● ゆれる
2006年公開の映画「ゆれる」のDVDが出たので 早速、買って観た。
この作品は 私の友人の中でも特に映画愛好家である人物が「とても、面白い」と薦めてくれた作品だった。
物語は、母親の法事に
数年ぶりに弟:オダギリ・ジョーが実家に帰ってくる。
父親:伊武雅刀は 田舎町でガソリン・スタンドを経営し
兄:香川照之は 父親と共にガソリン・スタンドで働いていた。
そのガソリン・スタンドには 兄弟の幼馴染みの女の子(真木よう子)が働いており
法事の翌日、兄の誘いで山奥の川の上流へ兄弟と女の子の3人で遊びに行くが…
女の子は吊り橋から転落して死亡、兄は「俺が殺した」と自供し逮捕される。
やがて、兄の裁判が進むにつれ 兄弟それぞれの心の葛藤や 人の心の内面の複雑さが浮き彫りになる様が描かれる。
率直に言って この作品を見終えた時、感動はひとつも得られなかった。
けど、最初から最後まで 食い入るように観させられ、それだけ内容に引き込まれた。
近年の マンガや小説など原作に頼り切った邦画が多い中で、オリジナルの脚本で これだけ引き込まれた作品は珍しく、まず 私はそこを高く評価したい。
それと、この作品の制作者は いろんな部分に この作品を出来るだけより良い作品に仕上げようと努力した事が 細かいカットの一つ一つに見受けられ、それが良い意味で効果を発揮していると 素直に認めたい。
特に、賞賛すべき事は キャスティングの妙で、それぞれの役に 実に巧妙な配役を施したと思える。
「オダギリ・ジョー」と「香川照之」に 兄弟間の機微を巧く演じさせると同時に
弁護士であり、伊武雅刀と兄弟という関係に「蟹江敬三」を配して こちらでも兄弟の機微を対比させる構成も巧い。
で、裁判の過程においては 検事役に
「木村祐一」を据えているのだが、これが実に素晴らしい。
この作品は おそらく「サスペンス」に分類されるのだろうが、ハラハラドキドキ感は私は感じなかった。
が、そのかわり、「この先、どう展開するのか?」というワクワク感が ずっと持続され続けた。
敢えてケチをつける点を挙げれば エンディングの曲は もう少し、なんとかならなかったのか?と 拍子抜けの感が強かった事ぐらいで
「智恵子は 殺されるような子だったのかなぁ?」
死んだ女の子(真木よう子)の母親が ポツリとこぼす台詞を筆頭に 全体の台詞ひとつひとつに 細かい吟味がなされていた事を思うと それが惜しい。^^
さて、ブタネコ的恒例のエンド・クレジット眺めだが…
この作品で「へ?」と感じたのは「尾上寛之」
だんだん、「田中圭」や「津田寛治」の如く いろんな作品にチョイしているんだな^^
で、探したわけだが…
最初の登場場面は とても判り難い^^;
上の画の 吊り橋の上にいる青年が それ。
どうやら「尾上寛之」に与えられた役の設定は「弁護士の助手」と思われる。(理由は後述)
次に画面に登場したのは
香川照之の右上 傍聴席の青年(他にも裁判シーンでは 傍聴席の後ろの方に必ずいる)
で、
最終的に、「弁護士の助手」が「尾上寛之」だと確信できたのが 上のシーン(蟹江敬三の隣)
役柄を示す具体的な台詞は無く、吊り橋の青年の絵が あまりにも小さすぎて、傍聴席や宴会の青年と同一かも 映画内では明記されていないので あくまでも私(ブタネコ)の推測にすぎない。^^;


