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2007年02月14日

● バレンタイン草加煎餅2007(その4)


いよいよ バレンタイン当日となった。^^;




朝(と言っても昼過ぎだが^^;)、目覚めると札幌はどんよりとした曇り


昨日の天気予報で既に 14日は暴風雪で大荒れになると予告されており、まったく その通りの空模様


私は いつも通りに、まず風呂に行き 朝風呂につかりながら歯を磨き、得意のナンバーを2・3曲歌う。


今日のナンバーは H2Oの「想い出がいっぱい」と 国生さゆりの「バレンタイン・キッス」だ。


昔、バブルが花盛りの頃 宴会芸用に振り付けまで完璧に身に付けた「バレンタイン・キッス」を シャワーを浴びながら シャワーをマイクに見立ててフル・チンでフル・コーラスで歌い上げる「フル」と「フル」 韻をキチンと踏む辺りにも、我ながら その拘りが微笑ましい。


全日空の機内販売で買った 愛用のバス・ローブを身に纏い 自室に寄って机の上のマグカップを持つと そのまま、居間に直行する。


居間では 嫁がまったりと本を読み、娘達の姿は無い。


「あれ? 娘達は?」


と、嫁に聞くと


「出かけたわよ チョコを渡しに行ったんじゃないの…」


読んでいる本から目を上げずに ぶっきらぼうに応える嫁。


そうか… あのチョコがとうとう…


文句があるなら 何処からでもかかってこい!! 小僧(彼氏)ども


心の中で 闘志の炎が燃える。^^




新聞を読みながらコーヒーを飲んでいたら玄関のチャイムが鳴り…


応対に出た嫁が


「アナタ レンタル屋の店長さんよ~」


と言う。


そうだ、今日は「デス・ノート前編」のレンタル開始日だった。


店長は 例の如く、誰が見ても作り笑いと判る笑顔を浮かべ


「発売は3月14日からなので もし、見て良ければ予約って事で…」


本当に商売熱心な男だ。^^;


「あら、それ私も見損ねてたのよ ちょうど良かった…」


嫁は 私からひったくるようにDVDを取り上げると居間へ小走りに消えた。


「あ? 奥さん、お気に入りの様ですねぇ…^^ では、予約って事で…」


店長も小走りに消える。


居間に戻ると 嫁は早速、セットして見る段取りを終えている。


なので、私も一緒に見る。


まぁ、「デス・ノート前編」の内容については別記事にでもするとして…


ちょうど、DVDを見終えた頃 娘と姪が帰宅した。


「もぅ~ 凄い吹雪なんだもん 嫌になっちゃう」


「あれ? 二人(私と嫁)揃って どうしたの?」


口々に そう言いながら居間に入ってくると


「あ、”デス・ノート”のDVDだぁ これ借りたの?」


「それ、私も見たい」


女が3人に増えると 本当に姦しい。^^;


娘達は それぞれの部屋に戻り、着替えると 再び居間に現れ…


「はい、お父さん バレンタインチョコ」


と、それぞれが ひとつづつ私に包みを差し出す。


それは…


そう、数日前に 私がイタズラした紙包みだ(ToT)


言葉に詰まる私(いろんな意味で^^;)


「あ、え? いやぁ… 嬉しいんだけどなぁ… 俺、チョコ 苦手なのオマエ達 よく知ってるだろ?」


すると…


「知ってるよ、でも ほら、一度ぐらいあげとかないと それも、なんか寂しいでしょ?」


「そうそう、こういうのは”気持ち”だからね」


娘たちは笑顔で そう言う。


たしかに、そりゃそうだ… 気持ちはキチンと尊重しなきゃいけない。^^;


「ほら、お父さん せっかくだから開けてみてよ」


「そうそう、記念に写真を撮らなきゃ…」


ヤバイ… 開けると中身が… 背中に変な汗が流れる私^^;


そう、不二家のパラソルチョコに中身をすり替えたのがバレる。


ふと見ると 嫁は気配を察したかのようにスッと姿を消しており…

( 逃げたのか? > 嫁 )


「ほら、開けてよ 早く~」


と、携帯電話のカメラを向けて迫る娘達。


仕方無い… もう、なるようになれ!!


半分ヤケクソ気味に 包みを開けると…






中に入っていたのは 娘達の手作りチョコ?!






何故? 俺、ちゃんとすり替えた筈なのに… 目が点になり、唖然となる私。


でも、一瞬の間に 全てを察する私。


  そうか…

  嫁が再び、本物とパラソルチョコを入れ替えたんだなぁ…

  まぁ、それならそれで 波風が立たずに済んで良かったって事かぁ…


そう思えば、ちょっと残念だが まぁ、いいや


途端に気が楽になって


「よぉし、どうせなら皆で写真を撮ろう な?」


なんて言い出し、自室に行ってカメラと三脚を取ってくる私。


すると、いつの間にか嫁も居間に戻ってきており…


「じゃぁ、私からも お父さんにバレンタイン・プレゼント」


と、巨大な紙袋を差し出す。


「お、毎年 恒例の”草加煎餅”か? やっぱ、アレだな 煎餅は草加だな…」


なんて浮かれながら 紙袋を開けると…


確かに、草加煎餅が「普通」「ニンニク味」「唐辛子味」の3種類 4・5袋づつ入っているのだが…


それと一緒になって 毛糸の帽子とマフラーも入っている。


「ん? なにコレ?」


その帽子とマフラーを取り出した途端


「え? なんで?」


「マジ? え? なにそれ?」


と、奇声を発する娘達。


嫁は ひとりニコニコと楽しそうに笑い


「良かったわねぇ、アナタ この娘達の手編みの帽子とマフラーよ♪

 これで雪かきも 全然、寒くないわよねぇ…


 外なんか、ホラ 待ってましたと言わんばかりの吹雪よ 早速、試せそうねぇ…♪」


私も 何が何だか判らないが、それ以上に呆然としている娘達


すると、嫁が スッと真面目な表情になり


「”いくらチョコが嫌いだって言ってるからって…

  生きてる間に1回ぐらい手作りのバレンタイン・チョコをあげなさい”


 って、娘達に私(嫁)が言ったの


 そしたら、お父さん 何、勘違いしたのか 夜中にそのチョコの中身をすり替えたのよ


 だから、アタシ(嫁)が お父さんが すり替えたチョコを元に戻して、

 アナタ(娘)達が 彼氏にプレゼントしようとしていた帽子とマフラーを

 お父さんが入れ替えようとしていたモノに取り替えておいてあげたの


 だから、そこにあるチョコは 本来、娘達からお父さんが貰うべきチョコ


 お父さんが持ってる帽子とマフラーは 彼氏達のトコにいくはずのモノで、

 アナタ(娘)達が 彼氏にプレゼントしてきたのは お父さんが すり替えたつもりの品


 貴方達、判った? 本来あるべき姿になった…って事。」


澄ました顔で言い切ると 美味そうにコーヒーを飲む嫁。


「え? どういう事?」


「嘘ぉ~ 何、渡しちゃったの?アタシ ねぇ? お父さん 何、入れたの?」


成る程… そういう事か、一瞬 気を緩ませた私がアホだった(ToT)


こうなれば、威厳に満ちた父として開き直る他無い^^;


「まぁ、アレだ この父の熱い思いをだなぁ…」


「馬鹿、言わないでよ 何とすり替えたの?」


「もぅ、勘弁してよぉ…」


私の台詞など聞かず狼狽える娘達 それを嫁は楽しそうに眺めている。


「まぁ、ホラ 皆、落ち着いて 記念写真の続きを…」


と、私が言っても


「それどころじゃ無いわよ!!」


「何が入ってるの?」


詰め寄る娘達に 嫁がエプロンのポケットから パラソル・チョコをひとつ取り出し


「コレよ コレ もぅ、お父さんが 何処からか手に入れてきたレア物よ

 下手したら、もう食べれないかもしれないんだから… 貴重よね♪」


娘と姪は 嫁の手にあるパラソル・チョコを しげしげと眺め


「嘘、不二家のパラソル・チョコじゃん」


「問題になって騒ぎに…って こんなのバレンタインに… なんて事するのよ!!」


すると、嫁は また、エプロンのポケットに手を入れ、今度は4つ折になった紙を取り出し


「で、この手紙も入ってるの♪」


と、それを楽しそうに娘達に渡した。



私は この娘の父親です。


娘の「手作りチョコ」を どこの馬の骨とも判らぬ輩に むざむざと渡されるのを黙って看過するほど お人好しでは無い。


故に、娘の手作りチョコは私が預かり、代わりの品を入れておいたので 心して食すが良い。


尚、この代わりの品を食えぬとか、この父の仕儀が気に入らぬ場合は いつでも抗議に参上されたし


何時、如何なる時でも腰を据えて御相手仕る。


尚、その場合には 状況によって五体満足で帰れるとは思うべからず。


然るべく、傷害保険に入るなり、身体を鍛えるなり、心して参られよ


当方を納得させた暁には 真のチョコを進呈する用意がある事を申し添えておく



渡された紙を 最初は呆然と、読み進めるに従って顔を紅潮させ


「お父さん、私が相手になってあげるわよ!!!」


「いつか、こんな日が来るんじゃないかと… orz」


と、反応する娘達。


すると、嫁が さっきまでの楽しそうな表情が消え、真剣な顔で


「ちょっと! 落ち着きなさい アンタ達!!」


と、一喝。


娘達は キョトンと静まり嫁を神妙な顔で見る。


「いい? このお父さんはね 本当は もっとトンでも無い事をしようとしていたの」

( え? 俺、そんな事考えて無いよ > 嫁 )


「よ~く、考えて御覧なさい、アナタ達に彼氏…なんて 聞いたら、この程度で済むと思う?」

( え? え? > 嫁 )


娘「思わない」


姪「うん、思わない」


嫁「でしょ? この程度で済んで良かったじゃない?

  それにね、本当に アナタ達と真剣に交際したい…って彼氏なら

  このお父さんに キチンと正面から向かい合うぐらいの腹が据わってないとダメよ

  ただの遊び…なんだったら、私(嫁)が お父さんを乗り込ませるわよ どう?」


娘&姪「 … 」


嫁「それにね、お父さんだって 鬼じゃないのよ アナタ達の事は本当に可愛いの

  その証拠に、ホワイト・デーには ちゃんと”お返し”してくれるわよ ね? アナタ」


「へ? あ・あぁ… もちろん^^;」


慌てて応える私。


でも、応えた瞬間「あれれ?」と疑問も浮かぶ


嫁「でもね、残念ながら ホワイト・デーには ママとアナタ(娘)達は旅行に行ってるからいないのよ

  で、だからって”しきたり”を おろそかにするわけにはいかないんだから…

  アナタ、旅行の”お小遣い” それなりにアップしてあげて いいわね?」


私「え?( ヤラレた… そういう事か > 嫁 (ToT))」


しばし、沈黙の後…


娘と姪は


「そうね、よく考えたらママの言う通りね」


「うん、私も よく判った♪」


そして、二人揃って


「お父さん ありがとう♪」


と、見事なハーモニー orz


「さ、みんなが理解し合ったところで、ホラ、アナタ 早速、その帽子とマフラー被って 雪かきして頂戴♪」


今年の我が家のバレンタインは こうして過ぎたのであった。




                                     バレンタイン草加煎餅2007(完)




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コメント

よ~~~~できたお話、いや奥様ですね~♪

雪かきご苦労様でした。
おもしろかった~~~~♪

追伸
パラソルチョコって、どっかに売ってますか?何十年も見た記憶がありませんぞ。

くしくも一昨日、○十年振りに振りつきで熱唱する国生さ○り嬢を見て、「バブルゥ・・・(遠い目)」と思いを寄せていた所でした。
ブタネコ様の『振り付けまで完璧に身に付けた「バレンタイン・キッス」をシャワーを浴びながら』のフル・フル・・・えぇ、嫌いじゃないです。

バレンタイン草加煎餅2007、大変楽しく読ませていただきました。
下手なミステリーよりも展開が読めず、ハラハラしつつも、読み終えると充実感がありました。
奥様、流石です。まさに嫁道の師匠です!有り難うございました。

話の波乱万丈さとは裏腹に、うちが感じたのは安堵感(あ、これは一致してるか^^;)と
ほのぼの~とした暖かさでした。
にしても、奥様はほんまにやり手ですねw
お見事です(笑)

あ~楽しかったです~♪
「フル」と「フル」のところは、あまりしたくない想像してしまいましたけど^^;。
舞台劇をみているようでした。主演は奥様。
ありがとうございました~♪

★ kotetsu552005 さん


>パラソルチョコって、どっかに売ってますか?何十年も見た記憶がありませんぞ。


大きめのスーパーなどでは結構、置いてたみたいですよ

少なくとも、私が入手したものは話によると 問題発覚後、商品棚から撤去したけど スーパーのバック・ヤードと呼ばれる倉庫内で返品されずに保管されていたのを 二代目がコネで1月末に入手したそうですから^^;


★ みかnママ さん


お楽しみ頂けました様で幸いです。^^


★ meiya さん


>ほのぼの

そうですか… そりゃ、良かった^^


★ ふ- さん


>ありがとうございました~♪


御粗末様でした^^


ご家族そろって、つわものですね~(笑)

ブタネコさん、こんばんは。
ブタネコさんの奥様、一枚も二枚も上手でしたね。(笑)
我が家も娘が2人いますけど、未来のだんなを見てるようでした。(笑)
私の時はお見合いだったので、父も覚悟してたみたいで
だんなが挨拶に行った時は、すんなりでしたけどね。

娘さん達がご結婚となったら、ブタネコさん淋しくなっちゃいますね。
でもそれだけ娘さん達を愛してる、そんなブタネコさんは素敵なお父さんだと思います。

追伸:
二代目さんとのやり取りは爆笑しました。(笑)

★ カルチ さん


そうですか?


★ Mint さん

>娘が結婚したら…

どうなんでしょうね… やっぱ、寂しくなるのかな… ま、寂しくなったら婿を虐めるだけですけどね^^;

>二代目

本当にフザケタ奴です^^;

【※注意!!】

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