● 「北海道神宮例大祭」が始まった。
今年もまた、中島公園の縁日が始まった。
昨日、そして一昨日と なかなか珍しい陽気に恵まれ、
「少し、早い夏かな…」
なんて、日々が続くと 当然の如く、雨が来る。
天気予報では 今日(14日)、夕刻あたりから天気が悪くなる…と、あり。
実際に、今日は午前中から湿度の高い曇天で 午後になるに従い、降ってもおかしくない予感が増す。
たぶん、何事も無ければ 娘達が仕事の帰りに中島公園に寄って何かを買い 今年も仏壇に供えるはずだとは思うが…
このぶんだと、雨の中を歩きかねない事態になる。
なので、私は娘達に電話をかけ
「俺、暇だから 中島公園の縁日に行くから、オマエは今日 寄らなくてもいいぞ」
と、告げ、外出の支度をしていたら 嫁が
「あら、お祭り行くの?
じゃ、アタシも散歩がてら一緒に行くわ」
と、言い出し
「お? なんだ? 俺とデートしたくなったのか?」
と、私が言うと
「犬みたいな亭主を連れて お散歩よ」
と ニベも無い。(ToT)
用意の調った嫁と共に 電話で配車を頼んだタクシーに乗って まず、知り合いの八百屋に あらかじめ頼んでおいた ちょうど食べ頃のメロンが4玉入った箱を受け取り、中島公園へと向かう。
けっして少なくは無いが 多いとも思えない客の波に揉まれながら 見るからに露店商風の 焼きソバの屋台のアンチャンに
「ねぇ、Qの親方か その関係者の屋台、知らないかい?」
と、聞くと
「この先の Y字になったとこにある”おでん”や”焼き物”の大きなテント、そこがQさんとこのだよ」
と、教えてくれたので 礼代わりに焼きソバをひとつ買い それを手にぶら下げてテントまで行くと親方であるQさん自身が テントの奥で腕組みしながらタバコを吸っており、私に気づくと
「お~ 死に損ない。 元気になったじゃ無えか…」
と、笑顔。
そう、この人は 私が喫茶「職安」でバイトしていた時に 常連だったテキ屋のHさんとの関わりで、数日間 屋台の店員をやった時に知り合った露店商(参考記事『テキ屋だったH(その2)』)
以来、彼が札幌に来る時は 私達の仲間の誰かに連絡を寄越し、縁日が終わった後にゴルフに行ったり、打ち上げで彼らが泊まる定山渓の温泉に行って宴会に参加するのが恒例となっている。
身体を壊して以来、すっかり私は彼と御無沙汰だったのだが 今年は良い機会だと思い、訪ねたのだ。
「これ、宴会用のメロン 二代目開業医が頼まれたって言ってたから代わりに俺が持って来たよ」
と、メロンの箱を差し出すと
「悪いなぁ…
赤肉のメロンを半分に割って、種を取った窪みにブランデーを注いで飲むのが 札幌に来る楽しみでさ」
祭り焼けなのか、日焼けして真っ黒な顔を 皺だらけにしてカカカと笑う。
「お? 今年は奥さんまで御一緒だ いいね、幾つになっても仲良しで…」
Qさんの若い衆が 売り物のおでんや焼き鳥を皿に盛ってくれたのを食べながら しばし、いろんな話をしていたら 某国立大学教授が彼も嫁を連れてテントに現れた。
「お? 教授様が こんな時間から縁日歩いていいのか?」
と、茶化すQさんは 相変わらず威勢が良い。^^
で、Qさんが 我々の嫁達に 私達が学生だった時に「焼きカマボコ」を屋台で売って知り合った話をすると…
特に教授の嫁は 私達の学生の頃の話はあまり知らないから
「へぇ~ その頃から バカだったんだ」
と、天下の国立大学教授をバカ扱い。(たしかに、ホントにバカ^^;)
そのうち、嫁達が
「いいなぁ 私達もやってみたいなぁ…」
と、言い出すとQさんが
「ウチの息子と嫁が骨付きソーセージやってんだけど
息子の嫁がコレ(妊娠中)でさ 少し、休ませてやりたいから2時間ほど
店番、やってみる?」
と、言い出し「うん、やりたい」と 嫁達は その屋台に行ってしまった。^^;
結局、雨は ほんの一瞬だけポツポツと落ちただけで夕暮れになり、娘達の晩御飯の支度を…と嫁が言うので 私達は引き上げてきたのだが 帰り際にQさんが周りの屋台から いろんな食べ物をお土産に渡してくれたおかげで 夫婦揃って両手にいっぱいの荷物
ゆえに、今夜の我が家の夕餉は 露店のフルコースと相成った。
娘達は 自分達が食べる前に 一通り、小皿に取り分けたのを仏壇に供え 我が家のひとつの行事が 今年も無事に終了した。
おそらく爺さん達(私や嫁の父親)は 孫娘が供えてくれた 爺さん達が大好きだった焼きソバやハッカパイプを嬉しそうに受け取ったに違い無い。^^
ささやかな、しかも どうでも良いような事ではあるが、そういうのを眺めていたら その家独自の風習ってのも 毎年続けているとなかなか良いモノだなぁ…と、思う。
