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2006年12月17日

● 金田一です 著:石坂浩二


昨日の『石坂浩二 in 食わず嫌い♪』という記事の中で述べた様に…




画像

こんな情報を得たら黙ってはいられない^^


なので、早速


「金田一です」 角川メディアハウス ISBN4-04-894905-5


買ってきて読んだ。^^


結論から先に言うと 横溝ファンで、市川崑版石坂金田一のファンの方ならば この本は「買い」だ^^


ただ、先に申し上げておくと 既に、原作や30年前の「犬神家の一族」を目にしている人ならば とっとと買って読め…と申し上げるが まだ、原作も含めて 一度も「犬神家の一族」を見た事が無い…と言う人は 映画や原作を読んでからにする事をお奨めする。


内容的には 石坂浩二が 約30年前に「犬神家の一族」に出演した際に どう考えて金田一耕助を演じたのか? それに付随して 市川崑が どの様な指示を出していたかが まず、述べられており、今回のリメイクに際して それぞれが どのように臨み直したか… が、描かれている。


この本を読む場合 単に、横溝フリークとして読む視点の他に 石坂浩二という役者や 市川崑という映画監督の 「犬神家の一族」という題材を基にした演技論…という見方をしても とても面白く、若手の俳優や これから役者を志そうとする者や興味のある者には ひとつの素敵な教材になると思う。


この中で、石坂は まず、30年前に初めて金田一耕助を演ずるにあたり、金田一耕助の人物像を模索したくだりがある。


本に敬意を表してネタバレしたくないので具体的な引用や描写は避けるが、その為に 石坂は「犬神家の一族」に限らず 金田一シリーズを何冊も読み、暗中模索のままクランク・インするのだが、ある時、ある人物を垣間見て その人物に「金田一」像を発見する。


この部分の 一連の記述を読んでいて、私は 目頭が熱くなった。


そうなのだ、言われてみれば「ああ、なるほどな」と 素直に頷ける内容であり、実に 石坂浩二や市川崑が 横溝原作を研究していたのかが判る。


市川崑が石坂に出した注文やアドバイスも それぞれが、的確というか 物凄い説得力を秘めている。


だからこそ、市川崑版石坂金田一の6作のクォリテイが如何に高かったのが頷ける。


そして…


約30年後の今、「犬神家の一族」をリメイクするにあたり、石坂は この30年の時の流れの中で 新たに見つけた金田一耕助の人物像を基に いくつか演技を変えたという記述を読むと これもまた、「くわぁ… 成る程なぁ…」と説得力がある。


「市川崑版石坂金田一」シリーズの後も いろんな俳優が金田一耕助を演じ、いろんな演出家が携わった映像が制作され その全てを私は見てきたつもりだが、中には駄作もあったけど、部分的には秀逸な作品もいくつかあった。


けど、おしなべて「市川崑版石坂金田一」を凌駕するものにはお目にかかってはいない。


でもね、この「金田一です」を読んで そりゃそうだ…と思った。


どんな役者や演出家達も 「市川崑」や「石坂浩二」ほど原作を読み込んでいないし、原作に対する思い入れや研究が足りていないのだからだ。


また、この本の中に 30年前の「犬神家の一族」を撮影した時に 原作者:横溝正史が石坂浩二の演技を目の当たりにして 直接、石坂自身に語ったとされる言葉があり、それにより、石坂浩二は「天にも昇る」思いだったと述べている。




この「金田一です」を読んで いままで想い描いてきたまた私なりの「金田一耕助」論や「横溝正史」論の中で 少々、モヤッとして明確に言い切れずにいたいくつかの部分が肉付けされ補完された思いがした。


横溝正史の原作を初めて読んだ日から もう30年以上の月日が流れ、その間に どの本も何度も読み返したし、どの映画やTVドラマも 何度も見直した。


そして、ブログを始めてからは 何人もの方々と意見交換もさせていただいてきたのだが、その度毎に いろいろと考えさせられたり、新たな発見をしたり…


そして、その度に感じて述べるのだが、横溝原作は 本当に奥が深く、こんなに楽しませてくれる本は 他に無い。


あぁ… 早く、今回のリメイク版を映画館に行って見たくて仕方が無いや^^



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コメント

ブタネコさん、おはようございます。

こんな本がでているんですね。
すぐに購入して、私も読みたいと思います。

市川版での数々の小さな疑問点が晴れるでしょうかね。

本日、「犬神」をこれから鑑賞してきますが、その帰りに早速購入してきたいと思います。
この本の存在、しらなかったのでこの記事により知ることができたこと先にお礼申し上げます。

では。

★ イエローストーン さん

こういう本が出てたとは 私も知りませんでした^^;

私は この本を読んで「へぇ、なるほどなぁ…」と思い納得出来る部分が大でした。^^

ブタネコさん、おはようございます。

「金田一です。」を読んで記事をUPしました。
私がいままで、ブログでふれていきた部分について、再検証という形で記述しました。
この部分ではかなり詳細にふれて記述してしまいました。申し訳ないと思いつつも記述せずにはいれれなかったです。

その他の部分については具体的な内容、引用等はさけました。購入していただきたいからです。
私は役者としてのその演技論、この深さにも驚きましたし、石坂氏がここまで金田一像を自分の中でつくり、理解し、演じていたことに感激しました。と同時に最初の苦悩にも。そして横溝先生の一言、役を演じることの難しさというものをあらためて感じました。さらには彼の金田一がこう思っているとの記述にはショックさえ受けました。
そして一番は市川崑監督の一言でいうとその凄さですね。
この人の横溝作品の理解度と映像化としての、職人的な目というか、その仕事ぶり。感動でした。
あの謎解きの大広間での背景の件など、私は何十回と鑑賞していて全く気にとめていなかったですね。
また、その配置へのこだわりなど、感服です。

おっしゃる通り、市川版、いや市川+石坂版を超える金田一作品がないのは当然ですね!


★ イエローストーン さん

>「金田一です。」を読んで記事をUPしました。

後ほど、じっくりと拝読させて頂きたいと思います。^^

>私は役者としてのその演技論、この深さにも驚きましたし、石坂氏がここまで金田一像を自分の中でつくり、理解し、演じていたことに感激しました。

そうですね^^ だからこそ味わい深い^^

>さらには彼の金田一がこう思っているとの記述にはショックさえ受けました。

そこは「演じる者」としての新たな視点ですね^^

正直、私は その辺を考えた事など無かったので唸りました^^

>そして一番は市川崑監督の一言でいうとその凄さですね。

その点に関しては 私は「成る程なぁ」と思うばかりで驚きはしませんでした。

だって、他の演出家の作品は「ちゃんと読んだのか?」ってレベルが殆どですから^^;


ブタネコさん
ご無沙汰しておりました。
本日、といってももう昨日になりますが、やっと読むことができました。
本当に、いろんな意味で興味深い一冊でした。
読後感を記事にしましたのでお時間のあるときにでもお立ち寄り下されば幸いに存じます。

★ HAZUKI さん


お~、とうとう読まれましたか^^

では、後ほど 拝読に御邪魔します^^

【※注意!!】

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