● 砦なき者
2004年にテレ朝開局45周年記念として制作・放送されたSPドラマ「砦なき者」について 良い機会なので語る事にする。^^
このドラマには 個人的に思い入れがあり、発売時点でDVDを入手していたのだが そのうち暇な時に見ようと思っているうちに 書斎の机の上の未開封DVDの山のなかに紛れ込んでしまっていた。^^;
が、今回「あ~、これ忘れてた!!」と気づくに至ったのは 最近になって特に注目している二人の俳優が、このドラマの中で実に良い仕事をしている事を知ったからだ。^^;
このドラマはサスペンス風味でもあるので あらすじは概略に留めるが…
主人公「役所広司」は 10数年前まで戦場を駆け巡るジャーナリストとして活躍していたが、
取材中に知り合ったプロデュ-サ-「内野聖陽」から 日本に帰国してニュース番組のキャスターになる事を懇願され
以後、歯に衣を着せぬ言動で人気キャスターとなったが、10数年の年月の中で 何かが変わってしまっていた。
そんなある日
女子高生がリーダーの売春組織が…という内容のタレコミ電話を受け
番組で放送するが…
リーダーと目されて報道された女子高生「真木よう子」が
数日後に首を吊った死体として発見され
その女子高生の恋人だった青年「妻夫木聡」が 別のテレビ局の番組に出演し、杜撰な取材による誤認報道により 彼女は自殺に追い込まれた…と 主人公と番組を非難し
主人公は局の上層部により「休養」を名目に番組から降ろされるのだが…
番組のディレクター「鈴木京香」が密かに調べたところ いくつかの謎が浮かび…
というのがストーリー冒頭のあらすじ。
このドラマに対する 私の思い入れとは 脚本家:野沢尚の最後の作品 だからだ。
で、実は このドラマの原作は購入してあるのだが、まだ未読なのでTVドラマに限った話をすれば 正直言って、このドラマの全編を見終えた時 ツッコミどころというか、不自然な設定や展開がいくつかある。
でも、このドラマは とても高いクォリティな作品であると私は感じている。
おそらく、このドラマを見た人は 主役である役所や妻夫木の演技ばかりに注目がいき、その秀逸さを誉めるだろう。
私も こと妻夫木に関しては、当時(今もそうだが) 彼の演じる役柄の中では特殊な部類であり、それを実に巧く演じていると思う。
で、役所に関して言えば たしかに巧いとは思うけど、この彼の役柄は彼にとって目新しいものでは無く、言ってしまえば巧くて当たり前、もっと言えば 巧いんだけど、彼の芝居はいつも どこかに舞台演劇の様な台詞回しが出てしまい そこが欠点で鼻につく時がある。^^;
が、そんな事は どうでも良い。^^
まず、述べたい事は「さすが、野沢尚の脚本だな」という事。
結局、最後まで引っ張られ 見終えた後に残ったのは満足感なのだが、そこに至る過程の中には
「真木よう子」の演技が実に良かったからなのは言うまでも無いが、なんて言うか
「くわぁ… そう来たかぁ…」
と、唸らされるに至るまでの ストーリーのテンポが実に良い。
だから、と言うわけでは無いけれど、本当に惜しいなぁ…
もっと、新たな野沢作品を楽しみたかったなぁ
あらためて、そう思った次第だ。
ところで、このドラマ内に登場する
「内野聖陽」という俳優の演技が実に渋い。
で、この「内野聖陽」って
今、某局で山本勘助を演じている俳優だったんだな^^
気づいた時、腰が抜けたyo^^


