● セクシ-ボイスアンドロボ 最終話
「セクシ-ボイスアンドロボ」最終話を見た。

けっして比較するつもりは無いのだが、前日に見た『プロポーズ大作戦 第10話』が あまりにも私のハートを刺激したばかりに 何もする気が無くなった。^^;
ゆえに、ブログの更新もサボり この「セクシーボイスアンドロボ」も 敢えてオンタイムで見るのを止めて 先程、じっくり、ゆっくり録画を見た。
さて、この最終話は


インコの「ルミちゃん」が戻ってくるシーンから始まる。
で、このシーンを見た瞬間に このドラマは第1話から一貫してストーリーに柱があり、各話独立のように見えて ちゃんとコンセプトを踏まえている事が判る。
と言うのは、第1話を見ていない人 もしくは、見たけど もうよく覚えていない人のために述べておくと





第1話の冒頭、つまり このドラマの冒頭のシーンはルミちゃんが籠から逃げ、何故かロボの部屋に窓から飛び込んでいくシーンから始まっているのだ。
では、このドラマの「柱」って何だろう?
それは見る人によって感じ方が違うので 一概に「コレだ」と特定するのは難しいが、私は 大人びた子供のニコが いろんな事を経験する事によって本当の大人になる… そこを描く事で 大人ぶっていてもガキでしか無い子供と、大人になり切れていない大人へのテーゼなのかな?と私は 最終話を見終えて感じている。
聞くところによると このドラマはあまり人気が無い…というか「面白い」と評価する人が少ないのだそうだが、それは おそらく、上辺だけを眺めて何も考えない人には 特徴の薄い、小難しいストーリーに映るからなんじゃないか?と思う。
しかし、このドラマは腰を据えて見続けると 実に深い良作だと私は思っている。
特に、毎回 ラストに流れるニコ(大後寿々花)のモノローグが実に秀逸なのは 大後寿々花の巧さによるものだけでは無く、そこで語られる言葉の深さが秀逸で 故に、ドラマの余韻と相俟って「良いモノを見た」という実感で包まれた。
でね、ちと参考までに 各話のラストのモノローグを書き出してみる。



私は一人で生きてるんじゃない。
だから、この世には損だと判ってても、踏み込んでしまう一歩がある。
それはいいことなのか、悪いことなのか、誰にもわからなくて…
だから多分、それは自分で決めなくてはいけない一歩で…
私は生まれて初めて、生きるのって怖いと思って… 泣いた



私も、取り替えられない人に出会えるのだろうか?
もし、そんな人に会えたなら、どんなに心強く生きていけるだろう…会えるかどうかわからないけど…
会なくても、どこかにそんな人がいると思っただけで、どんなに明日は楽しいだろう…
そっか、それが… 恋愛か。



結局、お金は使いきれなかった。
このあと、一度だけ月子さんを見かけた。
月子さんは泣いてなかった。
泣かずに、汗をかいていた。
そのことをロボに言うと、ロボは大泣きした。
10年後の私は元気だろうか?
元気の出る魔法の電池は、多分、ありがとうという言葉だ。
月子さん、新しい人生ゲームは、楽しいですか?



これから、私がどうなるかなんて、誰にもわからないんだ。
いきなり、自分に、お先真っ暗になるような出来事が起きたら、どうすればいいのか…
どんな事だって、いつか役に立つ日が来ると、
無理やり自分に言い聞かせるのも、一つの方法なのか。
そうすれば、生きていくのも、少しは楽になるかもしれない。
何事も無駄なんてない。そう思った。



あれから、あっという間にうしみつ様は廃れ、代わりのものが生まれた。
あの5人はバツとして1年間、花の手入れをやることになった。
でも、またもや何かを計画中…
仕事をサボって嘘をついたロボは、当然、信じてもらえず…
本当のことを言った私も、なぜか信じてもらえなかった。私が信じているものって一体… 何なんだろう?



怒りのステーキは、時間が経って剥がれ落ちた。
時間が経てばほどけてしまうのなら…、ほどけるまでの間、私はちゃんと家族を続けようと思う
本当はこう言いたかった。何もいらない。
何も入らないからまだ私の事、見ててほしい。



こんな世の中、何も変わらないと思っていた私に、誰かがスイッチを入れた。
大凶のおみくじが、世の中なんか簡単に変わるんだと、笑ってる。本当にそうなのか?
ロボが誰といようと私には関係ないと、私は思いこもうとする。
今日、ロボが知らない人に見えたからって、それがどうしたというのか。
何で今頃ロボに話したいことがいっぱいあったって思うんだろう…
ロボに私の声が届かないことが、何でこんなに苦しいんだろう…
スイッチを切る方法を思い出せない。
私だってリアルに苦しいよ。 ロボ!!!



ロボが帰ってきた。
痛みと懐かしさと、許してもらった安堵感と一緒に。
あなたがいなくなると、世界が変わる。あなたがいなくなると、私の知っている世界じゃなくなる。
それはとても寂しい事だから。
だから… 死なないで。



お金が欲しいとかいとか、美人になりたいとか、
誰にでもわかる幸せは、本当はどうでもいい幸せなのかもしれない。
誰にも絶対譲れない、本当の幸せっていうのがあって、それはそれぞれ形が違っていて、違うから、歩く道もそれぞれに別れていて…
私の幸せとロボの幸せが、一緒だったらいいのにと思う。
でも多分… 違うだろうな。



”地蔵堂”が無くなって私とロボは出動する事が無くなった。
私とロボが最後に話したのは いつもの道で…二人とも それが最後になるとは思ってもみなかった。
喧嘩したわけでも無いし、引っ越したわけでも無いのに なんとなく会わなくなった。
たぶん、私達は いつでも会えると思っていたのだ。
社長とよっちゃんは流れ星の様に 私の前から消えた。
その後、一度だけロボを見かけた事がある。
一心に空を見上げていたので声をかけそびれた。
ロボはダイヤモンドで出来た星みたいだと思った。
どんなモノでも きっと、ロボを傷つける事は出来無いだろう…
夜空の星のように 何十年後、私とロボは急接近するのだろうか?
ロボの言う通り 私はずっと自分の味方でいようと思う。
何故なら、私を救えるのは 宇宙で私だけだから
さて、こうやって あらためて眺めていると…
単にその回毎のラストの締めの言葉だけとは思えない 全体を通しての含みみたいなモノを感じませんか?
それぞれが、含蓄のある 良い言葉であるがゆえに、見る側が いろんな部分に刺激を受ける。
そういうモノローグを キッチリ決めてみせた「大後寿々花」のポテンシャルや




大人びた仕草や台詞回しを そつなくこなす非凡さは見事。


ホント 末恐ろしい存在だ。^^


