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2007年01月04日

● 新撰組!


2004年に 某国営放送で1年間 放送されたドラマについて語ってみる。



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昨年末(と言っても まだ数日だが^^;)『壬生義士伝』と言う記事を書いた際に



ちょいと趣向があり、今回は まず「壬生義士伝」を語ってみようと思う。



と、書き出しで記述したのを覚えておられるだろうか?


実は「新撰組」モノを3本入手し、立て続けに見たので その3本を どういうふうに語ろうか…と ブタネコ的に考えていた。


で、先日 まず「壬生義士伝」を語ってみたところ…


「壬生義士伝」についてのコメントでは無く、「新撰組!」のコメントを書かれた方が数人^^;


申し訳無いけど、その方々のコメントは非公開にさせて頂いた事を まず、この場でお伝えしておこうと思う。




さて、かねてより 新撰組を題材に扱った小説やドラマ(映画も含む)は色々とある。


が、例えば 新撰組隊士個々が どんな人物だったのか?は 一部を除いて正確なものは少なく、以前にも述べたが 「沖田総司」は美少年…というのが多くの人々の認識にも関わらず、実際の所は 明朗快活な少年ではあったが、さほど美男子ではなかった… というのが本当らしい。^^;


また、対立する相手となった薩長の人物は 維新後に、国の要職につくなど それなりの地位にのぼった為、例えば とてつもなくいい加減な人物が実像であったにも関わらず、とても立派な人物像へと脚色化された者も少なく無いし、対立した事から 後々の罪科を免れる為に 新撰組を知る人々は口に蓋をした人も少なく無い。


そんな理由もあってか、新撰組に関する書物や映像に触れる時、新選組内 もしくは新撰組が関わったとされる事件には謎が多く、謎であるが故に いろんな解釈や脚色が可能となる。


とりわけ、新撰組が発足し 京に赴いた当初の頃の出来事には 新撰組内部でのいざこざの方が多く、特に興味のある人以外には それほど感心も薄いようだが…


「新見錦」「山南敬助」


この二人は「土方歳三」や「沖田総司」などに比べて一般的には知名度が低い。


が、この二人は「副長」という肩書きを持ち、新撰組内でも屈指の立場にいた者であり、共に戦いで没したのでは無く、切腹して果てている。


それぞれの切腹の理由に関しては 緒論あり、何が本当なのかは定かでは無いが、であるがゆえに 新撰組を描く書やドラマを見る時、他の隊士よりも この「新見錦」と「山南敬助」を どんな役者が どんな設定で演じるのか…


作品全体が面白いか否かを判断する目安のひとつが そこにあるんじゃないか?とすら 私は思っている。


で、2004年に 某国営放送で1年間 放送されたドラマ「新選組!」は これまでの数多ある「新撰組」モノの中で とりわけ傑出した良作だと私は感じている。


それは 脚本を担当したのが国営放送では異色とも思える「三谷幸喜」である事と、おそらくは その三谷色によって 脇役に巧いバイプレーヤー達が適材適所で配置された事に尽きると言って良い。


まず、「新見錦」について触れると


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「相島一之」


このキャスティングと役柄設定は実に秀逸で 特に


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「新見錦」の山場となった「第24回 避けては通れぬ道」


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三谷流の解釈による 土方&山南 vs 芹沢&新見 という図式、そして謀略戦ともいえる結末…


これは大変、面白かった。^^


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やっぱ、佐藤浩市は「斉藤一」より「芹沢鴨」の方が よく似合う。


それ以上に


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「相島一之」の「新見錦」は ちょっと神経質で、そのぶん武よりも文というタイプを よく表現しており…


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切腹の際の 山南に対する捨て台詞の様な一言は 三谷が後の回に至るまで 相当、綿密にプロットを貼っていた証であり…


後から見直すと それが実に効果的に効いているのが判る。


で、「壬生義士伝」と比較するのは野暮とは思うけど…


とても興味深いキャスティングだったのが、


「壬生義士伝」では「沖田総司」役だった

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「堺雅人」を「山南敬助」に起用した事。


堺の沖田も面白かったけど、それ以上に「山南敬助」は見事だった。


これは


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「第32回 山南脱走」


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「第33回 友の死」


と、2話にまたがり 山南切腹のくだりがあるのだが…


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遊女「明里」とのエピソードも含めて おもいっきり見せ場を作ってもらったもんだなぁ…と^^


山南が切腹に至った原因は 伊藤甲子太郎や 薩長等ど気脈を通じていた…等という説をはじめとして色々ある。


しかし、今回の三谷解釈は それらに対して とても斬新で面白かった。




さて…


この「新撰組!」は 某国営放送の作品としては 近年、希にみる面白さがあったと感じている。


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それは、若手や中堅の役者の起用に関し 従来とは大幅に違っているからに他ならない。


たとえば、


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斉藤一「オダギリ・ジョー」


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沖田総司「藤原竜也」


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おりょう(坂本竜馬の愛人)「麻生久美子」


キャスティングを見た瞬間、「へぇ… この人が この役か…」と感じた部分に 違和感よりも期待感の方が強く、結果的には その殆どが満足に至った。


やっぱり、ドラマは 演出とキャスティングと脚本 この3つのアンサンブルが如何にシットリと馴染むかにあると つくづく感じた次第だ。^^;


で、「新撰組」モノに関して 実はもう一本、奇抜なモノがあり それについても近々、記事にしたいと思っている。




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コメント

ブタネコさん、あけましておめでとうございます。

NHKの「新撰組!」は、青春群像劇といった感じで、確かに斬新で面白かったですね。
堺雅人はホントに熱演でした。切腹シーンのためにボディビルまでやって筋肉をつけた
そうですし。
麻生久美子さんの出番がやや少なかったのは残念でした。

オカダも、「拝啓、父上様」はすごく気になります。
今年も沢山の充実した記事が読めるのを楽しみにしています。

佐幕派の代表格でもある、会津藩御預り新撰組。
時代の流れにあえて逆らい、士魂を貫いた姿勢には脱帽すべきものがありますね。

私個人的には、永倉新八の明治以降の逸話に興味がある所ですw

さて奇抜なもう1本・・・なんでしょうか?

大島渚監督の「御法度」でしょうか"(  `   ▽   ´  )" うひょ♪


あけましておめでとうございます!めとろんです。

「新選組!」と聞いて、黙ってはおれますまい(笑)
小生、リアルタイムで、必死で毎回録画チェック。かぶりつきで鑑賞し一年間一緒に泣き笑い・・・放映終了後には、全話録画してあるにもかかわらず、DVD-BOXを購入!いまだに「2007年大河ドラマは新選組!」と呟きつつDVDをセットし、感涙にむせんでいるのです・・・。
自分は「新選組血風録」も「燃えよ剣」も三隅研次監督「新選組始末記」も三船版「新選組」も市川版「新選組」も好きですが、やはり個人的に、大河「新選組!」にトドメを刺します。
そのワケは・・・拙ブログ「めとLOG」の、"ミステリとしての新選組!"を参照されたい(笑)
とにかく、全キャラクターに思い入れがあるので、なかなか客観的にはなれないのですが・・・石坂"金田一"の演じた佐久間象山先生も良かった。いまだに香取慎吾クンをTVで見ると、「局長!何やってるんですか!」と一喝したくなる自分・・・(笑)会社"組織"での人間関係に悩んだ時期に観たこともあってか、自分の人生とシンクロした、大事な大事な作品なんですよね~。

と、いうわけで、当然ながら、山南さんも大好きです。

今年も、毎回楽しみにしております。頑張ってください!

★ オカダ さん

こちらこそ 今年も どうか宜しく御願い申し上げます。^^

>NHKの「新撰組!」は、青春群像劇といった感じで、確かに斬新で面白かったですね。

ええ、まったくです

>堺雅人はホントに熱演でした。切腹シーンのためにボディビルまでやって筋肉をつけた
そうですし。

へぇ、そうだったんですか^^

>麻生久美子さんの出番がやや少なかったのは残念でした。

そう、もう少し場面が欲しかったですね^^

>オカダも、「拝啓、父上様」はすごく気になります。

気になるんだけど 嫌な予感がプンプンと…^^;


★ Wen さん


>佐幕派の代表格でもある、会津藩御預り新撰組。
>時代の流れにあえて逆らい、士魂を貫いた姿勢には脱帽すべきものがありますね。

そうですね たしかに、そこにロマンがありますよね

>私個人的には、永倉新八の明治以降の逸話に興味がある所ですw

これが 興味深い点と実に眉唾な点と混在していて なんとも言えないのですが…^^;

>奇抜なもう1本・・・なんでしょうか?
>大島渚監督の「御法度」

はい、ハズレ~ ("⌒∇⌒") キャハハ


★ めとろん さん

こちらこそ、今年も宜しくお願い申し上げます。^^

>「新選組!」と聞いて、黙ってはおれますまい(笑)

あらま^^ そうでしたか…


>自分は「新選組血風録」も「燃えよ剣」も三隅研次監督「新選組始末記」も三船版「新選組」も市川版「新選>組」も好きですが、やはり個人的に、大河「新選組!」にトドメを刺します。

あ、その挙げた作品を 私も全部映像や あるものは原作も目を通しましたが、「新選組!」がベストだと思っている事 同感です。^^

では、早速 めとろんさんの記事を拝読に伺う事にします^^

ブタネコ様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。


「新撰組!」は、私のような歴史モノが分からない人間にも大変面白く
大河のタイトルに「!」を付けた三谷さんの心意気を感じました。
そして何より、脇役フェチにはたまらない配役ばかりでした。
個人的には、堺さん、小林さん、今井朋彦さん、古田新太 さん、桂吉弥さんがツボでした。
吉弥さんは、若手の頃から京都地方局ラジオで、中継係をやっておられたのですが
すごくいい方で、いつか芽が出ないかなあと期待していました。
出演後は落語会も大盛況らしく、喜んでいます。

新撰組!放送後は、閑散としていた京都の明治維新研究センター「霊山歴史館」や
明治の志士たちの墓も若い方で、いまだに賑わっているそうです。(近所に住む友人談)
ブタネコさまも機会があれば、お越しくださいませ。

★ みかnママ さん

こちらこそ 今年も宜しくお願い申し上げます。^^

「霊山歴史館」は まだ行った事がありませんので 一度行ってみたいと思います。

明治の志士たちの墓や 屯所跡などは 大学の頃 友人と旅歩きしたものです。^^

昔、函館に住んでいた事があり 五稜郭の記念館にも 新選組ゆかりの品や資料が沢山ありました。

ねじ曲がった教科書を読むぐらいなら そういう記念館等に実際に行き、自分の目で見て考える事が重要ですよね^^

ブタネコ様

始めまして。
ブログ上の諸々の記事が非常に興味深く、又、一緒に掲載されております関連記事を
「ほほう」などと思わず読み続けるうちに、何時の間にやら「はて?そう言えばどこから此処
へたどり着いたのだろうか?」という状態なのですが・・・・。

「新撰組!」は自分も毎週観ておりました。
ブタネコ様のご指摘にも有りましたが、新見錦やその他のメジャーでない隊士を他の作品と
比べても比較的にクローズアップして扱っている点で自分的には面白いなぁと思っていたの
ですが、三谷氏ってもしかするとこれ読んでたのかな?と思わせる作品があるのです。

自分が中学生ぐらいの頃に、『ワイルドセブン』をヒットさせていた望月三起也氏の作品で
『俺の新撰組』というのが有りました。
この劇画は、芹沢暗殺までの新撰組初期を描いているのですが、芹沢、新見らの水戸派の
暴走と、それに対抗する近藤、土方の試衛館派の対立がメインになっておりまして、恐らく
新見等を描写した数少ない作品だったと思います。劇画中の新見は剣の腕前もさる事ながら
謀略を得意としていたり、「新撰組!」の中でも好演だった井上源三郎が、大変温厚で
面倒見が良い人だったり(まさしく劇画ではゲンさんと呼ばれていました!)、
出で立ちからして、ヤクザ者と見紛う様で食い意地のはった原田、ノンキな少年その物の沖田等々。
なにぶん勉強不足で出典が他にあったらお恥ずかしいのですが、芹沢暗殺でオウムのエピソードが
「新撰組!」で有りましたが、劇画でもオウムは出てきたのです。
(劇画では新見を切腹させる為の、土方の謀略に使われたのですが)

なにぶん古い作品ですので、中々入手が難しい作品ですが、機会が有りましたら
是非ご覧になって見てください。

★ ぐんそー さん

こちらこそはじめまして コメントありがとうございます。

>『俺の新撰組』

あらま、すいません 知りませんでした^^;

機会をみつけて ちと、調べてみたいと思います。

【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。