● 恋愛小説
2004年にWOWOWが金城一紀の原作を映像化したドラマのDVDをみつけたので見た。
物語は
大学の法学部に通う学生の「池内博之」は
ある日、顔見知りの学生である「玉木宏」から
奇妙なアルバイトの依頼をされる。
それは、
「玉木宏」の遺言状を制作する手伝いなのだが…
その作業の最中に 「玉木宏」は 自分が死神であると言い、その理由として それまでの自分の人生における出来事を語り始める。
この作品は 玉木の語る自分史が ひとつの「恋愛小説」という意味でタイトルがつけられたのだと思うのは
玉木が演じる青年と その彼女である「小西真奈美」のストーリーが柱となっているから。
まぁ、感想としては 絶賛する程の物語では無いけれど、私には「中の上」 5段階評価ならば4点位をつけたいと感じたのは
玉木の少年時代の回想シーンを演じた
「神木隆之介」と
叔母役の「奥貫薫」が 実にハマっていたのと
日頃、悪い奴系の役柄が多い「池内博之」が 実に「良い奴」を好演している部分であり、
何よりも特筆すべきは
「小西真奈美」が素晴らしい事。
実は もう、かなり前の事なのだが…
まだ、私が東京に住んでいた頃 つかこうへいの舞台を見に行った時に、ちょっと目を惹かれた女優さんがおり…
その数ヶ月後に フジ系の深夜のショートドラマで 少年隊の東の相手役の女の子を演じているのを見て その女優さんが「小西真奈美」であると 初めて知った。
その後「白い影」「整形美人」「天体観測」等のドラマに出演しているのも見ていたが、それらのドラマでは 少し、陰気で口数の少ない女の子役ばかりを演じており、それが違和感というか 勿体ないと不満にすら思っていた。
と言うのは、つかこうへいの舞台で見た小西真奈美は 明るく剽軽で 早口で台詞をポンポンと浴びせる娘であり、声の音質と相俟って 実に朗らかさが魅力的な子だったからだ。
最近、とあるビールのCMで「飲も?」と 軽妙に語る小西真奈美を見かけるが、まさに そのノリの彼女の方が 実に魅力的なのだ。
で、この「恋愛小説」では そんな「小西真奈美」が見れて 「あぁ、やっぱこの娘良いなぁ…」 そう再確認した次第。^^
もちろん、「玉木宏」も悪くは無い。
でも、率直に言って この作品の「玉木宏」は 彼の 御約束の様なストイックな役柄なので 決して悪くは無いが新鮮味が無い。^^;
であるがゆえに「池内博之」の素朴さが新鮮に映ったのでもあるとは思うが、私には それ以上に「池内博之」という役者のポテンシャルの可能性を見せられた演技だと高く評価したいと思う。
