● サトラレ
2001年公開、本広克行が監督し 安藤政信が主演した映画について語る。^^
この映画が封切られた時、実を言うと 私はこの映画の主旨やストーリーや出演者への感心よりも 別の理由で注目していた。
それは
上の画の様に自衛隊が協力している事。
1990年代の半ば過ぎから 少しづつ邦画への撮影協力を自衛隊が行う機会が増え、それが私には嬉しく思っていたのだ。
ま、どうでも良い事なのだが 自衛隊ヲタぶりをひとつ披露しておくと…
上の二つの画に映るジープは 基本的に同じ車であるが、ハッキリ判る違いがひとつだけある。
それは バンパー部右側の表記「34普-重」と「34普-本」という漢字ひと文字違い。
これの意味するところは 第34普通科連隊の「重迫(迫撃砲)中隊」か「本部管理中隊」か つまり、その車両の所属部隊の違い。
「ガメラ」などをはじめとして 最近ではいろんな部隊が撮影協力に参加しているが、その時に映る車両の上記の部分を見ると 参加しているのが どこの部隊かが判る。^^
ま、「サトラレ」は戦争映画では無いのに なんで自衛隊が?って疑問のある方もいるだろうから補足しておくと…
主人公の安藤政信の役柄は「サトラレ」と呼ばれる特殊な能力の人間であり、「サトラレ」とは 心の中で思った事が テレパシーとなって周囲の人に聞こえてしまう人。
おそらくこれは 伝説や民話の中に「サトリ」という妖怪がいるのだが、その「サトリ」とは 人の心の中を見透かしてしまう つまり、悟(さと)ってしまう能力を持つ… なので、他人の心を「さとる」のではなく 他人に心の中を「さとられ」てしまう…という意味なんだと思う。
物語上では「サトラレ」は 国家にとって貴重な財産的価値のある存在として保護の対象とされ
防衛医官である 鈴木京香が派遣される。
他に出演者を挙げると…
政府から秘密裏に「サトラレ」の監視役兼ガード役として派遣されている「田中要次」と「小木茂光」
主人公の勤務する病院の外科部長「寺尾聰」
主人公が 当初、想いを寄せる女医「内山理名」
国内で最初に発見された「サトラレ」として「松重豊」
主人公の育ての親であり祖母に「八千草薫」
ワンシーンのみだがヘリ・パイロット役で「高杉亘」
この作品は「サトラレ」という設定が特殊のためか作品としての評価が高いとは言えない。
けど、私は いくつかの点で この作品は評価すべき作品だと感じている。
それは まず、主人公を演じた
「安藤政信」が実に秀逸。
終盤に描かれる
個の姿も良いが…
「八千草薫」との絡みが とても感情移入できて素晴らしい。
欲を言えば… というか、客観的に見れば 設定の「サトラレ」は もっと切なく悲しい存在として演出されるべきなんじゃないか?と思う部分もあるけれど でも、今も充分に切ないとも感じている。
最後に 私信をひとつ…
作品中に 上記のようなシーンがある。
私は つい、最近まで 上の様な映像を見ると 何故かいつも横溝正史の「獄門島」を思い浮かべていた。^^
でも、最近は「夢島か?」なんて思うようになってしまったのは『roadraceさん』のせいだ^^
