● 海と夕陽と彼女の涙
映画「海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ」を見た。
馴染みのレンタル屋の店長が 勘違いして持って来たのが そもそも私が この映画を見るキッカケとなる。^^;
主演は「佐津川愛美」
彼女がTV版「がんばっていきまっしょい」に出演していた為、店長は この娘が私の好みと勝手に思い込み この映画のDVDを持って来たわけだ。^^;
先に申し上げておくと私は「佐津川愛美」を好きでも嫌いでも無い。^^;
ただ、ハッキリしているのは 店長に対し「この役者が出ているDVDは持って来い」と指定している役者達のリストに彼女の名前は まだ載っていない…という事。
が、持って来てしまったものは仕方が無いし、もしかしたら隠れた名作かもしれない… そう思うと ついつい見てしまったわけだが…
あらすじをザックリと語ると 同じ高校に通う4人の女の子、そのうちの1人が柔道で勝ち進み大会に出場する事になる。
その為、クラスから3人の女の子が 大会に出る女の子を応援するために選ばれるわけだが、大会に出場する子と応援の3人 その4人は元々、親しい友人というわけでは無い。
で、その4人が車に乗って試合会場へと向かう途上、乗っていた車が事故に遭い4人のうち3人が死亡してしまう。
「東亜優」
「谷村美月」
「芳賀優里亜」
ところが、この3人の女の子は天国へと向かう途中で この世に引き返し、死神から48時間の猶予を貰うわけだが、彼女達の姿は 1人だけ生き残った「佐津川愛美」にしか見えず、話も彼女としか出来ない。
天国へのタイムリミット迄の中 4人の女の子はどう過ごすのか… というのが物語の核となる。
さて、この映画に対する評価は おそらく僅かな好評価と 多くの不評に分かれると思う。
というのは、物語にこれといった工夫が無く、極端に言えば 際立った事が起きぬまま話が終わってしまうためキツネにつままれたような思いになるからだ。
それに対して、若干の好評価が与えられる余地があるのは 3人の女の子達がタイムリミットを迎えて天国へと連れ去られる時に それぞれが生き残った女の子に見せる姿や言葉が 時に、心に響く部分がある。
私は この映画に対して 実は可もなく不可もなく…と いたって中途半端な気になった…というのが本音である。
最近、日本国内の地方で 地域密着型の映画が作られ、それがひとつのブームになりつつあるという。
その代表的な例が「がんばっていきまっしょい」(愛媛)や「雨鱒の川」(北海道)、「天国の本屋」(北海道)等なのだそうで この「海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ」は和歌山県田辺市なのだそうだ。
確かに、そう言われれば 地方都市の固有の町並みや、風光明媚な景色が画面の随所に散りばめられており、その点は良いと思う。
けれども、そうであるならば この「海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ」は致命的な失敗作であると私は思う。
それは、メインとなる4人の女の子が標準語を喋っている… その一点が問題なのだ。
地域密着で、その地の良い部分を背景に描くのであるならば その地の言葉で台詞を喋らなければ意味が無い。
ゆえに、その部分は大きく減点せざるを得ない。
と、同時に死んだ3人の女の子が それぞれタイムリミットを迎えるまでの それぞれのエピソードは もっと、練る余地が多分にあり、それも実に惜しい。
つまりは、実に勿体無い作品であると 私は思うばかりだ。
でね、従来であれば 私はこの様な作品に対しては酷評するのが普通なのだが、何故か 今回はそんな気にならないんだな^^;
それが何故なのか 実は自分でも良く判らず、とても不思議な気分である。
