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2006年12月23日

● ひまわり


2000年公開 監督:行定勲 主演:袴田吉彦




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この作品は ケーブルTVの映画チャンネルだったか、WOWOWだったか定かでは無いが、劇場やレンタルで見たのでは無く、暇だった時に 何か面白そうな番組が無いかな?…とチャンネルを回していた時に 偶然、出会った作品。


だから、初見の時は 最初の10数分が見れてなく^^; でも、見ているうちに引き込まれて 最後まで見た。


その時に感じた事は なんか「切ない」というか、ノスタルジィというか 作品に対する好感であった事は間違い無く、出演する役者の何人かが 特に印象に残り、その多くが 私にとって無名に近い役者ばかりで いろんな意味で興味深かったのだ。


だから、見損なった冒頭部が気になって 直ぐさま、レンタルしてきて再見し納得、そして満足したものだ。


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物語は 一艘の釣り船が沈没し 数人の乗客が死亡をした事を伝えるニュースを主人公と彼女が見て その彼女が死亡者リストにある「真鍋朋美」と 同じ名前の女性から


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数日前に、主人公にあてて留守番電話にメッセージが入っていた事を思い出す。


「真鍋朋美と言いますが 覚えてますか?」


たった、それだけしか吹き込まれなかったメッセージだが、


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それが小学校の時の同級生の名前だと思い出す主人公。


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仕切屋の友人に乞われて葬式に出席する事にした彼は 葬式に集った友人達や「真鍋朋美」と付き合っていたと称する男達と話を重ねていくうちに 少しづつ「真鍋朋子」という女の子の姿がハッキリと浮かんでくる


…なんて述べると ミステリーとかホラーですか?って思われるかもしれないが この作品はノスタルジックな趣の方が強い。


故人の過去を暴くのって ともすれば、とても悪趣味な事でもあるけど こういう形の映像を見ていると 懐かしくもあり、気恥ずかしくもあり…


男女入り混じって 7・8人の仲良しグループがあり、クラスには ちょっと可愛いいんだけど 内気なのか独りポツンと孤立している女の子がいて…


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ほんとはその子が気になっているんだけど、素直にそれが言えなくて さりげなく言った言葉は相手を傷つける言葉になっていたり…


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考えると とても残酷な真似をしてたと 何10年も経ってはじめて気づく事があるのを この映画を見て思い知った。^^;




さて、視点を変えて この作品を考えると…


私は この作品を見た時に この作品の監督であり、共同ではあるが脚本も担当した「行定勲」という 当時、まったく知らなかった人物の感性に 物凄く共感を抱いた。


それは「真鍋朋美」という女性の姿を いろんな断片的な部分を葬式での思い出語り…というシチュエーションで浮かび上がらせ、その浮かび上がりと共に、主人公が自らの記憶の底に閉じこめてしまった少年の日の記憶をも浮かび上がらせる…


こういう設定を組み上げた発想は なかなかたいしたモンだなぁ…と。


でも、何度か見直し 落ち着いて考えてみると その発想もさる事ながら、その発想を映像として具現化せしめたのは


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「麻生久美子」という女優の存在があってこそ


と、同時に 二人の異才がワキで良い締め方をしている事。


1人は


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「津田寛治」


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そして、もう1人が


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「堺雅人」


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率直に言って 主人公の「袴田吉彦」に 私は何の魅力も感じない。


あ、誤解を招きたくないので補足しておくと「袴田吉彦」そのものが嫌いとかダメとか言うつもりでは無い。


主人公の役に「袴田吉彦」をキャスティングした事に対して「良いキャスティング」とは思わない…という意味。^^;


かと言って 他の俳優が演じれば… そんなに大きな変化があるか否かも定かでは無い。


要するに、監督であり脚本の担当でも行定勲は 本当は主人公の心の内面に重きをおいていたはずなのに 出来上がった映像は心象風景の補完であったはずの「真鍋朋美」いや「麻生久美子」に重い部分を持っていかれてしまい、それが結果的に見る側には好ましい結果へと繋がった…事なんじゃないか?と。


そう思うと、袴田では無く もっと、ポテンシャルの高い俳優が演じたならば 作品自体の雰囲気やクォリティが大きく変わったんじゃないのか?とすら思う。


けどね、私は この「ひまわり」という作品は 個人的に気に入っている。^^


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麻生久美子により、幻想的な部分が とても刺激的であり、懐古的な部分への刺激が とても新鮮だったからだ。


それと…


今回、この記事をまとめるために再見したところ…、なんとなくなのだが、映画版「世界の中心で、愛をさけぶ」と 似た様な雰囲気を感じ(監督・脚本が同じだから当たり前なのかもしれないけど^^;)、叙情的な部分が 前に見た時よりも強く感じた事だけは明記しておきたい。




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 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

ブタネコさんへ
邦画で’ひまわり’という映画があったのですね、僕の’ひまわり’でイメージする映画はソフィアローレンとマルチェロマストロヤンニの悲恋物の’ひまわり’です。また昔を思い出してしまいますね。一緒に見た彼女に滂沱の涙を流されおろおろした記憶とソ連の美しい女優さんを忘れられなかったのが記憶に有ります(名前は忘却の彼方)。もしブタネコさんにこの映画の思い出があり、宜しければ一つ御願いします。
昨日、石坂浩次氏支援のための映画を見に行ってきましたよ、ブタネコさんに叱られそうですが、暖かくて気持ち良かったのか途中で少し眠ったみたいです。

★ タンク さん

>ひまわり

かなり昔に 劇場では無く、TVで見ました。

ただ、すいません 私、あまり この映画が記憶に残ってないんですよねぇ…^^;

堺さんの特集記事でそういう映画があったのは知ってましたが・・キャスト 結構豪華ですね (麻生、津田、堺、北村)今思えばですが・・。 麻生さんの若い頃の映像が凄く新鮮! なんか興味」が沸いてきました。 DVD探して見ます。

★ sakura さん

御感想を楽しみにしております。^^


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