● 三つ首塔(片岡千恵蔵版)
1956年に公開された大映映画「三つ首塔」がWOWOWで放送されたので見た。

以前、『女王蜂(岡穣二版)』という記事で 1952年に公開された大映映画を語ったが、今回の片岡千恵蔵が金田一耕助を演じた「三つ首塔」も 同じ時期に同じ流れで制作された作品。
結局、石坂浩二による金田一耕助が登場するまで 一般的に「金田一耕助」の姿として間違って定着してしまった原因でもあるわけで…

スーツ姿で恰幅が良く、美人の秘書兼助手を連れて…

立派な事務所を構えており…

そこでは白衣を着て 何かの研究に没頭していたりする。
そして、極めつけは









変装の名人で とぼけた僧侶から安田大サーカス並に衣が弾けて 付け髭を取るとスーツ姿に変わる。^^;

事件が終わり、帰りの列車の中で「先生のおかげで…」と感謝され 秘書と小粋な会話を楽しんじゃうんだな。^^;

まぁ、時代が時代だから…と言えばそれまでで 石坂浩二の本格的な金田一耕助が登場するまでは噴飯物と腹立たしかったけれども、今 あらためてみると「ネタ」として楽しめる物ではある。^^
でもねぇ…
あらためて思ったんだけど、この「三つ首塔」って今からちょうど50年前の制作なんだよね。
最近、原作が映画化されたり ちょっとしたベストセラーと評判になっている作家を見回した時、50年後でも映画や原作が楽しまれる作家って どのぐらいいるのだろうね?
50年という月日の中で瞬間的に「面白かった」と評価を受ける作品は山の如くあるだろうけど、横溝正史や江戸川乱歩の様にファンから愛され続ける作家は どのぐらいいるだろうね?
そう考えたら あらためて横溝正史の偉大さを感じた次第だ。


