きが…なんて事は 言ってられない状況でもあったんだろうなぁ…と、思えば カンカンに怒って文句を言う気は無く、むしろ 今の時代としてネタ的に笑わせて貰おうと思うばかりなのだが…


作家として 自分の作品をこれだけ曲げられたら 横溝先生は不愉快に思われても当たり前の事だと思う。


けど、横溝先生は 御自身のエッセイ「真説金田一耕助」の中で「三本指の男」という風にタイトルが変更されたのは

『小説の題としては殺人という言葉は許されても、より大衆的な映画の題としておだやかならずというのが、GHQ(占領軍司令部)の意見』

と、江戸川乱歩を通じて知り、苦笑したと述べておられ


同じ江戸川乱歩からのアドバイスもあって


 勝手に原作をゆがめられても立腹せず、唯々諾々、仰せごもっともで通している。

 その代わり気に入らなきゃ見ないまでと腹をすえている… 

とも、述べておられる。


この御言葉は 今日、ブログを楽しむ者として どっかの匿名掲示板との関わりに そのまま当て嵌まる金科玉条として 先生の御言葉を大事にしたいと思う次第だ。


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

原節子さん…大好きです!!
あの当時の日本人にしてはずばぬけたタッパのよさ!! 目&鼻&口の大きさ!!

***管理人権限で1行削除***

そんなことを言ってるわりには…小津監督の映画で好きな作品と言えば『風の中の牝鳥』田中絹代さん…『一人息子』『長屋紳士録』飯田蝶子さん…な私…

***管理人権限で以下、全文削除***

★ Pearl さん

削除した1行に関しましては 御当人や関係者の方には心良くは受け止めてもらえそうにない表現でしたので削除させていただきました。

また、後半部分を削除させていただきましたのは、まず 別の映画の話であり、その映画の記事は 既に このブログ内に存在している事、それと ネタバレ度が大きすぎる事などにより削除させていただきました。

けっして、Pearlさんが悪意をもって記述したのだとは思っておりませんが、他の方が読まれた場合に誤解、もしくは不快になる可能性が高いと判断し、削除しました事を どうか御理解願います。^^

あぁぁぁ~~~ すみません~~~っ(´;ω;`)
そうですよね…ものすごいネタバレを書いてましたね…私… ヾ(_ _。)ハンセイ…
どんなに有名な作品であっても、みんながみんな観てるわけでは無いのですものね…
お手数お掛けしました!!

このブログ内に存在してたんですかっ???
ろくに探しもしないで…重ね重ね…ヾ(_ _。)ハンセイ…
探します!!

★ Pearl さん

探しにくいブログですからね^^; こちらこそ すいません。

でも、削除したとはいえ、個人的には とても興味深い内容だと思いましたよ^^

【※注意!!】

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