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2006年11月01日

● クライマーズ・ハイ


横山秀夫の原作を基に 2005年12月に某自称国営放送が2週に分けて放送されたドラマを語ってみる。




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横山秀夫の原作は なかなか興味深く面白い。


この原作を読んだ後、たまたまネットで見つけた『有鄰 No.452』というサイトのインタビュー記事を読んで「へぇ…」と思った。


上毛新聞の記者として 実際に御巣高山の取材に携わった経験を持っているという。


つまり、話中に登場する「北関東新聞社」とは「上毛新聞」がモデルなのかな?と思うと 編集部の喧噪や会話のやり取りが実に生々しい。


これは想像だが、横山秀夫は警察付きの記者経験が長かったんじゃなかろうか? そう考えれば彼の著「半おち」や「顔」の リアリティはその経験によるモノと思えるし、納得も出来るからだ。


ただ、率直に言って 先日、劇場で見た「出口のない海」もそうだったし、この「クライマーズ・ハイ」もそう感じたのだが、途中までは 物語に引き込まれ、とても面白いのだが 終盤に失速して半端に終わる。


これは、「終戦のローレライ」「亡国のイージス」等の著者:福井晴敏の作品にも常に感じる事で 近年の社会派系ヒット・メーカーの二人が 揃ってその傾向にあるのは 誠に残念でならない。


さて、映像だが…


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主演は「佐藤浩市」


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「岸部一徳」


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「杉浦直樹」


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「赤井英和」


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「塩見三省」


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「大和田伸也」


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「光石研」


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「松重豊」


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「綿引勝彦」


なかなか渋い役者を揃えたなぁ…と 素直に認めるし


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そんな役者達による社内派閥の闘争絡みによる会議風景は見応えがある。


だが、個人的ヲタ見地から言えば


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さりげなく 登山指導員という役で一瞬だけ登場する「寺島進」の渋さに感動し


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「石原さとみ」は やっぱり良い… と、思った。


が、この作品の中で 私としては最も目を惹かれた役者は

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この女優さん


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日航機事故の遺族役で 事故後の新聞が欲しいと 子供の手を引き新聞社に現れる人…


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「中村優子」という女優さんらしい。


ちょっと この女優さんには今後注目していきたいと思わされるぐらい、実に良い演技だった。


さて…


どうでも良い話だが 御巣高山の日航機事故の際


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猛暑の中、山中で作業に従事した地元の消防団や機動隊や有志のボランティアもさる事ながら、黙々と働き続けた一団に多くの自衛隊員がいた。


今でも日航機墜落の真の事故原因は究明されておらず、いろんな仮説や推測が飛び交っており その中には自衛隊や米軍による誤射…という説を主張する人もいる。


また、「もっと早く捜索・救助にあたれば もっと多くの人命が救えたのでは?」という声があり、その矛先は自衛隊に向けられ 特に、現場で作業にあたっている自衛隊員には 多くの人々から反感に近い目が向けられた。


という事を まるで見てきた様に私が語るのは 実は私の義弟はこの事故のおり、山頂に派遣された多くの自衛隊員の中でも 特に初期に山頂に下りた一人で、その後 長い期間、山頂で過ごした経験を持っている。


その彼が ある時、ポソッと語った事がある。


「兄貴、あそこは地獄だったよ」と。


そして、世間から 特に反自衛隊という偏見まみれのマスコミから


「もっと早く捜索・救助にあたれば もっと多くの人命が救えたのでは?」


という記事やTVの報道を見る度に


「俺達だって もっと早く行きたかったんだ」


と、口惜しそうに目を真っ赤にしていたのを何度も見た。


その後、義弟は「奥尻島」の津浪災害や 阪神大震災や 普賢岳の噴火など 新たな地獄にも派遣されている。


そして、その度毎に


「もっと早く捜索・救助にあたれば もっと多くの人命が救えたのでは?」


と、マスコミから責め続けられている。


自衛官は自衛隊法第59条


「隊員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。

 その職を離れた後も同様とする」


という一文と「政治的に関与せず」と厳しく戒められており、その法令は拡大解釈されていて 基本的にはマスコミなどの偏見に個人的に抗議する事も許されていない。


つまりは、「耐え難きを耐え…」なのだ。


で、日航機事故や阪神大震災などの現場に派遣される隊員達は 被害(災)者全てを自分の身内や知人と思い作業にあたれと 命ぜられるまでも無く作業にあたっているが、その姿を称えるマスメディアは皆無に等しい。


私の知る自衛隊員達の多くは


「称えて欲しいとは思わない、むしろ それが当たり前の仕事なのだから。

 けど、それが当たり前の仕事である以上 もっと働きやすい環境にして欲しい。

 給料を上げろとか、福利厚生を良くしてくれ…って意味なんかじゃなくて

 人を助けに行く時ぐらい 関係各省庁の許可を仰ぐ…無駄な時間を省き

 速やかに出動させて欲しい」


と、口を揃えて語るが 上記法令の拡大解釈という躾により その考えを世に問う事は出来ない。


自衛隊に自主性を許すのは 自衛隊という武装集団によるクーデターを容易にさせかねないというシビリアンコントロール上の規制である。


社民党の偏屈ババァ共は 常にそればかりをキャンキャン吠えるが、じゃぁ 社民党はどうやって多くの被災者、被害者を迅速に救うのか? いつも その大事なことを棚に挙げてキャンキャン吠えるのみ


マスコミも「危機管理が」とか「防災意識が」と 偉そうに問うクセに「自衛隊」の有効活用法には踏み込まず、むしろ批判ばかりする事に夢中なのが 今までの日本なのだ


そんな中で 今回、この「クライマーズ・ハイ」を見ていて「ほぅ」と思ったのは


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事故翌日の惨状を目の当たりにした記者が ひとりの自衛官を対象にした現場雑感を書き、その雑感を「新聞が自衛隊のPRをしてやる必要は無い」と新聞社の幹部が言い切るシーンがあった事。


この一連のシーンが入っている事じたい 私には奇跡にしか思えないほど感動した。


自衛隊を罵ることが感動では無い。


マスコミは そうやって自衛隊を無視し続けてきた… そこを表してくれた事に感動したのだ。


NHKは「日本放送協会」として 国営の公正中立機関とされてきたが、実際には偏見に満ちたスタッフ プライドばかりが高くて、純粋なジャーナリズムでは無く 特権意識に汚れた民間知らずの小役人体質に満ちた団体である。


その自称国営放送において よくこんな場面が流されたものだ…


たまたまスタッフがマヌケ過ぎて 気にもしないで流したのかもしれないが、私には このシーンが奇跡に思えてならない。


以前、別の記事で語った事だが マスメディアには 戦時中、自分達が国策主導の名の下に軍国賛美の記事を書き続け多くの国民を洗脳した苦い過去があり、その責任転嫁を 当時の軍に押しつけ 全ては軍の圧力に…と逃げた


ゆえに、戦後 幻想平和主義とも言える中途半端な しかも責任回避に終始しながら、誰かの責任は問い続ける…というスタイルを身につけ、学生運動花盛りの頃 全共闘等でマルクスレーニン主義賛美を叫びながらも 趨勢を日和見し、都合が悪くなった瞬間に運動には参加しなかった学生を装ってマスコミに就職し、その上で「あの頃は熱かった…」等と 遠くを見つめながら「俺が学生の時は いっぱしの活動家だったんだ」なんてホラ話を さも自慢げに語るアホ中間管理職がマスメディアには大勢居る。


そのクズ共が 常に八つ当たりの対象とするひとつが「自衛隊」だ… あえて私は そう言い切っておきたい。


私は 今後も機会を見つけては 微力ながらも自衛隊員達の本当に言いたい事を代弁していこうと勝手ながら思っている。


それは曾祖父以来、我が家は軍人家系で 私の親父も嫁の親父も義弟の親父も自衛官だった家庭の一員であるからで そんな家族達の声の代弁であるとも自負するし、代弁することが ひとつの弔いであるとも考えているからだ。


なので、良い機会なのであらためて申し上げるが そんな私の言が気に入らなければ 二度とこのブログに訪れなくて結構です…と。^^


で、靖国問題や 韓中との外交や 北朝鮮や 竹島や ガス田など 社説としてカッコつけた記事には 私のこのブログの記事と同様の偏見に満ちたものが多いのだ…という事も指摘した上で あらためて「クライマーズハイ」の映像を見ると興味深いと思うよ。^^;




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 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

ブタネコさんへ
今日は熱く語っていますね、その意気や大賛成です。僕も災害救助活動に関しては、自衛隊が独自判断で出動できてもよいように思っています、緊急時にあれほど統率された組織を持っているのは自衛隊だけですよ、働いてもらわない手は無いと思います(海上保安官、警官の方は気を悪くしないで下さい、山岳等での災害いうことですので)。航空機のスクランブルと同じ扱いではいけないのかな?
省に格上げになればこのような点は改善されるのかな?マスコミが当てにならない以上、自衛隊員の意識が萎えない様に僕らが支えていかないとこの国の防衛は根底か崩れていきます。昨今どこかの新聞で話題になったサイレントマジョリテイーになって自衛隊を支えて行きたいと思います、まったく誰のお陰で安心して暮らしていけると思っているのか?

ブタネコさん、お久しぶりです。
まずは、遅ればせながら、100万アクセス達成おめでとう御座います。

とはいえ、よくこんな偏屈で、半歩右寄りなオッサンのブログにアクセスする奇特な人が、沢山いるんだなと驚いています。
(私もその一人ですが (^^;) )

ただ私は、ブタネコさんと違って、半歩右寄りではなく、半歩反左寄りです(似たようなものかもしませんがw)

今まで、結構永く生きてきて、それなりにいろんな人を見てきましたが、私が一番信じられず、かつ嫌いな人間は、
「綺麗事や建前しか言わない人間」です。
(当然、社民党は大・大・大嫌いです。)
ですので、偏屈でも本音を吐露するブタネコさんのブログが好きなんです。
ただ時々、毒気が強すぎて当てられることもありますが (^^;)

自衛隊に関して、ブタネコさんに同意見です。
あの阪神大震災で、政治家連中がもっと早く自衛隊に出動要請をしていれば、もっと自由な救助活動を許可していれば、
死者はもっと少なかったと思います。
生きながら、がれきの下で、火災で死んでいった人々の無念を思うと・・・
当時の総理大臣である村山には、大きな責任があるはずなのに、朝日は全然、批判しませんでした。
もし自民党の総理であれば、間違いなく批判していたはずですが。

戦前、戦中に、先頭に立って国民を戦争に駆り立てながら、
戦後は、「軍部に弾圧されて、仕方なくやった」と言い訳して責任をとらなかったくせに、
いまだに日本の戦争責任を、他人事のように追及しつづけるマスコミを見ていると、腹が立ってしかたないのです。
(年寄りの繰り言ですかね (^^;) )

ただマスコミの多くは明らかに左寄りですが、国民の多くは左寄りではないと思うのです。
インターネットを始めてから、強く感じます。
そういう意味では、昔よりは良くなったのかも。

最後に
これからも、偏屈で、半歩右寄りで、かつ本音の意見をお願いします。 m(_ _)m

★ タンク さん


「自衛隊」を「自衛軍」と名称を変える…とか、「防衛庁」を「防衛省」にするとか…

「防災省」で「防災軍」じゃダメなのか?… とは、現役自衛官数名がポソッと言った事。


なんか日本人って言葉遊びだけに専念しすぎですね^^;


★ goboten さん


お久しぶりです^^


>とはいえ、よくこんな偏屈で、半歩右寄りなオッサンのブログにアクセスする奇特な人が、沢山いるんだなと驚いています。


温かい御言葉ありがとうございます。^^


>半歩右寄りではなく、半歩反左寄りです(似たようなものかもしませんがw)


ええ、似た様なモノですね^^


>「綺麗事や建前しか言わない人間」です。
(当然、社民党は大・大・大嫌いです。)


大いに賛成です。^^


>ただ時々、毒気が強すぎて当てられることもありますが (^^;)


ドンマイです > 俺 ^^;


>当時の総理大臣である村山には、大きな責任があるはずなのに、朝日は全然、批判しませんでした。
>もし自民党の総理であれば、間違いなく批判していたはずですが。

>戦前、戦中に、先頭に立って国民を戦争に駆り立てながら、
>戦後は、「軍部に弾圧されて、仕方なくやった」と言い訳して責任をとらなかったくせに、
>いまだに日本の戦争責任を、他人事のように追及しつづけるマスコミを見ていると、腹が立ってしかたないのです。


半歩右でも 半歩左でも 同意見というところが重要ですね^^


>ただマスコミの多くは明らかに左寄りですが、国民の多くは左寄りではないと思うのです。
>インターネットを始めてから、強く感じます。

>そういう意味では、昔よりは良くなったのかも。


ネットの場合、匿名性が高いので私を含めて好き勝手を言えますが、では実際どうか?というと 本当は意見があるクセに無関心を装ってる奴や、簡単に他人の意見に同調して それが実は矢面に立つのが嫌だったり、責任を取らされるのが嫌…という小狡い計算ばかりが達者な輩が 嫌になるぐらい多く感じます。^^

これって、度が過ぎると どんどん「陰口社会」化してるようで それもなんか嫌なんです私は。^^;


…ってな事を言うと「じゃ、実名でブログやれよ」というメールを頂戴する事になりますしね^^;


「私は半歩左」と率直に仰られると 実に清々しいです。

今後もどうか宜しくお付き合いいただけますと幸いです。^^

ブタネコさん、申し訳ありません。
私の書き方が悪く、勘違いされているみたいですが、
私は、半歩左寄りではなく、半歩「反」左寄りです。

私はへそ曲がりなので、素直に右寄りと書けずに、
誤解を招くような書き方になって申し訳ありませんでした。  m(_ _)m

ただ、言い訳になりますが、私は単純に左翼思想が嫌いなんです。
しかし左翼が嫌いだから、自動的に右翼だというわけではないのです。
それで、あえて「反」左寄りと書いたわけです。
(でも、他人は私のことを右翼と言いますが)  (^^;)

これからも、へそ曲がりな私故、勘違いを招くような表現をするかもしれませんが、
どうかご容赦のほどを、お願いします。

★ goboten さん

いえいえ、申し訳ありません。

「反」を見落としておりました なので、gobotenさんを半歩左寄りと誤認した事に関して深くお詫びを申し上げます。 大変失礼を致してしまいました。

本当に申し訳ありませんでした。


映画版のDVDが届き、皆さんはどう感じたのだろうかとこの作品について書かれているサイト、ブログをハジから読みこちらへたどり着きました。
はじめまして。突然失礼致します。

群馬県高崎市生まれ・育ちです。当時も高崎に住んでいました。
2007年秋に地元で中学の同窓会がありました。
5年ごとに開催しているのですが、自衛隊の同級生が卒業以来初めて同窓会に参加してくれました。
子供の頃から飛行機が大好きな子でした。ずっと自衛隊に入ると言っていました。
本当に自衛隊に入り、全国を転々としてきたので、今まで参加できなかった。
今回は、民間に下りたからこられたと言っていました。
私が「群馬県警高崎署の刑事だった飯塚訓さんの『墜落遺体』『墜落現場 遺された人たち』読んだ。
あそこに降りるのは書いてある通り高度なテクニックが必要なの?」と質問したら、
「行ったんだよ俺。読んだよ俺も」と。そこから、様々な災害地へ行った話しをしてくれました。
泣きながらありがとうと言いました。二人で抱き合って泣きました。
私はどこの災害地の遺族でも関係者でもありません。でも、「ありがとう」と言いたかった。

★ ミムラ姉さん さん

コメントありがとうございます。^^

そう、たった一言の「ありがとう」が何故言えない人が多いんでしょうね


【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。