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2007年05月21日

● GOTH


「乙一」の「GOTH」を読んだ。




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『GOTH 夜の章』 刊:角川文庫 ISBN4-04-425304-8
『GOTH 僕の章』 刊:角川文庫 ISBN4-04-425305-6


「乙一」の著作に関して


 ●『暗いところで待ち合わせ

 ●『きみにしか聞こえない CALLING YOU


という2冊に関して 以前、記事を掲示したが この2冊は内容的にミステリアスな匂いを漂わせつつ恋愛がストーリーのメインなのに対し、この「GOTH」は ミステリアスより、ホラーとかサスペンスっぽい要素が強い。


まぁ、それを「怖い」とか「グロテスク」と受け止めるかどうかは感受性の程度によるのだろうけど、私の感想としては「面白い」作品だった事は間違い無いが、ストーリに関して「怖い」とか「グロテスク」とはそんなに感じなかった。


けれども…


このてのストーリーを間違ったカタチで受け止める読者がいるとするなら、それは「怖い」と思った。^^;


内容に関してはネタバレしたくないので 出来るだけ部分的に、もしくはボカしたカタチで指摘すると、この作品の主人公「僕」には 異常ともとれる精神構造がある。


例えば、「僕」は人間の切り取った手首が欲しいと考える。


そして、他人を襲い手首を切り取る猟奇犯罪者の気持ちが判るとも「僕」は語る。


私(ブタネコ)には その気持ちは判らない。^^;


だから、その部分は深く考えず この「僕」がとても危ない奴だな…ぐらいにしか感じない。


それは 私の「取捨選択」という心の中の境界線が、「気持ちを判ってはイケナイ」と危険信号を発するからだと私は思うのね。


けどね、読者の中には ごく一部でも


「判るよ… この”僕”の気持ちが」


って輩がいて不思議じゃないのが この世の中だし、それよりも私が「怖い」と感じるのは この本を読む事で


「手首って切り落としたら どんなだろう?」


「俺も ひとつ欲しいなぁ…」


みたいに 変な風に目覚めるアホが、このての本を読んだ事で誘発されるんじゃないか?って事なのだ。


特に いくら昔と違って体の発達が著しい今の少年と言っても 下手すると「心」の発達は 昔より、特にその部分は劣っていると思える少年が少なく無い今日、そこをきちんと取捨選択出来ずに、ただ好奇心をそそられ… なんてのは良い事じゃぁ無いわな。^^;


そんな事を思っていたら、先日 自分の母親を殺した上に 死体の腕を切断し、植木のように飾り、母親の生首をバックに入れてカラオケ店やネットカフェに行き、その後 そのまま警察に出頭した…という事件を報道で耳目にした。


まぁ、相変わらずのメディアの報道だから 報道の全部を丸呑みする気は無いけれど、そんな中で ひとつだけ、「え?」と感じたのは この事件の犯人である少年が「猟奇殺人を題材にした小説を愛読していた」という部分


その報道が憶測である可能性もあるけど、そしてそれが どの作家の何て題名かは報道されていないけれども、もし、その報道自体がホントだったとしたら もちろん少年自身の内面の問題が大きいとは思うけど、本が 少年に猟奇的な興味を呼び起こしてしまったのだとしたら…と言う部分を考えたら 私は そこに「怖さ」を感じるんだな^^;


だから、この本が「面白い作品」であると私も感じたが、絶賛する気にはなれないし、安易に絶賛する姿勢にも疑問も感じる次第だ。^^



『乙一』関連の記事

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コメント

確かにこれって面白いですが、「僕」が異常で、
もしかして、それが読者に悪い影響を
与えるかもしれないということは恐いです。

でも、普通はこういった負の感情を持つものに
そこまで共感するというのは、
この作品が悪いのではなく、
読み手の異常性が大きくなっているからで。

この作品を手放しで絶賛できないというのはわかりますが、
それでこの作品の評価が下がるようなことには
なってほしくないなと思いました。
ちょっとブタネコさんの感想とは、
意味が違うかもしれませんが。

★ 海辺の羊男 さん

>でも、普通はこういった負の感情を持つものに
>そこまで共感するというのは、
>この作品が悪いのではなく、
>読み手の異常性が大きくなっているからで。

もし、海辺の羊男さんが 本当にそう思われているのだとしたら…

何故、「読み手の異常性が大きくなっている」のでしょうね?

私は そこに疑問を感じたので 記事で述べた内容に成った次第です。

もちろん作品が「絶対に悪い」という意味ではありませんよ^^

もし、こういった作品が 異常性を「触発」「誘発」するのだとしたら?という意味です。

ですからそれと この作品への評価は別であり、ゆえに「面白い作品であるとも感じた」と記したでしょ?^^

海辺の羊男さんが この本を「素晴らしい」と思われるのなら それはそれです。^^

が、視点を変えると こういう感じ方もした奴がいた…程度に 受け止めて頂ければ結構なんですが如何ですか?

ブタネコさんの言いたいことはわかっていたのですが、
自分の意見ばかり書いて、
誤解させてしまったようですね。
すみませんでした。

ぼくは「面白い」とは思いますが、
「素晴らしい」とは思いません。
基本的にはブタネコさんと同じ考えです。
なんだかすみません。

★ 海辺の羊男 さん

え? 私、誤解してますか?^^

海辺の羊男さんが この本を「面白い」と思おうが、「素晴らしい」と思おうが 私には どうでも良い事です。^^

で、私は記事で「評価」とは別の「感想」を述べただけですから、そんなに難しく考えないで良いですよ。^^

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