● 瑠璃の島SP 2007 初恋
TVシリーズの「瑠璃の島」は 今や私にとって記憶に残る屈指の名作の一つとなった。
その続編SPが放映されるとあって もう、楽しみで仕方が無かったわけで…
このタイトルを見ただけで 目頭が熱かった。(ToT)
瑠璃も いっちゃんも 成長して中学生らしくなり、
「お父さん」と呼ぶ姿に ぎこちなさはひとつも無い。
今回は 東京の名門校で学年主任をしていた英語教師と その息子が島に引っ越してくる事で物語は進むわけだが…
TVシリーズの時、この「瑠璃の島」は 過疎化対策として よその地域から施設の子供を連れてきて養子縁組をし、学校の廃校を防ごうとする島の大人の思惑と 親に恵まれずに育った子供との触れ合いから親子の情を考えさせられる…というのがテーマのひとつ。
実話を基に…という事なので あまり失礼な物言いをしたくはないが、このドラマの制作者は 実に巧く、かつ真摯に物語を構成し このドラマから何をどう考えるべきか それもひとつではなくいくつモノを 貴重なキッカケを貰ったと思っている。
だから、今回のSPでは 単に「瑠璃が大人になりました」なんて物語だけじゃ無く、それ以上の「何か」を与えてくれるモノと期待しながら見ていた私だ。
で、多くの人には どうでも良い事に映ったであろうけど 物語の冒頭の些細な小物を見た時点で 私は、もう このドラマが今回も期待に応えてくれると確信した。
そのシーンが上の画
病に伏せる「かまどばあ」を 島の人が介抱する… それはそれで温かい光景だが、私の目が止まったのは そこじゃない。
後ろの壁のかかった「日の丸」だ。
物語の設定では この日は正月 そう、祝祭日に日の丸を飾るのは 昔は よく見かけた風習だ。
それが、今日 廃れたかの如く減ってしまったのは 共産党や社会党のクズ共が国旗や国歌を蔑ろにする主張を繰り返し、それにかぶれた大馬鹿野郎共が追従したからに他ならない。
けどね、「日の丸」や「君が代」が 国旗や国家として如何なモノか?という議論なら 百歩譲ってアリでも良いとは思う。
( 私は「日の丸」が国旗で 「君が代」が国家だと信じてるけどね )
問題なのは、と言うか許せないのは 「日の丸」や「君が代」が軍国主義の延長だ…なんて論旨であり、そこから派生して国益や国家というモノへの考え方すらを いい加減におざなりにしてしまう事ばかり言ってる馬鹿共の事だ。
まぁ、それらの問題ばかりを ここで述べるのはほどほどにしておくが…
この背景に「日の丸」がある事、それは 後のストーリーであらためて語る。
さて…
島に新たに教師がやってきたのと同時に 島には別に もうひとつの問題が生じる。
それは 島に橋をかけるなどの開発事業をする代わり、産業廃棄物の埋め立て施設を作る…というもの。
本来であれば真っ先に怒り出しそうな親父(緒形拳)が押し黙る中
島に来たばかりの教師と 瑠璃は反対する。
その後、
調査作業が始まるのを見た瑠璃が暴れ
止めに入った母親が 無言で瑠璃の頬を叩く。
TVシリーズを ずっと見続けていた私には このシーンが とても奇異に映った。
それは どんなに問題を起こしても 母親は いつものほほんと笑って見ており、瑠璃を叩く…という事が無かったからだ。
同様に 親父も怒り暴れるキャラのはずなのに黙ってる。
だから、そのシーンを見ていて「こりゃ、何かあるな」と 私は思う。
結局、議会に詫びに行ったはずの自治会長が
「俺(自治会長)の事を悪く言うのは構わないが 瑠璃を悪く言う奴は…」
と、暴れてしまうわけだが^^;
(ここで私は 一回目の(ToT))
そんな自治会長に礼を言って酒を薦める親父
「俺達が拒んだら そのゴミは どっか別の所に どっか別の町に埋められるんだよね…
誰かに それを押しつけちゃう… そういう事になるんだよね」
この台詞が 先に述べた「日の丸」への私の拘りを納得させるものだった。(ToT)(2回目)
そう、ゴミ処理場だけでは無く 火葬場や刑務所(鑑別所や拘置所も含む) そういった施設を建設しようとすると 必ず反対する人々が居る。
反対には 確かに納得出来る理由もある。
けれども、「自分さえ良ければ良い」という反対や 先に挙げたクソ政党の連中なんかは「政府(自治体)の決定だから反対」としか思えないような「反対」行動を取る。
ついでに もう一つ加えておけば、沖縄の米軍施設を他都道府県へ移転させる…という基地問題も そう。
「沖縄が可哀相だ」とか「日本全体で考えるべき」とか言いながら いざ、部隊や施設の一部が 自分の近隣の地域に移転…となると「何が何でも反対」と述べる。
こう言うと「ゴミ処理場」と「米軍施設」は意味が違う…とか 「話をゴッチャにするな」と抗議してくるアホがいるけど よく落ち着いて考えてみるがいい たしかに米軍施設は日本国内に絶対必要なものか?という点には問題がある。
でも、困ってる地域の問題を 他の地域が補ってやる…という意味では同じなのだ。
結局、開発問題の発端は
「自分達は いつもお国にあぁして欲しい こぅして欲しいと要求ばかりしてる、
自分達がお国に役立つ事はないだろうか?」
と考えた「かまどおばあ」が 自分の土地を県議会に「お国のために役立ててくれ」と申し出たのが発端だと判るが 別の島が埋め立て施設を引き受ける事を申し出た為に終わる。
しかも、
親父が 今回、爆発しなかったのは 過去に水道管の設置の件で大暴れしたけれど その水道の恩恵に今ではなっている事があったから。
この話の展開は 実に意味深く、かつ説得力がある台詞や構成だ。
他人のフリ見て 我がフリ直せ…ではないけれど、こういうストーリーに触れて 己の日常を質すのは大事な事だし いいキッカケだよね。
そう言う点で「瑠璃の島」は秀逸であり、このドラマの制作者は 実に巧いテーゼをしたなぁ… やっぱ、さすが「瑠璃の島」だ… そう、私の胸に響く。
さて、島に来たばかりの教師は 島から離れて生活している若夫婦(賀集利樹、井川遥)に
「なんで この島 捨てたんですか?」
と、聞く。
言葉って難しいね^^;
「なんで、この島から離れたんですか?」
でも、意味は殆ど同じなのに「捨てた」という言葉を安易に使ってしまう怖さ。
これは 島が「神の島」と幻想とも言える価値観を抱く教師だから「捨てた」に思えるのだろうけど 現実を味わっている若夫婦は けっして「捨てた」わけじゃ無い。
ほんの少し 相手への気配りさえあれば、そんな簡単なことに気づけるはずなのに 人は 時々、何も考えずに言葉を口にする。
この教師の場合、島の開発に反対するのも 現実を知らずに幻想的価値観でモノを言ってるのに過ぎない。
で、えてして こういう輩は「だって、知らなかったんだもん」と「知らない」事が「正しい」と言わんばかりの開き直りをみせるから始末が悪い。^^;
細かい例を挙げれば…
ここ一週間ぐらいの このブログの記事を読んだだけで「素敵なドラマ・サイトですね」とコメントを述べる方が たまにおられる。^^;
確かに 全体の記事量の中でドラマや映画について語っている記事は多い。
でも、過去ログを読めば ドラマ・ブログじゃないんだここは^^;…って事を 少しは理解しても頂けるであろう
ここは頑固で偏屈なオッサンが好き勝手に語るブログなのである。^^;
褒めて下さるのは嬉しいが、誉めるにしても ほんの少しで良いから関連の過去ログぐらい読んでからにして欲しい… ホントは こんな事を言うのは大人気無いと自分でも思うけど 私が愛読させて頂いている余所のブログでは そんなコメントが日常茶飯事だったりで… どうして、ちゃんと判ろうとしない、もしくは ほんの少しでも気を配ろうとしない? そう思わされる人が結構多く、自分なりに 私も余所でそんな真似をしないようにと、気をつけようと思う次第だ。
さて…
聞いた話によると 嘘か本当か定かでは無いのだが、この瑠璃の島SPは 今後も「北の国から」の様に 何年かおきにSP版の続編を作るらしい。
で、ある人に言わせれば「なんか、”北の国から”のパクリみたいで嫌じゃねぇ?」と言うのだが、私は そうは思わない。^^;
どうせなら 思いっきり、パクリでいいから そんな続編を作って欲しい。
考えてみたら今回のタイトルは「瑠璃の島SP 2007 初恋」
「北の国から'87 初恋」
「北の国から'89 帰郷」
「北の国から'92 巣立ち」
「北の国から'95 秘密」
「北の国から'98 時代」
「北の国から2002 遺言」
って考えたら 次は「瑠璃の島SP 2009 帰郷」ってタイトルでやってくれ…とさえ 私は思う。
瑠璃や いっちゃんや、小西真奈美が演じる教師… それらが この先、どう成長していくのか、と、同時に 世相背景的なテーゼを こんなに巧く描くドラマは続いて欲しいとも思うし…
今回のSPで 個人的に残念に思うのは
今回の設定が正月(冬)だった事もあって 西山繭子の素晴らしいポテンシャルが発揮されなかった事と… 竹野内豊が回想シーンの1カットしか登場しなかった事。
ゆえに、私の個人的願望を込めた予想では 次回、もしくは次々回のSPでは竹野内が思いっきり登場してくれる回があると信じているし、実の娘役の「純名りさ」というSPにはうってつけのキャラもいるし…。^^
さて… 最後に
短いシーンだったが、私の大好物である「西田尚美」が登場したのは嬉しかった。
そして、何よりも…
エンディングに コブクロの歌う曲が流れる中、島民が駅伝を走るシーンにおいて…
タスキを受け取り、走り出す「いっちゃん」
すると、あの声で…
「いっちゃん、いっちゃんガンバレ」
このシーンは ヤラレた(ToT)
「竹野内豊」もそうだったが、「小日向文世」も回想シーンのみなんだろうなぁ…と思い込んでいただけに この不意打ちはヤラレた。
つい昨日、「佐賀のがばいばあちゃん」に関する記事で述べたけど 「小日向文世」は 時折、凄まじい起爆力を発揮する俳優なのである。
しかも、それに対する「いっちゃん」こと「永井杏」が これまた実に良い笑顔を見せる。
( やっぱ、恐るべし「永井杏」だ^^ )
もう、これだけで 極端に言えば このワンシーンのためだけの 今回のSPだった… そんな作りでも 私は充分に満足。(ToT)
だって、ここだけで 滂沱どころの騒ぎじゃないぐらい涙が湧き出て仕方が無かったんだmon♪(ToT)
