● 高杉亘 考
ちと、懐かしい映像を見つけたので 高杉亘について語ってみたい^^
私の個人的ドラマ哲学においては「面白かったぁ」と心から思えるドラマには 必ず、渋い脇役が存在しており、主役の演技が 如何に素晴らしいモノであっても それを引き出し輝かせているのは 素敵なワキの存在があってのモノ…という事が多い。
これは 寿司で言えばワサビ、うどんで言えば唐辛子…ってな感じで香辛料的存在なんだな^^
無ければ味気ないし、効きすぎていれば全体が台無しになる。
でも、多くの人は ネタや出汁の味ばかりを気にして 香辛料の存在には気にもしない。
唐辛子に関して言えば 広く知られているのは京都の清水寺側にある薬味屋だったりするが、私は 東京の浅草、雷門近くにある薬味屋で 個人的な好み具合で調合してくれる薬味屋を長い事、愛用している。
コンビニで売られている瓶入りの「七味唐辛子」よりは 高価だが、そのぶんの効果はてきめんで、病みつきになってしまい今日に至る。^^;
ま、そんな事は どうでも良い。^^;
『踊る大捜査線歳末特別警戒スペシャル』(1997年)
「踊る大捜査線」のTVシリーズの後、スペシャル版として放映された最初のモノ
その中で
湾岸署に突入するSATの中隊長… (ちなみに、スキーを持った後ろ姿は伊藤英明^^)
「踊るシリーズ」で初めて高杉亘が登場した場面、この頃は ただの端役にしか映らないが…
実は、フジ系で制作された
「スペーストラベラーズ」(2000年公開)において…
銀行籠城に出動したSAT… 暗くて判り難いが これ「高杉亘」なんだな^^
「スペーストラベラーズ」は制作スタッフが「踊る…」シリーズと共通の人が多く、双方の作品に色々とリンクしているネタがあり、それを探すのもマニアの楽しみなのだが…
さりげなく、ここで「高杉=SAT」が配置されていたのは後の
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年
冒頭のシージャック訓練で大恥をかかされ…
再び、青島と巡り合わせて睨みつける…
「踊る…」シリーズの中で SAT中隊長「草壁」が確立した瞬間とも言える。
「俺達も 自分判断で来た」 渋かったなぁ…^^
で、その後
「交渉人 真下正義」へと続くわけだ^^
さて、私は「踊る大捜査線」のファンではあるが 「高杉亘」に注目したのは「踊る…」からでは無い。
実は その前に、物凄く強烈な印象を残してくれた作品が 少なくても2本ある。
その1本は『眠らない街 新宿鮫』というタイトルで1993年に公開された映画
大沢在昌のヒット・シリーズの映画化である。
その中で 高杉亘はヤクザの中堅幹部であり、クールなヒットマンとして実に渋い演技を見せた。
それをオンタイムで見た時に 随分、渋い若手が現れたなぁ… そう思った。
で、そのすぐ後に…
『お金がない!』(1994年にフジ系で放映)
「今井雅之」が高利貸しの取り立て屋で その弟分として主人公の「織田裕二」との絡み…
「新宿鮫」の時とロンゲ姿の容貌、ヤクザな素振り…は似た設定だが、「お金がない」では コミカルで人情家な姿をも好演した。
この二つの作品で見せた演技のギャップが 私には深みのあるバイ・プレイヤーと思わせるに充分だった。
だから、「踊る…」の「歳末特別警戒スペシャル」で見た時 実は私にとって久しぶりに「高杉亘」を見た瞬間でもあったのだが、とても嬉しい瞬間でもあった。
だから、その後「THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」「交渉人 真下正義」でSAT中隊長「草壁」という存在が膨らんでいくのが とても嬉しく、「木島丈一郎」の様に 独立したスピンオフが制作されるのを強く望む次第でもある。
と、同時に『瑠璃の島』において
キー・パーソンの1人とも言えるジャーナリスト役を演じている。
私はバイプレイヤーの優秀さを計る基準のひとつに
・「悪役を演じきれる事」と「好人物を演じきれる事」の両方を兼ね備えている事
という物差しを持つ。
この「瑠璃の島」のジャーナリストは 登場から島を去るまで一貫して「悪役」だったからこそ 後の感動が大きくなる。
難ったらしくあればあるほど効果的、それを見事に演じきった姿に感動すら覚えたのだ。
今後、高杉亘が そういう姿を見せてくれるか…
それが私には楽しみで仕方が無い。^^


