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2007年06月13日

● そのときは彼によろしく


映画「そのときは彼によろしく」を見た。



・本文冒頭においてお断り

今回は映画「そのときは彼によろしく」は まだ、劇場上映中ですが 上映期間が あと残り僅かでもありますので ネタバレに関して一切、考慮しないで以下に記述しようと思っています。

なので、それが嫌な方は どうか、以下を御覧にならないで下さい。^^;



以前、『「そのときは彼によろしく」番宣番組』という記事の中で


    この映画をわざわざ金を払って映画館で見たいとは思っていない。


と、語った私だったが 嫁の強い希望により、この映画を金を払って(嫁のぶんまで^^;)見てきた。


パンフ表紙

というわけで、見てしまった以上は せめて、料金分 語らせて頂こうと思う次第なのだが…


実際に本編を見た感想を述べれば、番宣番組を見た後で


    案の定 少なくても8割方のストーリーを満喫できたと信じてる。^^;


と、想像してた事が間違いでは無かったと確認出来た。^^;


ゆえに、この時点で映画「そのときは彼によろしく」は 入場料を取って見せる映画としての資格が無くなっているも同然である。


この点は 今まで、いろんな映画においても同様の事を述べているが、制作者や配給会社は猛省すべき点だと思う。


が、どんなに 口を酸っぱくして言っても 少なくともこの映画の監督である「平川雄一朗」は そこを理解出来ないであろう事も、この「そのときは彼によろしく」の本編を見て 充分に理解出来たから、「コイツは ただのアホだ」と判断し 以下に、一度だけ罵って二度とコイツに関しては語りたくない…とさえ、思っている。

(理由は後述する。)




さて、今回は 少し気が向いたので「山田孝之」の映画「そのときは彼によろしく」における演技について まず触れてみようと思うのだが…


この映画「そのときは彼によろしく」を見て 山田に感じた事は


「あいかわらず”泣き”の芝居が巧いなぁ…」


と言う点に感心した。


特に 花梨が眠ってしまう前後と、スケッチブックの手紙を読んだ後の”泣き”は思わずつられそうになった。

おそらく、これだけ見ている側を引き込み 貰い泣きを誘発させる”泣き”の芝居が出来るのは 山田の世代の俳優の中で 山田は群を抜いている。


ただ、私は山田のファンであっても「盲目的」では無いから、敢えて言わせて貰うと その”泣き”の芝居が どんなに見事だったと思っても TV版「世界の中心で、愛をさけぶ」で見せた”泣き”の芝居と同等であって 数年経っても、越えたと思える様な成長は感じなかった。


つまり、言い方を換えると 同年代の他の俳優達より、群を抜いて巧いんだけど TV版「世界の中心で、愛をさけぶ」時から何も成長してない…って事だ。


それは”泣き”の芝居だけでは無く、花梨と数年ぶりに再会したシーンでのオドオドした感じとか、再び 花梨に会いに行こうと走るシーンなどを初めとして 主だったシーンのそれぞれの演技は「タイヨウのうた」や「白夜行」や「手紙」で見せた演技と同等であって越えたと感じさせる部分が無く、それは悪く取れば全体的に「新鮮味が無い」とも言えるし、「進歩が見られない」という意味にもなる。


なので、「山田なら もう少しは伸びるだろう」「今度こそ、伸びが見れるだろう」と密かに期待しつつ そう感じる事が出来なかった今までと 今回も何も変わっておらず、甚だ残念に思った。


が、ひとつだけ情状酌量の余地があるのは これは山田だけの責任では無い…って事が この映画「そのときは彼によろしく」は明確だなと思えるので 次の出演作となる「クローズ」には もう一度だけ期待をしたいと思うばかりだ。




「塚本高史」に関しては この映画「そのときは彼によろしく」では 私としては語りようが無い。^^;

主役の1人として扱われてはいるが、作品中で演出的に重要に扱われているのは 塚本の演じた役の子供時代の方ばかりであり、塚本が演じた大人の方は 刺身のツマみたいなものだからだ。


ゆえに、塚本に関しては与えられた役を そのまま演じたに過ぎないという印象しか抱かなかった。




「長澤まさみ」に関して述べると 私が長澤ヒャッホイなのは このブログを御愛読頂いている方々には周知の事実なので 何をどう誉めても「盲目的」と思われるであろうけど、現在、TVで放送中の「プロポーズ大作戦」もそうなんだが、「長澤まさみ」の演技が 急速に巧くなったなぁ…と、感じる事が とても多い。


特に指摘してみたい点は 感情が変化する際の表情の変化において 一瞬見せる、切り替えのような表情が実に巧くなったと思う。


例えば、一瞬「困った」みたいな 戸惑った表情がそれである。


再会したのに気づかない智史に対して 一瞬、困った表情を見せ 直ぐさま、単なるバイトの応募のフリをする…とことか、駅のホームで電車の窓越しに 電車が動き出した瞬間に見せた 寂びしそうで、でも強い決意が秘められている様な表情とか…

そんな一瞬の部分のつなぎの表情に グッと引き寄せられる巧さが備わったと私は感じている。


それと、映画版「世界の中心で、愛をさけぶ」以来、私を虜にしてやまない「長澤まさみ」のモノローグ これにも磨きがかかって素晴らしい。


かつて、「いま、会いにゆきます」で「竹内結子」が見せたモノローグと 原作者が同じ「市川拓司」であることから 2匹目のドジョウ・パターンにも思えるけれど そんなのどうでも良いや…って思えるぐらいの「長澤まさみ」のモノローグの爆発力にはヤラレたよ。




で、番宣番組を見て 初めて出演している事を知った「小日向文世」だが…


やっぱ、良い仕事をするなぁ… 小日向は^^


「心臓を壊した父親」という設定が いろんな意味で私を刺激しつつ…、智史とのラスト・シーンは 実に秀逸。


しかし、小日向が最も 彼のポテンシャルを発揮したのは 和久井映見と子役の花梨が病室で会話するシーンで 横で、その二人を微笑みながら見つめる小日向の短い笑顔のカット そこである。


この時の笑みは 小日向ならではの味わいで、小日向だから出来る笑みと言って過言でないと私は思う。


「小日向文世」ファンを広言して ホントに良かったと、ファンである事を誇りにさえ思う次第だ。




そして、最後に花梨の子供時代を演じた「黒田凛」 調べてみたら、TVドラマ「おいしいプロポーズ」に準レギュラーとして出演していた様だが、どの役の子だったか覚えていない。^^;


が、この娘は良いなぁ…


「福田麻由子」「大後寿々花」「成海瑠子」に続きそうな予感を覚えた10歳だ。


和久井に「お母さん」と言ってしまうシーンは極めて秀逸。


おもわず、泣きそうに(というか、泣いた)なったもの。


次回作、及び 今後の成長を期待したい。




さて、では そろそろ「平川雄一朗」について罵る事にする。^^


TV版「世界の中心で、愛をさけぶ」の 特に第4話は とても秀逸な回だったと私は認める。


その回の演出を担当したのが平川で それ以前に平川が演出したドラマを調べたが、心に残る様な良い仕事は ひとつも無い。(あくまでも ブタネコの感想として、です)


だから、その第4話を見て「コイツ、良い仕事をしたなぁ…」と思ったからこそ 名指しはしていないが 第4話の演出を絶賛した記事が このブログの過去記事に複数ある。


しかし、あらためて指摘しておくと…


タイトルを思い出すのもおこがましいクソドラマ「あいくるしい」の3、4、8、9話


それと、中盤までは絶賛したが 終盤で怒り、今ではクソドラマと私は位置づけている
「白夜行」の1、2、5、8、10、11話


そう、特に私が怒った10、11話の演出が この「平川雄一朗」なのである。


まぁ、「白夜行を見て以来 綾瀬はるかのファンになりました…」なんて方には 私がなんでクソドラマと罵るのかを 今更、判って頂きたいとは思っていないが、知りたい人は 過去記事を御一読頂いた上で 好きなように御判断願うとして…


先に「山田孝之」に関して述べた事の一部とリンクするのだが、平川もTV版「世界の中心で、愛をさけぶ」でみせた彼の演出が 彼の仕事の中でピークだったんだな…と 思わざるを得ない。


で、平川の場合 あくまでも私の私見で言えば、TV版「世界の中心で、愛をさけぶ」の頃は 演出や編集に臨む姿勢に「演出家」という意識の他に「いち視聴者」という様な視点が まだ、あったと私は想像する。


つまり、視聴者の視点で ドラマにのめり込めるカット割りや編集・構成を行っていたんじゃないか?と。


もっと、踏み込んで言えば 編集しながら視聴者の視点で映像を見て 視聴者の様に泣いてたんじゃないの?とも。


だからこそ、そういう姿勢で仕上げられた映像は 視聴者として大いに引き込まれ感動も出来たのだ。


ところが、TV版「世界の中心で、愛をさけぶ」への評価があまりにも高かったが故に、自信をつけた反面 ピュアさ失い、「~すれば 視聴者は感動するはず」みたいに 小手先の小細工ばかりを多用し、同時に 視聴者としての視点を失ってしまった事で 大きな勘違いの方向へと変化(成長?)してしまったんじゃないか?と言いたい。


私の場合「そのときは彼によろしく」の原作は読んでいないし、今後も理由があって読む予定は無いから「原作では~」という部分を一切考慮せず、あくまでも映画「そのときは彼によろしく」を見た上での 勝手な能書きを申し上げると…


例えば、映画開始直後の数分間のシーン これがなんで必要だったのか 私には理解出来ない。


単純に ラストシーンを冒頭に持ってくる…ってのと微妙に違いはあるけれど、「白夜行」などでみせた「バカのひとつ覚え」的構成にしか理解出来無いが、それよりタチが悪いのは たった2時間の映画の 最初の数分でかなり度合いでのネタバレをやってのける勇気には呆れ果てるばかりだったからだ。


断言しても良い。


冒頭の数分のシーンをカットするだけで、中盤以降のシーンでの感動や 意外性がかなりの割合でアップしたはずであり、このシーンがあるおかげで 容易に展開が読める薄っぺらなストーリーになったのだ…と。


また、おそらくは平川だけの責任では無く、原作者である市川拓司の責任も大きいのであろうけど「そのときは彼によろしく」 タイトルにもなったその言葉の重要性を考えれば それまでのシーンの中で「よろしく」という言葉を それも花梨に連発させる演出は如何なモノか?と。


選挙の候補者じゃ無いんだから、「ここぞ」ってところで爆発させてナンボじゃないのか?


もっとも、それはそれで「いま、会いにゆきます」のまんまじゃん…って事にもなるけどね^^;


で、もうひとつ 構成上で大きく説得力を損なっているのは


「何故、13年間 花梨は智史と逢えなかった(逢わなかった?)の?」


って部分。


そこに 説得力のある描写を描いておいてくれてれば 私はボロ泣きだったろうし、平川を罵るまではしなかったよ。


映画自体は ところどころ「ホロッ」とさせられるし、悪くないとは思った。


けどね、エンドロールで監督「平川雄一朗」という名前を発見して ガッカリというか腹立たしさを覚えたよ。


なんかね、穿った見方と思われるだろうけど、小学館あたりの編集者と原作者の市川拓司が ホテルのティーラウンジあたりでお茶しながら


「先生、”いま、会いにゆきます”みたいな奴 もう一発、御願いしますよ」


「そう? やってみる?」


なんて軽いノリで書き始めたのを TBSとかその辺が乗っかって… みたいな匂いがプンプンして吐きそうだ。


というわけで、そんな流れに いつまでも「山田孝之」が引きずられるのは 彼にとって良い事とは 私には思えない。


ゆえに、「白夜行」の時から そんな内容の事を言い続けたのであるけれど、


「山田を良く知っている平川さんの素敵な演出で山田が輝いて見えた」


なんて言っている山田ファンには、私の思いなど理解して貰えないと思うけどね。




まぁ、以上が、映画「そのときは彼によろしく」を見た 私の感想だ。


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

ブタネコさん、初めまして。
私は山田くんと小日向さんファンでこの映画を見に行ったのですが、まさにブタネコさんと同意見です。
(読んでいてスッキリしました!!)
結構、皆さんが良い評価をつけていらっしゃるようですが。。。う~ん。。。
映画を見終わった後に小説を読んでみたのですが、私はそっちの方が泣けました。
映画のように薄っぺらではないです。(映画の映像は確かに綺麗でしたが。。。)
理由があって原作は読む予定は無いと仰っていたので、無理なお勧めはしませんが。。。
映画開始直後の数分間のシーンはまったく必要が無かったと思います。
ちなみに「そのときは彼によろしく」という言葉にはもっと重みがありあました。
更に3人が13年会えなかった理由もちゃんとあります。
最後に。。。いや、もう止めときます。比較し続けても今更仕方が無いもの。。。
でも、声を大にして言いたいのは。。。この原作とキャストでもっと素敵な映画が見たかったよぉぉぉ!!
なんか初めてなのに、取り乱してスミマセン。。
またちょくちょく覘かせて下さいね。
プロポーズ大作戦とセクシーボイスアンドロボ、大好きなのでコメントを楽しく読ませて頂いています♪

映画は未見ですが原作読みました。とても気に入ったので、あとで読めばよかったかな~と今ちと後悔しています。そして、そうだった 私は山田君をきっかけにこちらにお邪魔するようになったんだと思い出しまして、思わず「白夜行」などの記事を読み返したところです^^; いえ、今も好きですけど、残念ながらブタネコさんご指摘の通り、私も「手紙」までの山田君は 期待通りの山田君 ではあっても それだけだったんですよね。好きですけどね。「クローズ」のHPでは眉間にしわ寄せてメンチ切ってたので今度は意外性のあるところがみられるかと本当に楽しみです。

★ あじ さん

こちらこそ はじめまして、コメントありがとうございます。^^

>理由があって原作は読む予定は無い

「ただ、君を愛してる」という映画のDVDの特典映像と もうひとつ何だったかが思い出せませんが それで市川拓司が語っているのを見聞し「コイツはダメだ」と思って以来、私は市川拓司が嫌いなんです。^^;

なので、原作を読みたいとは思わないのです。

それでも、やはり、13年の理由とか、言葉の重みがありましたか^^ やっぱりなぁ…


この監督は ヤマ場ばかりを良く撮る事に夢中になって シチュエーションの積み重ねを忘れてるんですね。

だから、出来上がりは 単なるダイジェスト版で、たかだか30分弱のナビゲート番組で大半が集約出来ちゃっているし、それは 冒頭の数分が全て…みたいなとこまでいっちゃってるのに気づけないアホだな…と。


ま、そんな事は置いておいて…

またの御来場をお待ちしております。^^


★ ふー さん

>「クローズ」

映画館で宣伝映像を見ましたが、なかなか「ほぅ」って感じの 見た事の無い表情でしたね それが全編に渡ってであれば 少し、楽しみかな。


【※注意!!】

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