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2007年04月02日

● 理由


ちょいと気が向いたので、大林宣彦が監督した映画「理由」を見た。




「宮部みゆき」が書いた原作は 1998年に直木賞を受賞し、その時に原作を呼んだのだが…


「面白い本」という意味で「直木賞」を受賞したのなら理解出来るが、この本が「推理小説」に分類されるのは 私としては物凄く抵抗を感じる。^^;


基本的に ある事件を記者が取材したノートの様な形式の構成と、一般的な小説としての文体が混合されるという記述方法は斬新だなぁ…とは思ったが、冗長すぎる部分や 事実の羅列に混じって、所々に 誰のかは不明な推論が混ざっているのは「推理小説」としてはアンフェアであり、「ミステリー」に分類するには 淡々としていてドキドキ感を感じない。


ネタバレをしたくないので 一点についてだけ、述べさせていただくと この「理由」の物語の柱のひとつに「不動産の占有」「競売」等のトラブルや実態があるらしく描かれている。


「宮部みゆき」が作家としてデビューする前、弁護士事務所だか、司法書士事務所だったか そういう職場で働いていた経歴を持つ事は 何かの雑誌で読んだ記憶がある。


ゆえに、なかなか面白い着眼だとは思うのだが「何故、占有屋という連中が存在するのか?」 その点に関する説明が宮部本人は判っているから気づかなかったのであろうけど、そういう輩の知識が無い読者には端折りすぎていて理解するのは難しいと思うよ。^^;


逆に、私の様に 占有屋を相手にしたり、競売に参加したり…なんて事を実際に仕事として何度もタッチした者が読者として呼んだ場合、


「なんで この程度で?」


と、甘く、温く感じる設定にしか感じず もっと、どぎつい事がゴロゴロしているのが現実なだけに 半端な話だなぁ…と説得力を感じない。


というわけで、「面白い本」だとは思ったが、間違っても「傑作」とは 私は思っていなかった。^^;


で、その原作が映画化されたと聞き 物見遊山で映画館に見に行ったわけだが…


「監督:大林宣彦」


というのを 映画館で初めて知り、おもわず見るのを躊躇った経緯がある。


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それは、『尾道三部作』というカテゴリーを設けている様に この「尾道3部作」や「新・尾道3部作」と呼ばれている作品は 私は基本的に思い出深く良い作品だと今でも思っているのだが、大林宣彦を全面的に賞賛する気にはなれず 最近の作品や彼の発言には失望する事の方が多いからだ。


「原田知世」「石田ひかり」「富田靖子」「宝生舞」「高橋かおり」等は デビュー間も無い時期に大林作品に出演し、それが故に彼女達の女優としての基礎を作ったのは大林だ…と評する意見は少なく無い。


けど、最近 私は彼女達が出演した尾道三部作(”新”も含む)を見て思ったのは 大林宣彦の演出は 作品の「物語」や「構成」よりも「大林自身の自己満足」という意味が強いんだなぁ…というのを個人的に感じた。


その「大林的自己満足」が 私の感性と合えばすんなり受け入れられ、「素敵な映画」って事になるのだが、それが「受け入れられない」時は 物凄い違和感となり、それは不快感に繋がる。


一般的に映画監督とは「物語」や「構成」を重視して台詞回しやカット割りを決めるのだろうと 素人ながら私は考えており、だからこそ「物語」や「構成」を重視した視点で私も感想を述べる。


けど、大林の場合「背景が綺麗だから その中心に原田知世がいれば絵になるよね」とか、「台詞は 状況を伝えるためだけの手段だから棒読みでいいの」と さも、言ってるかの如きカットや台詞回しが多すぎる。^^;


で、試しに そういう視点で この「理由」を見るといい。


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原作の構成上 出演者は異様に多く、その中には芸達者な役者さんが少なく無い。


で、芸達者な役者さんなのに 何故か台詞を棒読み口調で喋る人物も少なく無い。^^;


となると、私に言わせれば 監督が敢えて「棒読み」を指示しているとしか思えなくなるわけで…


考え方を変えると、原作の構成では 記者の取材に対して 事件の起こったマンションの住人や管理人、関係者が応える…というのを そのまま映像化したわけだから、役者は皆カメラ視線で あたかも記者に扮した観客に証言をする…って雰囲気を醸したいのだろうな…とは思うが、考えてみるが良い。


いくら、見ず知らずの関係であろうとも 記者のインタビューに応える人って 皆、棒読み口調かい?


逆に 感情丸出しで、喋らないか? そこが、この映画を見て感じた最大の違和感だ。


この映画は 冒頭にテロップで荒川の沿革が紹介されるのだが、どうにも そんなテロップと 多くの役者達の台詞回しの棒読みは同じにしか感じない。


つまり、動画としての映画を見てるのでは無く、スライドつきのサウンドノベルを見た気分なんだな。^^;


ま、そんなわけで この映画「理由」に関しては良い感想は殆ど無い。^^;


じゃ、なんでそんなモンを見たの?と聞かれれば…


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「伊藤歩」が見たかったから。(キッパリ^^)


けど、見て良かったな…と、思った部分が少しあり それは…


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「多部未華子」や


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「宮崎あおい」(右は実兄で俳優の宮崎将 兄妹で兄妹役に出演したのね^^;)


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「中江有里」


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「裕木奈江」なんて人達が出てるのを見れた事。


尚、エンドクレジットは以下の通り


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コメント

多部未華子は相変わらず不思議な目力を持った子で良い感じですね。

にしても、見れて良かった人達の中に宮崎あおいがいたのは意外。
実は私は、自分の意思をちゃんと持っている、という感じがして相当好きだったりするんですけど、
ブタネコさんはああいう、女優として既に完成されていて、同姓からの受けがあまり良くなさそうな娘は対象外だと思っていたので。

★ うごるあ さん

>多部未華子

ええ、素敵な地蔵顔ですね^^

>宮崎あおい

実は 好物ではありません^^;

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