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2007年07月17日

● 1リットルの涙 映画版


映画「1リットルの涙」について語ってみる。




実を言うと私は「1リットルの涙」に関して TV版より映画版の方を高く評価している。


この事は 本当ならTV版が放映されている時に声高に叫ぶべきだったのかもしれないが、それをしなかったのは TV版がオンタイムで放映されていた時点で「TV版だ」「いや、映画版の方が」という議論や評論が いろんなところで交わされていたのだけれど、それらの殆どが 本質からそれた部分での議論ばかりで、そんな中で述べても 私の言いたい事をどこまで汲んで貰えるか自信が無かったから述べなかった。


で、そろそろ良いかと気が向いたので述べてみる。


1リットルの涙


誤解されると嫌なので 先に断っておくと…


私はTV版が駄目とか、劣っていると感じているわけでは無い。


TV版にはTV版における特色があり、それはそれで良しと感じている。


TVドラマ版は「沢尻エリカ」が好演し、それを見た人々が 口々に「感動した」と述べる… 問題なのは 言葉では「感動」と同じ単語を用いるが その言葉の本質や視点の違いを考えた事があるのかね? …って部分に 私は強く疑問を抱いている。


誰もが知っている事とは思うけど この「1リットルの涙」の原作は


『1リットルの涙~難病と闘い続ける少女亜也の日記~』 著:木藤亜也


それを映像化しようとした場合、制作者が どこをポイントとするか?という部分と 原作を読んだ者が 原作のどこに感動を覚えるかのポイント その二つのポイントが近ければ良いのだが、時々 それが全く違う部分にある時があり、そうなると いろんな歪みが違和感となり、作品そのものの評価は下がる。


思うに、原作のポイントは 病に倒れながらも気丈であろうと頑張り抜いた原作者の一言一句には 読む者の魂を揺るがす程の気持ちがこもっている部分にあると思っている。


では、TV版は?というと TV版には原作にない人物が登場したり、エピソードが微妙に変えられているけれど それらは許容範囲、というか むしろ、原作者にとって「~だったら良かったのにね」という部分の具現化 特に、彼氏的存在の登場により 主人公の気持ちが救われているんじゃないか?と思われる部分は 大いに許容したいとさえ感じた。


でもね、その辺をきちんと把握せずに「感動した」と安易に語る視聴者は如何なものか?と私は思う。


それは、原作において 原作者は口汚く罵ったりはしないけど、病が発症して以降 いろんな部分に偏見や差別や いわゆる「冷たさ」に傷ついたり、凹んだりしても 尚かつ、それらを前向きに乗り越えようとした結果の記述と受け止める事が出来る部分が多々あり、私は そこに感動したのだが…


TV版では その「冷たさ」の部分が それなりに描かれてはいたけれど、良いところ、素敵なところだけを受け止めて「感動する」だけでは 見る側も単なる御都合でしか無い。


例えば、原作者の母親が書いた


『いのちのハードル~「1リットルの涙」母の手記~』 著:木藤潮香


という書を どれだけの人が読んだのだろう?


その書では自治体や病院、看護ヘルパー そういった人々への苦言が多く記されているのをご存じだろうか?


率直に言って 私は『いのちのハードル~「1リットルの涙」母の手記~』に記されている母親の言い分に100%の同意は出来ない。


いくつかの部分において 気持ちは理解できても、納得できない点がある。


けれども、大部分においては自治体や病院、看護ヘルパーだけじゃなく 人として真剣に考えるべき問題が 実は、病に倒れて初めて見える部分に潜んでいる事を指摘しており、亡くなった娘さんの死を無駄にしない為にも 光をあてて改善を求めるべきだと思う。


で、その「死を無駄にしない」という部分… そこをTV版では どう描いているのか?


私に言わせれば ほとんど描かれていない。


にも関わらず、視聴者は「感動した」と 口々に言う。


私もTV版で感動した一人ではあるが、なんか釈然としない気持ちが拭えなかった。


映画版には 余計なエピソードは描かれていない。


1リットルの涙

1リットルの涙

「松金よね子」が演じる駄菓子屋のオバチャンの姿に 人としてこうあるべき…という反面教師の姿が見れて泣かされる。


1リットルの涙

1リットルの涙

主演の「大西麻恵」は とてつもなく素晴らしい。


この作品以後、どんな演技を見れるか私はとても楽しみにしているのだが、残念ながら まだ、まともに見る機会を得ていない。


TV版で「沢尻エリカ」が絶賛されたのは記憶に新しい。


1リットルの涙

それだけに 遜色無い演技を見せた「大西麻恵」が 何故、注目を浴びないのか不思議でならない程だ。


1リットルの涙

母親役の「かとうかずこ」や


1リットルの涙

医師役の「鳥居かほり」も秀逸。


ただ、しつこいようだけど 最後にもう一度、述べておくと


映画版においても 原作者や母親が受けた偏見や冷たさ、苦労の部分を きちんとは描いていると言えない。


「1リットルの涙」で感動した… と、思うのなら そんな偏見や冷たさや苦労の部分をも ちゃんと踏まえて、そういった事が少しでも無くなる様に心がけようとするべきなんじゃなかろうか? と、思うのだが 如何だろうか?


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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