● 新撰組!
2004年に 某国営放送で1年間 放送されたドラマについて語ってみる。
昨年末(と言っても まだ数日だが^^;)『壬生義士伝』と言う記事を書いた際に
ちょいと趣向があり、今回は まず「壬生義士伝」を語ってみようと思う。
と、書き出しで記述したのを覚えておられるだろうか?
実は「新撰組」モノを3本入手し、立て続けに見たので その3本を どういうふうに語ろうか…と ブタネコ的に考えていた。
で、先日 まず「壬生義士伝」を語ってみたところ…
「壬生義士伝」についてのコメントでは無く、「新撰組!」のコメントを書かれた方が数人^^;
申し訳無いけど、その方々のコメントは非公開にさせて頂いた事を まず、この場でお伝えしておこうと思う。
さて、かねてより 新撰組を題材に扱った小説やドラマ(映画も含む)は色々とある。
が、例えば 新撰組隊士個々が どんな人物だったのか?は 一部を除いて正確なものは少なく、以前にも述べたが 「沖田総司」は美少年…というのが多くの人々の認識にも関わらず、実際の所は 明朗快活な少年ではあったが、さほど美男子ではなかった… というのが本当らしい。^^;
また、対立する相手となった薩長の人物は 維新後に、国の要職につくなど それなりの地位にのぼった為、例えば とてつもなくいい加減な人物が実像であったにも関わらず、とても立派な人物像へと脚色化された者も少なく無いし、対立した事から 後々の罪科を免れる為に 新撰組を知る人々は口に蓋をした人も少なく無い。
そんな理由もあってか、新撰組に関する書物や映像に触れる時、新選組内 もしくは新撰組が関わったとされる事件には謎が多く、謎であるが故に いろんな解釈や脚色が可能となる。
とりわけ、新撰組が発足し 京に赴いた当初の頃の出来事には 新撰組内部でのいざこざの方が多く、特に興味のある人以外には それほど感心も薄いようだが…
「新見錦」「山南敬助」
この二人は「土方歳三」や「沖田総司」などに比べて一般的には知名度が低い。
が、この二人は「副長」という肩書きを持ち、新撰組内でも屈指の立場にいた者であり、共に戦いで没したのでは無く、切腹して果てている。
それぞれの切腹の理由に関しては 緒論あり、何が本当なのかは定かでは無いが、であるがゆえに 新撰組を描く書やドラマを見る時、他の隊士よりも この「新見錦」と「山南敬助」を どんな役者が どんな設定で演じるのか…
作品全体が面白いか否かを判断する目安のひとつが そこにあるんじゃないか?とすら 私は思っている。
で、2004年に 某国営放送で1年間 放送されたドラマ「新選組!」は これまでの数多ある「新撰組」モノの中で とりわけ傑出した良作だと私は感じている。
それは 脚本を担当したのが国営放送では異色とも思える「三谷幸喜」である事と、おそらくは その三谷色によって 脇役に巧いバイプレーヤー達が適材適所で配置された事に尽きると言って良い。
まず、「新見錦」について触れると
「相島一之」
このキャスティングと役柄設定は実に秀逸で 特に
「新見錦」の山場となった「第24回 避けては通れぬ道」
三谷流の解釈による 土方&山南 vs 芹沢&新見 という図式、そして謀略戦ともいえる結末…
これは大変、面白かった。^^
やっぱ、佐藤浩市は「斉藤一」より「芹沢鴨」の方が よく似合う。
それ以上に
「相島一之」の「新見錦」は ちょっと神経質で、そのぶん武よりも文というタイプを よく表現しており…
切腹の際の 山南に対する捨て台詞の様な一言は 三谷が後の回に至るまで 相当、綿密にプロットを貼っていた証であり…
後から見直すと それが実に効果的に効いているのが判る。
で、「壬生義士伝」と比較するのは野暮とは思うけど…
とても興味深いキャスティングだったのが、
「壬生義士伝」では「沖田総司」役だった
「堺雅人」を「山南敬助」に起用した事。
堺の沖田も面白かったけど、それ以上に「山南敬助」は見事だった。
これは
「第32回 山南脱走」
「第33回 友の死」
と、2話にまたがり 山南切腹のくだりがあるのだが…
遊女「明里」とのエピソードも含めて おもいっきり見せ場を作ってもらったもんだなぁ…と^^
山南が切腹に至った原因は 伊藤甲子太郎や 薩長等ど気脈を通じていた…等という説をはじめとして色々ある。
しかし、今回の三谷解釈は それらに対して とても斬新で面白かった。
さて…
この「新撰組!」は 某国営放送の作品としては 近年、希にみる面白さがあったと感じている。
それは、若手や中堅の役者の起用に関し 従来とは大幅に違っているからに他ならない。
たとえば、
斉藤一「オダギリ・ジョー」
沖田総司「藤原竜也」
おりょう(坂本竜馬の愛人)「麻生久美子」
キャスティングを見た瞬間、「へぇ… この人が この役か…」と感じた部分に 違和感よりも期待感の方が強く、結果的には その殆どが満足に至った。
やっぱり、ドラマは 演出とキャスティングと脚本 この3つのアンサンブルが如何にシットリと馴染むかにあると つくづく感じた次第だ。^^;
で、「新撰組」モノに関して 実はもう一本、奇抜なモノがあり それについても近々、記事にしたいと思っている。


