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2007年01月06日

● 佐賀のがばいばあちゃん


2007年1月4日に フジ系で放映された「佐賀のがばいばあちゃん」について 語ってみる。




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実は 4年ぐらい前に「佐賀のがばいばあちゃん」という 島田洋七が書いた原作を知人から貰って読んでいた。


この原作は とても素晴らしく、読んだ瞬間に この本は絶対に映画化されると思ったから 映画化されるまで楽しみにしており、それが映画化され、婆ちゃん役を「吉行和子」が演じているのも知っていた。


けどねぇ… なんか「吉行和子」が ばあちゃん役ってのに とても引っ掛かり、映画は見ないまま今日に至る。


それは 洋七の実体験を基に書かれた原作では この「ばあちゃん」は貧乏をモノともせず明るく逞しい人物で どこか「良いトコのお嬢さん」っぽい雰囲気を持つ「吉行和子」じゃイメージがなぁ… 私は そう思っていたからだ。


個人的に「泉ピン子」は 大嫌いである。^^


細かい理由は個人的な事なので述べないが、ひとつだけ述べると 泉ピン子に限らず、俗に「橋田ファミリー」と自ら称する連中が 私は基本的に大嫌いなのである。


だから、TV版の「ばあちゃん」役が「泉ピン子」と知った時、「吉行和子」よりもガッカリしたのだが、「貧乏」という雰囲気や 容貌の酷似という点ではマシかなとも思った。


仮に だったら、個人的に誰が良いと思ったの?と 聞かれた時の為に先に挙げておけば、私は原作を読んだ時、なぜか「もたいまさこ」がイメージだった…と。


まぁ、そんな事は どうでも良い。


この作品には 物凄く、懐かしい匂いがある。


おそらく東京をはじめとして いわゆる「都会っ子」には判らないだろうけど…


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私は この洋七よりも少し後の世代なので もう少し、裕福な雰囲気ではあったけど 田舎の小学校や中学校は まさにこんな感じで、小学校の運動会と言えば 小さな町なら町のお祭り同様のイベントであり…


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運動会等で賞に入り、賞品で貰う鉛筆やノートは 最高の名誉の証だったものだ。


そんな風景や背景の懐かしさもさる事ながら…


最近では 殆ど見られなくなった「人情」を 久しぶりに思い出させられた。


例えば…


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小学校の担任が「腹が痛い」と嘘をつき 自分の弁当を貧しい家庭の子供に渡す。


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しかも「オマエの弁当の梅干しが 俺の腹痛にはちょうど良い」等と もっともらしい言い訳を添える事で 子供のプライドを傷つけまいとする。


そう、「優しさ」と「施し」を勘違いしている人が少なく無い。


時に 余計な「施し」は 相手のプライドを傷つける事に気づかないのだ。


「嘘」は基本的に良い事では無い。


けれども、子供のプライドを傷つけまいとする「嘘」は「優しさ」以外の何物でも無い。(ToT)


この流れだけでも 私は目頭が熱くなるのに…


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嬉しそうに弁当を食べる生徒を 何とも言えない笑顔で見つめる教師


それが「小日向文世」の 真骨頂だから もう、堪らない。(ToT)


しかも、それが…


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6年生の運動会でも また。


この担任役に「小日向文世」をキャスティングするのは 私にはベスト・チョイスだ(ToT)


うちの娘や姪は このシーンで泣いたらしい。


もちろん私も同様だ。


でも、私は もっと前に 全く同じシチュェーションの別のシーンで もう下瞼はダム状態だったのだ。


それが

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判り難いシーンだったかもしれないので 余計な御世話の解説をしておくと ちゃんと四角に角張った豆腐は 当たり前の話だが、ちゃんとした商品の豆腐だから 正規の定価(値段は不明^^;) ところが、なんらかの理由で 角が欠けたり、ひびが入った豆腐は ちゃんとした豆腐では無いから 正規の値段よりは安かった。


つまり、子供は貧乏だから いつも角の欠けた不良品の豆腐を安く買い求めていたわけで 当初は、その不良品が その日は無く、ゆえに子供は買わずに(買えずに)帰っていく、が、豆腐屋の親父は わざと ちゃんとした豆腐を傷物にして いつも通りの安値にして子供に売ってやる。


これだって、気づかない人なら


「だったら 最初から、ちゃんとしたのを値引いて売ってやれ」


と、思うかもしれない。


そこが 子供のプライドを考えない「施し」的考えなのだ。


この豆腐屋の親父は 本当の「優しさ」を知っている「漢」なのだ。


その違いが判らないアホは 「やっぱ、人間は優しくなくちゃ」なんて台詞を軽々しく口先だけで言うのと変わらない事を知った方が良い。


でねぇ… 何が泣けるかと言うと


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この豆腐屋の親父が「平田満」だと言う事。


昨日、「祇園囃子」で ボロクソに貶したけど 私が敬愛する「倉本聰」の 「北の国から」のTVシリーズ時 警官役の平田満に 完膚無きまでに泣かされた記憶が蘇る。


最近は 変質的オッサン役が多い「平田満」だけど この俳優は凄まじい起爆力で 私を泣かせた事が その「北の国から」以来数度有る。


だから、大好きなのだ。(ToT)


「小日向文世」と「平田満」 もうね、この二人だけで充分だ(ToT)




それにしても…


このドラマを見終えて思うのは こういう作品こそ 2時間ちょいのSPドラマとか映画なんかの尺に無理矢理納めるのでは無く、1クールのTVシリーズにすべきなんじゃないのか?… と。


原作のヒットを利用して それを映像化しようとするのは 最近では定番とさえなったTV局や映画会社の ある意味、セコイ戦術。


あえて「セコイ」と批判的に言いたいのは この「佐賀のがばいばあちゃん」みたいに2、3時間の尺じゃ詰めきれない内容を ダイジェスト版みたいに細切れの中途半端作品にしてしまおうとお構い無しに作り、出来上がった映像は 中身がねじ曲がっていたり、スカスカな中途半端って事が数え切れないぐらいに多い。


逆に、TV局は この様に妙な肉付けをせずとも 全10話なり11話なりの1クールぶんを充分に満たしてくれるボリュームの原作を 何故、SP版に圧縮するような真似をするのかな?… そこに 物凄い勿体無さを感じるんだな私は。


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この語録を見ていたら…


「俺達の朝」や「俺達の旅」のエンディングすら 記憶の底から甦る。


実に含蓄のある名言ではなかろうか…(ToT)



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コメント

こんばんは。
この原作の本は読みながら泣き笑い(笑い泣き?)をし、札幌行きの飛行機の中で変人に間違われないか? と、辺りをうかがうという情けない体験をした思い出深い作品です。こんな風に子供に笑い飛ばしながら強く生きていく姿を見せることができたら、本当に素晴らしい! と思いました。ばあちゃん語録、大好きです。

2時間という尺の中に収めるには、あまりに暖かで強いメッセージのこめられた作品だと思っています。だからワンクール使えとは言わないから、せめて2夜連続放送にしてきっちり描いて欲しかったと強く思いました。
小日向文世さんと平田満さんのシーンは、原作の中でも大好きなエピソードで、その点については製作者陣に高評価です。こういう「本当の優しさとは」ということについて、昨今の教育現場ではどう教えてるんでしょう?是非、こういう作品を手がかりに、しっかり教えて欲しいなと思います。

しかし・・・。「ALWAYS~三丁目の夕日~」の大ヒット以降、こういうノスタルジックな人情もの、やたら多くなった気がしてなりません。あまりにも乱発しすぎて安っぽくなられたら最悪と、老婆心ながら心配してます^^;

★ しき さん

>こんな風に子供に笑い飛ばしながら強く生きていく姿を見せることができたら、本当に素晴らしい! と思いました。ばあちゃん語録、大好きです。

ですよね… いろんな意味で学ぶべき点が多々、含まれてますよね。


>だからワンクール使えとは言わないから、せめて2夜連続放送にしてきっちり描いて欲しかったと強く思いました。

ホントに勿体ない事をしますよね…


>小日向文世さんと平田満さんのシーンは、原作の中でも大好きなエピソードで、その点については製作者陣に高評価です。

ええ、まさに適材適所だと思います。


>こういう「本当の優しさとは」ということについて、昨今の教育現場ではどう教えてるんでしょう?是非、こういう作品を手がかりに、しっかり教えて欲しいなと思います。

どうもね、最近のボランティアとか NGOとかには 相手にとって「余計な御世話」みたいな事でしかないのに 私達はこんなに世のため人のために…なんて 「そりゃ オマエ等の自己満足だろ?」みたいなのを「優しさ」とか言って悦に入ってるアホを多く見かけウンザリする事があります。


>あまりにも乱発しすぎて安っぽくなられたら最悪と、老婆心ながら心配してます^^;

それは ほんとに同感ですね。^^

>私信の件

了解しました。 努力します^^

ひさしぶりに良いドラマを見ました。
原作も読んだ事が無く、存在も知らなかったので先入観もなく見る事が出来ました。
同じく泉ピン子はあまり好きじゃないのですがハマり役だったのではないかな?と思います。
私が涙したのはやはり高校進学のエピソードの辺りですかね…
他にもいいシーンがいっぱいでしたが。

★ Schmid@道楽 さん

>同じく泉ピン子はあまり好きじゃないのですがハマり役だったのではないかな?と思います。

悪くは無かったと思います。

でも、個人的には「もたいまさこ」辺りで見たかったなぁ… と。^^

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