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2006年11月24日

● 桜井幸子 考


昨夜、「Drコトー診療所2006 第7話」を見たのだが、その中で 桜井幸子の演技を見ていて 思った事を述べてみる。




「Drコトー診療所」については 前シリーズも含めて全部見続けているが、敢えて ブログには記事を書かないつもりでいた。^^;


それは、主人公が医者で ストーリーが病気や怪我の治療モノだけに どうしても私は固い話に記事をまとめてしまう傾向があるのを自覚しており、であるがゆえに「救命病棟24時」のシリーズも あえて記事はまともには書いていないのも同じ理由による。^^;


しかし、今回は どうしても書きたくなってしまったので 記事にしてしまうのは私の意思の軟弱さ故と笑い飛ばして頂きたい。^^;


「桜井幸子」が世に知れ渡ったのは 1993年に放送された「高校教師」と言われているが、彼女は その数年前から子役としていくつかの作品に出演していたのを 私は知っている。^^;


それは 記憶がおぼろげで申し訳無いが、制作した局は覚えておらず、1990年か1991年だったと思うのだが、「たったひとりの卒業式」という様なタイトルの2時間ドラマで 桜井幸子は主人公の女子高生で 卒業目前に白血病で倒れて… という内容のモノだった。


私は かねがね、難病をアイテムに使うようなドラマは こき下ろす事にしているが、この時の作品は 当時としては珍しいぐらいに秀逸な出来で、その上 主役の女の子が 実に良い演技をしたばかりに 私はボロ泣きさせられたのだ。


で、その時に「この娘 なんて名前の娘なんだろ?」と注目したのが 私の記憶に残る、最も古い「桜井幸子」だった。


このブログのカテゴリー欄を御覧頂けば判る通り 私はいろんな女優さんを好ましく思い、注目し続けているけれど だからと言って、「誰でも良い」というモノでも無い。^^;


巷では大人気であっても、私は好きになれない女優は沢山居るし、巷では あまり騒がれて無くても 私は「この娘、良いなぁ…」と思ってカテゴリーを作った女優さんも少なく無い。


私は ヘソ曲がりな人間だから、方程式の様に「好きな女優の条件」なんてものを明確に羅列する事は出来ないし、それぞれに特徴のある事だから一概には言えるモノでも無いと思っているけれども…


今回、何故 桜井幸子が良いと思うのか… 


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それを「Drコトー診療所2006 第7話」を例に語れば…


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桜井幸子で まず惹かれるのは 彼女の笑顔


けっして、ワンパターンな笑いでは無く、軽く ちょっとはにかんだ様に笑う笑顔が 涼しげで、かつ 見ている私もつられて笑顔にさせられる。


そして…


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娘に本を読むシーンで見せた様に 彼女の優しい喋り方と、とても暖かな声


女優というからには それなりに「朗読」力はあって然るべきなのだが、数多の女優達の中にあって 声のトーンと喋り方、それだけでまったりと癒される様に感じられる人は 実はそんなに多くない。


個人的な好みで例を挙げれば「木村多江」「西田尚美」「綾瀬はるか」「長澤まさみ」といった女優達は その喋りだけで、私は充分に癒される。


で、「桜井幸子」もまた、そのうちの一人だと思っている。


少しだけネタバレをお許し願って言えば この「Drコトー診療所2006 第7話」での 桜井幸子の役どころは 進行性の早い癌に冒され、発見した時点で「手遅れ」の状態、


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病の重さに思い悩み 自暴自棄になりかけるが、


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出産直後の知人と病室が同室になり、夜中に 頼んで産まれたばかりの赤ん坊を抱かせて貰う。


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そして、抱いた赤ん坊の重さを「命の重さ」と自覚し…


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病と闘っていく決意をする。


この一連のシーンにおける「桜井幸子」の表情の変化 これこそが女優である。


笑顔にも いろんな笑顔があり、泣き顔や、怒った顔、そして ベッドの寝ながら宙を見据える表情… それらには様々な表情がある。


視聴者は台詞の内容だけで 物語を把握したつもりの方も多いし、好きな役者が画面に出てるだけで ヒャッホイしてしまっている人も多い。^^;


でも、ドラマ好きの私としては「どれだけ感情移入させてもらえるか?」が 特にこの「Drコトー診療所2006」の様なシリアス系のドラマでは必須だと考えているから、多くの方は「赤ん坊」を抱き抱えて無くシーンで貰い泣きしたのだろうけど、私は ラストの さわやかに笑った後、窓から外を眺める横顔のシーンで爆泣きさせられたのだ。(ToT)


「桜井幸子」は実に素敵な女優さんである… そう確信し、新たにカテゴリーを増やした次第だ^^




さて、ついでながらに 時々、お問い合わせを頂く事でもあるので 何故、難病をアイテムにしか利用しない筋立ての番組に私が激怒するのか? その理由について、少しだけ述べておきたい。


それは過去ログを御覧になった方々には 私には「白血病で高校生の時に亡くなった友人」の記憶がある事、彼女の闘病の様を見、いろんな事を教えられると同時に、彼女の辛さも垣間見た… だから、難病 特に白血病に対して敏感なんだ… そう思い込まれている方が少なく無い。


たしかに、それは事実である。


でも、私が怒る理由の全てでは無い。


似て非なる 別の理由がもうひとつある。


それは、病院に入院の経験のある人なら 少なからず、御理解頂けると思うが…


入院中の患者の過ごし方って 実はTVを見たり、ラジオを聴いたり、本を読む事…というのが大半 最近ではPCを持ち込んでネットを徘徊…なんて真似が出来る病院も増えてきたけど 結局は それも似た様なモノ。^^


だから、夕食が終わり 見舞客も帰ってしまい、自分だけで病室で過ごす時 退屈しのぎと言えばTVなのだ。


で、骨折とか いわゆる整形外科的病状なら「骨がくっつくまで」とか、「手術後の抜糸が済むまで」等 患者によって長短はあれど、時間の経過を待つ身ならば どんな番組でも気楽に見れる。


でも、難病系の病で入院している患者にとって 


「骨髄移植を受けた影響で 将来、子供は産めない可能性が高い」


とか、


「太陽(紫外線)を浴びたら 死んじゃう」


とか、


「末期癌だから 後は死ぬだけ」


なんて筋書きは ある意味、可能性の高い事実だったりするのかもしれないが、そんな筋書きと似た病で苦しんでる者が見たらどう思うか判るかな?


「あ~、死んじゃった~、可哀相に…」


健康な視聴者なら 気楽にそう言って貰い泣きでもしてれば良い。


でも、苦しんでる患者達には 夜も眠れないぐらいのキッカケに簡単になっちゃうって事を 制作者は配慮して作ってるのか? って部分に 私はこだわるのだ。


100人の視聴者のうち 99人が「良かったよぉ」と言えば 多数決の世界では通るのかもしれないが、たった1人でも「あぁ、俺 やっぱ死ぬのか」と凹んでしまう患者が もし、残りの1人だったら その患者の心中を思うに忍びないのだ 私は。


「あまり世に知られていない病気を周知して貰うために」


等と 制作の意図で御立派に述べながら、番組の最後に


「~という病の進行や症状は 患者によって様々で…」


なんて言い訳が ただの誤魔化しにしか感じられない制作 それがあまりにも多すぎる。


昨夜の「Drコトー診療所2006 第7話」における 桜井幸子は…


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「チカ(娘)が生まれる時、私 死んでも良いって思ったの…

 でも、今はダメなの

 -(中略)-


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 チカがね 私に絵本を読んでくれるんだって

 あの子が大きくなって字が読めるようになったら、私に本を読んでくれるんだって


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 だから、私は一日でも長く生きたいの

 少しでも良い チカの傍にいたいの…」 


患者を勇気づける…ってのは こういう台詞やシーンであり、それを見事に演じきるのが女優なのだ。


癌をストーリーに盛り込むのなら癌患者を、白血病を盛り込むのなら白血病の患者に 絶望を与えるのでは無く、希望なり、夢なり、決意なりを与える せめてキッカケぐらいは盛り込まなければ どんなに綺麗事の企画意図を並べても 私はクソ・ドラマと罵り続けていくだけだ。


しつこいようだけど…


ホント、桜井幸子 良かったよ(ToT)




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コメント

自分も昨夜のドラマは観ました。今回のコトーのシリーズでは
一番面白かった。確かに桜井幸子さん、いい芝居を観せてくれました。

ただこの話。次回以降の展開を観てみないとなんともいえないと
いう思いもあります。少なくとも原作と同じような展開となるのなら....

それに、今回の話は、もう一人の癌患者とのコントラストを持たせる
ための、伏線であるような気がしてならないんですよね。

このドラマは見ていないのですが、私も桜井幸子さんの笑顔と、声のトーン、話し方には心惹かれます。(笑) 木村多江さんもそうですが、「幸薄い」という言葉が似合う、はかない雰囲気が漂っていますよね。ちょっと弾けた役柄も見たい気がします。

う~ん桜井さん、美しいッス(T。T

彼女の所属している「ニグンニイバ」並べ替えると・・・(気になる

★ WILL さん

>ただこの話。次回以降の展開を観てみないとなんともいえないと
>いう思いもあります。少なくとも原作と同じような展開となるのなら....

>それに、今回の話は、もう一人の癌患者とのコントラストを持たせる
>ための、伏線であるような気がしてならないんですよね。


仰る通りだと思います。

原作に関しては読んでないので なんとも申し上げられませんが、私は 今回のみのストーリーで
この記事を書きましたが、来週も 桜井幸子の話は続きがありそうなので それはそれ、これはこれと
いう事で それはその時に述べたいと思ってます。

けど、御指摘の件は 大いに感じている次第です。^^;


★ samurai-kyousuke さん

>ちょっと弾けた役柄も見たい気がします。

たしかに^^


★ こんぶ さん

車をぶつけた後遺症か? お大事に^^

ブタネコさん、こんにちは。
私は元々桜井幸子さんが好きで、「高校教師」を夢中で見てました。

それはおいといて…
ブタネコさんがこだわる点に関しては、すごく共感できます。
私も病気を抱えていて、死ぬ病気ではないんだけれど
病状によっては死を選んでしまう病気なので
(自分の本心は生きたいといつも思ってます)
簡単に病気を扱って欲しくないって気持ちがあります。

セカチューでは普通に見る事ができましたが
親友にDVDを貸そうかなって思った時に躊躇しました。
というのも親友のご主人は、白血病を克服し、再発するもまた克服してきたのです。
夫婦で戦ってきた人からすれば、ドラマを見るのも抵抗あるだろうと…。
私もお見舞いに行って、副作用で激痩せしてる姿を見てただけに
そういう人にこのドラマを見せていいんだろうか?って悩んだんです。
実際は友人はもう過去と割り切っていたので、「見たい」って言い出したので
貸したら「スケちゃんがかっこいい」と話してたのでホッとしましたが。(笑)

難病ものは確かに泣けます。
でもだからといって、安直に使いすぎているんじゃないか?っていう
気がしてなりません。
もちろんこのドラマは医者が主役なので、病気がテーマになるのは当然ですが…。
すみません。このドラマ見てないので、病気だけの事でつい書いてしまいました。

余談ですが、「サイコドクター」をやっていた時、私の病気のテーマの時は
ちょうど主役(ゲスト?)は桜井幸子さんでした。

★ Mint さん

>親友にDVDを貸そうかなって思った時に躊躇しました。

よく判ります 御心中が^^

>というのも親友のご主人は、白血病を克服し、再発するもまた克服してきたのです。
>夫婦で戦ってきた人からすれば、ドラマを見るのも抵抗あるだろうと…。

巧く言える自信は無いし、全部を決めつけて断言は出来ませんが…

一度、死線を越えかけた人なら 心の悟りというか”ゆとり”みたいなものがあり、
逆に平気なんですよね

肝心なのは「今、闘っている真っ最中の方々」なんだと 私は思うわけで
そんな状況の中で どう受け止められるか?なんだという事を制作者に問いたい。


>私もお見舞いに行って、副作用で激痩せしてる姿を見てただけに
>そういう人にこのドラマを見せていいんだろうか?って悩んだんです。

似た経験のある人や 気配りの心得た方なら、そう思いますよね^^

最近は「言ってくれないと判らないじゃん」と言い訳し、「察する」という気配りの
欠けたアホが多いので 私は記事で述べた次第。^^

(もちろん、これはMintさんに向けて申し上げているのではありません。^^)

ブタネコさん こんばんは~
やっとこのエントリーにレスできます^^
娘にせかされ第一話から一気に見たDr.コトーですが
期待を裏切らない出来でした^^
蒼井優ちゃんに関しては別途またコメントさせてください。

桜井幸子・・・本当に素敵な女優さんですね。
姫に夢中になるずっと前から気になる好きな女優さんでした。
ブタネコさんがおっしゃるようにあの笑顔・・・たまりません(^^;)
笑みというか、いろんな表現が出来る方ですよね。
私は彼女の声がまた好きなんです^^あのトーン いいです^^
これは彼女の大きな魅力と同時に女優として大きな武器ですね。

Dr.コトー 毎回泣かされましたが、特にこの7話は号泣でした。
彼女が演じる母親像 素晴しかったです。
難病ものがテーマのお涙頂戴ドラマ ついつい見てしまいますが、私も好きじゃないです。
でも、エントリーの最後の・・・
>だから、私は一日でも長く生きたいの
>少しでも良い チカの傍にいたいの…

>患者を勇気づける…ってのは こういう台詞やシーンであり、それを見事に演じきるのが女優なのだ。
ブタネコさんにも拍手ですね!お見事です!
それにしても 桜井幸子・・・素晴しすぎます^^

★ Nob さん

そうですか、ヤラレましたか^^

ヤラレますよね(ToT)

トーン、雰囲気、そして笑顔 ヤラレっぱなしです。

最近、「井上真央」という女優さんを見てると「高校教師」の頃の「桜井幸子」を思い出してしまいます。^^;

 

今更なのですが、再放送していたこのドラマを観ました。
全体も「すごく良いドラマじゃないかー、何で観てなかったんだろう」と思ったけれど
この桜井幸子の話には特にひきつけられました。
表情と語り方がほんとに優しくてでも苦しんでいるのも伝わって。
派手な演技じゃないからこそ真実味があるって言うのか。
改めて桜井幸子っていいなと思いました。

★ まっさん さん

良いですよねぇ^^


「Drコトー診療所2006 第7話」の再放送を先ほど見ていて、久しぶりに桜井幸子いいな〜と思って検索したらこの記事に出会いました。
もともと桜井幸子は好きな女優だったのですが、しばらく見ていなかったけどやっぱりいい女優だと思いました。
「2006年11月24日 ● 桜井幸子 考」の記事に共感しました。

★ 北さん さん

>いい女優だと思いました。

ですよね^^


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