« 小市慢太郎 考 | TOPページへ | 天国の本屋 恋火 »

2006年12月08日

● 最終案内


本格的に札幌も積雪期を迎えた様で…



数日前より、みぞれ混じりの雪がアラレになり 数cmではあるが庭に積もった雪が昼間の陽射しで解けきらず、積もったまま白一色になっている。


嫁から、


「今のうちに 暖房設備や温室の点検をしておいてね」


と命じられ、場合によっては業者を呼んで 日中、そんな作業をしながら 腰に携帯ラジオをぶら下げて 久しぶりにコミュニティFMの放送を聴いていたところ…


いろんな懐かしい曲が リスナーのリクエストで流れ、覚えている曲ならば 一緒に歌いながら温室の隙間にコーキングをしていたら 不意に、


 『最終案内』


という、私には特に思い出深い曲が流れてきた。


これは1977年にリリースされた『風見鶏(かざみどり)』というタイトルの「さだまさし」によるアルバムの1曲目


空港で別れる男女、飛行機に乗って 何処かへ行っちゃう女に対して男が飛行場で思いを綴る歌詞。



   表示板が君の飛行機を示す、もう25分で君は舞い上がる

   引き止めるのならば、今しかないよと

   壁のデジタル時計が、また一コマ進む…


   あの頃は 止まれとさえ思った時間を

   知らず知らずのうちに 君は持て余している


   手荷物は ベルトコンベアーに流れて

   思っていたより確かに、風は止まろうとしている…


   人込みのロビー ざわめきの中で 君は静かに時計を外す


   最終案内が応えを告げる 穏やかな声がロビーに響く

   君の淡い肩が心なしか振るえ

   チケットにすがるように背中を向ける


   君は今スポット浴びたスターのように

   滑走路というステージに飲み込まれてゆく…


   君を乗せた鳥がやがて翼はためかせて

   赤や緑のランプを飛び越えてゆく

   人込みのデッキ ざわめきの中で 僕は最後の風を一人受け止める…



おぼろげな記憶なんで間違っていたら御免なさい^^;


率直に言うと 私は「さだまさし」が嫌いである。^^;


当時 コンサートの会場警備などのアルバイトをしていた私は 何度か、さだまさしのコンサートの警備についた事があり、曲間の さだの喋りを聴いていて


「気障な野郎だなぁ…^^;」


と、いつも反感を抱いていた。^^


けどね、この当時の「さだまさし」の曲には 好きな曲がいくつかある。^^;


たとえば、「風見鶏」の中の曲だと「吸殻の風景」なんかも 好きな一曲。


ちょうどこのアルバムが出た直ぐ前に「雨やどり」がヒットして毎日の様に いろんなラジオ番組で流れていたから「最終案内」などは マニアックな曲になってしまったけど、私は この「最終案内」という曲が耳に焼き付いて離れない^^;


結婚して数年後、嫁が妊娠し それをキッカケに東京を離れて実家に戻り、そこで子供を産む…と言い出した時に 羽田まで嫁を車で送り、嫁の乗った飛行機が無事に離陸していくのを 昔の羽田空港の屋上で眺め後、帰りの車の中で偶然 流れたのを聴いたのが、たぶん耳に焼き付く原因なのだと思う。^^


その日の夜 札幌から


「無事に着いたわよ」


と、電話を寄越した嫁に


「いやぁ、羽田の帰りにラジオから さだまさしの”最終案内”って曲が流れてさ…

 それ、一緒に歌ってたら 何故か泣けちゃって…」


と、私が 素直に話したところ 嫁は たった一言


「馬鹿じゃないの?」


それに対して、


「馬鹿って言い方は無いべ?


 それじゃぁ、あんまりだべ?


 したっけ、何か?


 あ~ 嫁がいなくなって せいせいした… って、言えば良いのか?」


半泣きで怒る私に 嫁は苦笑混じりに


「だって、最終案内って 別れの歌詞でしょ?


 別に、アナタと離婚したわけじゃ無いんだから…」


と、大笑いの嫁


…なんて昔話を 思い出した。^^;




そう言えば、「空港」と「最終案内」で もうひとつ思い出した昔話がある。


以前、何かの記事で述べた事だが…


私は ある時期、キャバクラの経営に携わっていた事がある。


その時に、キャバ嬢になりたいと応募広告を見て訪ねて来た ある女の子がいた。


とびきりの美人ってわけでは無いけれど ポチャッとした愛嬌のある可愛いい女の子で、たまたま その子を私が面接する事になったのだ。


で、その娘の履歴書を見てビックリした。


と言うのは その娘は現役の女子大生で それも、かなり偏差値の高い女子大の3年生


家庭的にも経済的にも恵まれており、けっして キャバクラに務めなきゃならない様な理由が見つからない。


なので、「なんで? 働きたいの?」と聴いたところ


「アダシ(私)、スチュワーデスになりたいんだっけどぉ

 訛ってるのを直さないとぉだんめ(ダメ)だぁって言われてぇ…」


確かに、凄まじい茨城弁だった^^;


つまり、いろんな人に相談したところ「訛を直すには とにかく会話をする事」と言われ、「スッチーもキャバ嬢も 同じ接客業」と誰かがアドバイスしたのだそうだ。

(私には 説得力はあるが無茶苦茶なアドバイスに聞こえたが^^;)


私は その子の志望理由と愛嬌が気に入り、即 採用したのだ。


数ヶ月後、私は その店の管理を部下に任せてしまい 店にも殆ど行かなくなったのだが…


数年後の ある時、出張の途中で仙台空港のロビーにいた時に


「あら? もしかしてブタネコさんじゃないですか?」


と、話しかけてきたキャビンアテンダントは 紛れもなく、彼女だった。


「おぉ? ホントにCAになったのか? 頑張ったなぁ~


 で? 茨城弁は直ったのか?」


彼女はニッコリ笑い


「お陰様で^^」


すっかり大人びて綺麗になった彼女を見た時 場所が空港だった事もあって


   君は今スポット浴びたスターのように

   滑走路というステージに飲み込まれてゆく…


という「最終案内」の歌詞の一部だけが 脳裏に甦った




先日、再掲示した「JR東海クリスマスエクスプレス」のCMが 多くの人の心に残っているのも 空港とか、駅とか、フェリー埠頭って場所は 待ち合わせや見送りや、出会いや別れの いっぱい詰まった場所で、多くの人の心の中に そんな想い出のひとつやふたつある所だから いろんな人にいろんな想い出の曲があるのだろうと思うわけで 私にとっての曲のひとつが「最終案内」だった…


ま、そんなわけだ。^^




ちなみに、その女の子はCAを退職し 結婚して2児に恵まれ 今は塾で英語講師をしているそうだ。^^


律儀なその子が 毎年送ってくれる年賀状を見る度に その年賀状から彼女の幸せが漂ってくる様で微笑ましく思うのだ。


あぁ、もう そんな季節なんだな^^


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

 この記事への御駄賃がわりに下のバナ-のいずれかを クリックして頂けると嬉しいです。^^
 (全部、クリックしてくれると もの凄く嬉しいのは事実です。^^)

ブログランキング・にほんブログ村へ Blog Ranking 人気映画・TVBLOG blogram投票ボタン BlogPeople「自分のこと」部門にクリック BlogPeople「テレビ」部門にクリック BlogPeople「映画」部門にクリック

『私にとっての懐メロ』関連の記事

【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。