● ココニイルコト
2001年公開の映画「ココニイルコト」について語る。^^
この映画は 実は私にとって、とても思い入れの強い作品である。
このブログが いつの間にか、映画やTVドラマの感想を述べる記事が増え そういう傾向が強くなるにつけ… この「ココニイルコト」にも触れる機会が来るだろうなぁ…とは思っていた。
しかしながら、もし触れるとすれば「何故、思い入れが強いのか?」という部分にも触れずにはおけないし、そこに触れる事は 作品の「ネタバレ」にも繋がりかねず、同時に 記事を書くためには 少なくとも一度はDVDを見直さなくてはならず、それが理由で 敢えて、今までは記事にせずにきた。
私は いろんな事に個人的に「思い入れ」を持ち、それを大事にする考えが強い。
そんな「思い入れ」の中には「簡単(気軽)に見てはいけない映画(ドラマ)」というものがあり、この「ココニイルコト」も その一つだったのだ。
先日、「ヒミツの花園」というTVドラマが終了し、その最終回の記事を掲示したところ コメントの中に「ココニイルコト」を見るように薦めて下さった方がいる。
まぁ、上述した私の内実など他人が知る由も無く そのお薦めに対しては ただ、感謝申し上げるばかりだが、コメントを拝読して 正直、複雑な心中だったのも事実だ。^^;
けどね、よく考えてみれば 久しぶりに「ココニイルコト」を見直す 良い機会かもしれないな…と 素直に受け止める事にし、見直した結果、今回の記事となる。
この映画は監督が「長澤雅彦」って時点で 私には「見るべき映画」って事であり、だから 数年前には既に見ている。^^;
「長澤雅彦」という監督に私が惹かれる理由は色々あるが、そのひとつに「絶妙なキャスティング」がある。
彼の作品は いつも脇役のキャスティングに 実に、良い配役を見せる。
主演の「真中瞳」は この映画が公開された当時、実は個人的に惹かれているタレントだった。^^
その気持ちは今でも変わっていないつもりだが、残念な事に役者…という意味では その後、出演作の量や質に恵まれず それが寂しい限りである。
で、特筆すべきは このブログには「綾瀬はるか」「長澤まさみ」「石原さとみ」…等、若手女優のカテゴリーと並列して「堺雅人」や「小市慢太郎」のカテゴリーがあるわけだが、この二人の俳優は ここ最近、出演作も増え 注目度も急上昇しているけど、そもそも この二人に私が注目するキッカケとなったのが「ココニイルコト」の二人の演技を見たからなのだ。
この二人は その後、映画『張り込み』に出演し それぞれが良い味を出し、私への惹き付け度は確定する。^^
「堺雅人」
「小市慢太郎」
その他にも…
「黒坂真美」という もうひとつ隠れた私の「お気に入り」がキャスティングされていて これまた良い仕事をしているし…
「原田夏希」も実に良い。
で、この作品において何よりも絶品なのは
「真中瞳」の上司役を演じた「中村育二」という渋いバイプレイヤーの演技
この人の演技が 数段、「ココニイルコト」の作品のクォリテイを上げたと言って過言でないと私は確信している。
さて… この映画のストーリーは 広告代理店のコピーライターだった主人公が、上司との不倫が上司の嫁にバレ、その嫁が広告代理店の創業者の娘だった為に 大阪支社に左遷させられる…ってところから始まる。
ゆえに、このての作品って 決まって「関西弁のアクセントやイントネーションが」って事を取り上げて評価を下げ、時には酷評する人がいる。
私に言わせれば「北の国から」における北海道弁だって 道産子の私にはネィティブには聞こえ無い役者が多い。
(あれは「倉本弁」であって「北海道弁」では無い。^^;)
けれども、それで評価を変えたりなんかしない。
ネィティブな方言を大切にしよう…という意識は重要だし必要だと私も思う。
だから、この映画の場合 関西圏の人々が映画内での「関西弁のアクセントやイントネーション」が気に入らず、テンションが下がり、評価も大きく下げる…って部分を理解するけど、そんな感想のコメントは私のブログには不要である。^^
と、良い機会なので言いたい事を言った上で「何故、思い入れが強いのか?」という部分について述べると…
【注意】以下の文章にはネタバレが含まれます。
それは 私の心臓が本格的に壊れて 療養を始めて間も無い頃に この映画を見た…と言えば この映画を見た人なら余程のアホじゃない限り、察しがつくだろう。^^;
そんな時期に この映画を見て私が思った事は
「あぁ、こんなラストも良いなぁ…」(注:映画のラストって意味じゃ無い^^;)
さすがの私も壊れたのが心臓だけに
「この先、どうするべ?」
ってな事を哲学した時期がある。
けど、そんな期間が短く済んだのは この映画を見たおかげ…って理由が小さくない。
(もちろん、他にも理由は いろいろあるけどね^^;)
良い意味か悪い意味かはともかく、私にとっては 少し肩の荷が下りた様な、そんな気が楽にさせて貰えた作品であり、ゆえに 心に強く残る作品となる。
ちなみに、この映画はエンドロールをちゃんと最後まで見ないと勿体無い。
何故なら、最後の最後が 私にとってジワッと、かつ、長い時間尾を引くように泣かされたシーンだからだ。
