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2007年06月11日

● 最終章 二代目開業医 vs ブタネコ


第8章 トヨ○ vs ブタネコ PART-3」の続きを語る事にしよう…




自宅に帰宅してみると 我が家の玄関先に見知らぬ車が停まっており…


「嫁の客でも来てるのかな?」


と、思いつつ 家に入ると、来客とは○産のEだった。


嫁が


「あら、ちょうど良いトコに帰って来た。^^

 Eさんが お土産に「くるみや」のシフォン・ケーキを買って来て下さったから

 みんなで食べようとしてたのよ」


見ると、リビングには娘や姪もいる。


昨日、会った時のEはヨレた格好をしていたが 今日のEは服装も見違える程パリッとして 昔ほどでは無いにしても、「熱い営業マン」らしい姿に戻っていた。


Eは私がリビングに入ると 立ち上がって深々と頭を下げ


「ブタネコさん 昨日はありがとうございました。

 本当に、久しぶりに楽しい夜を過ごさせていただきました」


と、礼を言う。


「相当、盛り上がったみたいね^^;

 参加者、殆どが今日 みんな二日酔いで寝込んでたぜ」


「いやぁ、皆さん 凄かったですもん

 シャンパンタワーをやった後、シャンパンが入ってピラミッドみたいに積み重なったグラスを

 ”よぉし、早飲み大会だ!!! って、みんなで飲み始めて…

 結果的に あれが効きましたね。^^;」


「ま、たまには そんな事も無いとね^^:

 で?、今日は また、どうしたの?」


「いえ、夕べの御礼と それと御挨拶をしたくて…」


「礼なんかいらないよ^^ ん? 挨拶?」


「はい、自分 お陰様で決心がつきましたんで 今日、会社に辞表を出しました。^^」


「あぁ? 辞めるの?」


「ええ、辞めて 故郷で親戚がやっている牡蠣の養殖を手伝う事にしました。」


「おいおい、そりゃまた急だね…」


「いや、良い潮時だと思ったんですよ。」


Eは娘や姪に視線を移すと


「あの、ジャパンの時 奥さんが大きなお腹をしてたのを 自分、覚えてますよぉ…

 よく、奥さんと一緒におられたブタネコさんの妹さんも 同じ様に大きなお腹で…

 そのお腹にいた娘さん達が もう、こんな大人なんですもんねぇ…


 あのジャパンの時は 本当に楽しかった…

 あの後、何十台も車を売りましたけど、

 あの時ほど充実感のあった時は一度もありませんでした。


 夕べ、病院長さんや教授さんと話していて…

 やっぱ、人生って楽しくないと 生きてる意味無いなぁ…って

 目的も無く、魅力も無い職場にしがみついて終わるのは嫌になってたんですよね 昨日まで。


 でも、夕べは本当に楽しかった…


 だから、踏ん切りがつきました。」


「そっか…

 まぁ、アンタが それで良しなら それで良しだろうさ^^」


そこへ、コーヒーをいれたマグカップと小皿に切り分けたケーキをトレイに乗せて 嫁が現れ…


「アナタ、そこの書類に目を通して 確認したら、ハンコを押してあげて」


と、言う。


すると、Eは


「いや、奥さん 一応、書類は作ってきましたけど…

 今、ブタネコさんにも申し上げましたけど

 自分、今月一杯で辞めますんで 自分から買っても意味が無いです…」


なんて慌てて応えている。


「なんだろう?」と 嫁に言われた書類を見たら それは車の見積書(兼 注文書)だった。


「アナタが出かけたすぐ後にEさんから”御邪魔してもいいですか?”って電話が来たのよ。

 だから、トヨ○からのFAXを そのままEさんにFAXしてあげて

 どうせ来るなら、Eさんとこで対抗できる車の見積を作って

 ついでに持って来て…って御願いしといたの」


と、嫁はサラリと言う。^^;


私は見積書を手に取り 詳細を読みながら、


「この車のカタログ 持って来てる?」


と、Eに聞くと


「ええ、持っては来てます、

 けど、アレかな…と思って 試乗車に乗ってきましたので現物が玄関先に…」


「あぁ、あそこに停まってたのが そうか…

 (娘達に)オマエ達さ 玄関のとこの車、ちょっと見せて貰ってきな」


と言うと 娘と姪はそそくさと車を見に出て行った。


Eは それを見ながら


「いや、ブタネコさん 本当に自分から買って頂いても意味が無いっス。

 どうせなら他から… 後々の事もあるでしょうし…」


謙虚に、そう言うEに 横から嫁が


「Eさん 気にしなくて良いわよ

 この人、放っといたら 他の車屋さんで暴れ始めるから

 そろそろ結論出して貰わないとウチが困っちゃうのよ^^;」


と、フォローなんだか 私への遠回しの忠告なのか判らない事を言う。^^;


だから、私は あえて聞こえないフリをして


「なぁ、このオプションに入っている”KAGAYAKI Edition"ってのは何?」


と、見積書を見ながら聞くと


「それはヘッドライトとフォグランプを特別装備に換えるプランで…

 ブタネコさん、”特別装備”とか”限定”とか オリジナルに拘る人だから

 付けとかなきゃマズイかなぁ…と思いまして


 その下に記入した”HDDナビゲーション”ってのも”特別装備”で…」


Eは 痒い処に手が届く男だった。^^


なので、私はEに


「悪かったな、やっぱ、車の話はアンタに最初にすべきだった。」


と、頭を下げた。


「勘弁して下さいよブタネコさん… 自分は…」


と、Eが何か言いかけたところに 娘と姪が戻ってきて


「あの車、試乗車なんですよね? 乗らせて貰ったらダメですか?」


と、聞くので


「どう? 気に入ったか?」


と、私が聞いたら


「ウン」と 二人とも頷いている。


なので、私はEに


「な? 決まり…って事で アンタから買うからよろしくね^^

 でも、いくつか修正してもらわんと駄目だけどな」


すると、Eは しばらく腕組みをして何かを考え


「でしたら、自分も御願いがあるんですけど…」


と言うので「何?」と聞くと。


「ブタネコさんの会社って 横浜に支社とか子会社とか社宅とか、

 要は、車庫証明を登録できる場所が 何処かありませんか?」


「あるよ」


「実は 自分が○産に入って 一番、御世話になった先輩が横浜にいるんです。

 なので、いっそのこと全部、自分が仕切りますから その先輩から買って貰えませんか?」


と、言う。


「そしたら、”俺(ブタネコ)”が買うんじゃなくて

 ウチの会社に買わせれば良いだけの話だから 別に構わないけど なんで?」


と、聞くと


「先輩への恩返し…って事にもなるし、

 それよりも もう一つ心残りがスッキリするんですよ^^」


と、Eが言うので 尚更、理由が知りたくなって「なんで?」と聞くと


「昔、ジャパンの時にブタネコさん言ってたじゃないですか^^

 これが”横浜ナンバー”だったら もっと、目立ってカッコ良いのに…って」


そう言われて、ふと、その時の情景が目の前に甦った。


横浜ナンバーのエリアに住んでいる方には迷惑な話だとは思うけど、若さ故に、ズブズブの田舎モノらしい そんな妄想に取り憑かれた時期が 私には確かにあったのだ。


「今度こそ、付けちゃいましょうよ 横浜ナンバー」


ニヤリと笑うEの瞳が潤んでいた。


思わず私も目頭が熱くなった。


「だったらさ、車のナンバー”あ324”にしてくれる?」


そう言う私の言葉に


「324… 誰かの誕生日とか、結婚記念日… あ! セカチュー?」


私はコクンと頷き


「ただの”324”だけなら 簡単になんとかなるだろ?

 それじゃぁ、ダメ

 ちょいと理由があってさ どうしても”あ”じゃ無いと絶対にダメ

 どうだ? 出来るか?」


Eは とても嬉しそうに


「それが、ブタネコさんにとっての 今回のスペシャル・オリジナリティなんですね?

 だったら、必ず、やってみせます。^^


 うわぁ…、久しぶりに仕事が燃えるなぁ…」


と、語るので


「もし、横浜の先輩が ブツブツ言うようなら付帯条件も付けてやるよ」


「どんな条件ですか?」


「とある病院で救急車と介護車両を買い換えようとして トヨ○と話を進めてるんだけど、

 その商談、そっくりそのまま そっちに投げてやる」


「とある病院って?」


「キミが 夕べ、一緒に肩を組んで”かたちあるもの”を泣きながら大合唱した医者の病院だよ^^」


すると、Eの目から ポロリと大粒の涙がこぼれた。


「ブタネコさん 自分、本当に これで死に花飾って故郷に帰れます。

 つまんねぇ思い出ばかりの車屋人生になるところを

 最後の最後に、良い思い出を作って幕を下ろせそうです。


 本当に…、本当にありがとうございます。」


そう言って 深々と頭を下げ、しばらくの間 男泣きしていた。


やがて、娘達が再び戻ってくると


「運転もし易かったよ」


と、満足気。^^


「じゃぁ、ホラ 良い機会なんだから車体の色とか シートの種類とか、ついでに好きな様に選んじゃえ」


と、私がけしかけ 娘と姪はカタログを二人で見ながら「そっちが」「いや、コッチは?」と楽しいひと時を過ごしていた。




翌朝、私は 朝一番で「二代目開業医」の病院に電話をかけ まず、事務長に昨日のショー・ルームでの一件を話し、


「それでも、トヨ○から救急車と介護車両を買うのか?」


と、聞くと 事務長は


「いえ、奴(事務長の後輩)はウチの病院に出入り禁止にしますので 他のとこから…」


と言うので


「だったら、○産のEって営業を行かせるから そいつの話を聞いてやってくれや」


と、私が言うと


「判りました。 ただ、院長にはブタネコさんからも 一言、言っといて下さいね」


と言うので 電話を二代目に廻して貰ったところ…


「え? ○産のE? あぁ、いいよいいよ

 アイツは ホント、なかなか良いよ

 だってさ、一昨日のショータイムの時に アイツも「世界の中心で、愛をさけぶ」ファンだって話で

 みんなで盛り上がっちゃってさ、で、どのシーンが最高だ?って話しになったらさ

 良いシーンは一杯あるけど 自分は4話のラストで緒形朔が

 ”夢から醒めても泣いてて”って言う 

 あのシーンを思い出しただけで泣けます…って

 本当に そう言いながら泣いたんだぜ?

 教授や弁護士なんか 一緒に貰い泣きしちゃってさ…

 気がついたら「かたちあるもの」の合唱だよ^^

 みんなで肩を組んで泣いちゃって…


 ありゃぁ、良い奴だよ ウン、アイツは良い…


 そっか… そうだよな、アイツ、車屋だもんな^^

 良いじゃん 救急車も介護車両もアイツに頼んで 言い値で買ってやるよ ウン


 あ!!、だったらアレか いっそのこと”世界の中心で、愛をさけぶ”でホラ

 6話の最初で スピンターンかます救急車、あれモデルにしちゃうか ウン

 そうだよな、そうしてこそ 俺のセカチュー魂だもんな…

 あ、そうだ、それが良いや………」


「二代目開業医」は まだ、酔っぱらっていた。^^;




                                                   『バカ親父の乱心』 ~ 完 ~

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コメント

ぶたねこさん。。。やるー!
時効警察の放送回数にあわせてるよー
ゲラゲラゲラゲラo(T▽T)oゲラゲラゲラゲラ

>”夢から醒めても泣いてて”って言う 

そこを挙げるとはEさんも重度の症状のようで・・・

>あ324

ひ702とかは出来ないんですかね?

うわ~。
良かったです。
やっぱり、良く知っている人に頼む方が安心ですね!
かゆい所に手が届いてます。
他の営業店もひょっとしたら、出来る人もいたのかも知れません。
トヨ○さんに、いたっては、紹介してもらって来てもらうより、ショールームで見た方が、嫌な思いをせずに買えた可能性もありますね。
石原さとみさんのエコな車!という所から始まっていたのですから、トヨ○さんが一番買う可能性が高かったはずですから。
しかし、こうやっていろいろなことがあったからこそ、Eさんから買うことが出来たのですから、すべてのことに意味があったのでしょうね。
Eさんも、最後の車の販売が、ブタネコさん相手になって、本当に悔いなく終われそうです。
奥様もさすがです!
やはり、奥様分かってますね。
ブタネコさんが、誰から買えば一番気分よくいられるかを分かっていらしたのでしょうね。
嫌な思いをされて大変そうでしたが、娘さんも姪御さんも喜んでいるようですし、本当に良かったですね!

★ ピエロ さん


お? よく、判りましたね^^


★ うごるあ さん


実は”あ”は 自家用車では取る事が出来ないんです。^^;

なので、その辺は「後日談」として書くつもりだったんです。


★ sei さん


嫁を誉めて頂くのはありがたいのですが…

今回の件は 最初から、私は嫁の掌の上で転がされたに過ぎません。^^;

私がトヨ○やホ○ダと喧嘩しているのを眺めながら、彼女は最初からEから買えば良いのにと見切っていたんですよ。

たぶん、トヨ○やホ○ダと喧嘩にならずに いずれかから私が車を買おうとしたら、嫁は その商談をブチ壊していたと 今なら自信を持って想像します。^^;

したたかなんです、ウチの嫁は^^;


ぶち壊すまでされますか(笑)
奥様のご様子的に面白がっていらっしゃるのは想像出来ました。
最初に、ブタネコさんが、車はいいだろうと思っている時から、どうやって車を買わせようと考えていらしたかのように思える書き方をブタネコさん本人がしてますよね。
その時点から、多分、Eさんにと思っていらしゃったのですね(^^)
痴漢の件も、ブタネコさんに言うと大変なことになるということが分かっていたはずですから、あのタイミングで言うというのも実は考えていたようにも見えます。
ですから、「実は痴漢にはあっていなかった」でしたら、一番いいですね。
ただ、痴漢はどこにでもいますから、あっていなくても、他にいる可能性は十分考えられます。
最悪、今までもあっていたけれども、我慢されていた可能性も考えられます。
捕まえることが出来たらいいと思います。
奥様がブタネコさんを掌の上で転がされている様は想像出来ますが、それをブタネコさんがよしとしているようにも読み取れます。
読んでいるこちら側としては、とてもバランスよく見えますので、とてもいい家族なのだろうなと思います!
今度は、番外編がありそうですが、書いて下さるのを楽しみに待っています。

いやあ、この数日、ものすごく楽しませていただきました!!!!

最後は、ここまで盛り上がるのか~と感動いたしました。実におもしろかったです。
私は、それぞれの営業マンの人間性ぶりと、それに対応するブタネコ氏、いい加減な合いの手の奥様の絶妙なやりとりが最高でした。

ああ~、ああ~~、車を買うのにもこんなにドラマがあるなんて、こんなに人間模様がおもろいなんて
いやあ、実に濃い物語を堪能させていただきましたです。ありがとうございました~。

例の、肩を組んで「かたちあるもの」を歌っている姿。。。想像いたしました。ふむふむ。
そりゃあ、肩組むでしょう、歌うでしょう。飲むでしょうなあ。

私の周囲には、このセカチュー話で共感できる人間まだいないのでございます。これはまだ自身の説得力のなさからくるものと思われますが、こうしてそういう面々の姿を文字を通して見るにつけ、ええなあ~この素敵さが分かり合える仲間ってええな~~とまたしみじみしました。

★ sei さん


>ぶち壊すまでされますか(笑)

ええ、平気でします。^^;


>奥様がブタネコさんを掌の上で転がされている様は想像出来ますが、それをブタネコさんがよしとしているようにも読み取れます。

基本的に 抗っても勝てませんから。^^;


>番外編

月末に、もし気が向けば…って事で。^^;


★ kotetsu552005 さん


お楽しみ頂けましたようで 嬉しいです。^^


>そりゃあ、肩組むでしょう、歌うでしょう。飲むでしょうなあ。

セカチュウー症候群を患っている方ならね 御理解頂けるかと^^


>私の周囲には、このセカチュー話で共感できる人間まだいないのでございます。

共感できる人間、それも濃い奴ばかりが集まると それはそれで悲惨ですよ^^;


本当に面白いです。このシリーズ。
とりあえず、娘さんと姪御さんの車が無事に決まってよかった!
多分ブタネコさんのことなので、保険も至れり尽くせりな感じにするのでは?

そして、Eさんの第2の人生に幸あれと祈らずにはいられません。
読んでいる限りコミュニケーション能力に長けた方のようですし、仕事に対して
真摯な方のようですので、第1次産業にも程なくして溶け込んでいけるであろうと
思っています。本当に頑張って幸せになっていただきたいな。

あと、相変わらず奥様は素晴らしい!
いつも思うのですが、仕事にプライドを持ち、攻め気で生きている男性にはこういう奥様が
最適な気がします。
というか、「人生の全ては家庭や趣味。仕事での成功は二の次」な男性とはあまりしっくり来ないような気が…。
なので私の中では、「二代目開業医」さんのお言葉を拝借してしまえば、「最強の夫婦」の称号は
まさにブタネコさん夫妻のもとにあるのでした。

★ しき さん

お褒め頂き恐縮です。

>嫁

どうなんでしょうねぇ…^^;

【※注意!!】

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