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2006年10月13日

● 出口のない海


映画「出口のない海」を見た。




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【映画のパンフ:表紙】


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原作表紙:講談社文庫 原作者:横山秀夫


原作者:横山秀夫の著作は なかなか面白いモノが多いと思っている。


なかでも、『半落ち』、『顔 FACE』、『クライマーズ・ハイ』は それぞれ、TVドラマや映画の原作となり、なかなかの作品に仕上がっている。


わりと社会派的な題材を主に書いている横山が「戦争物」である「出口のない海」を出筆したのに ちと驚いたのと、題材に「回天」を取り上げた その二つの理由で、かなり早い時期に この原作を私は読んだのだが…


率直に言うと この原作における「回天」は 別に特攻兵器である「回天」じゃなくて 戦闘機や爆撃機や「桜花」、そして「震洋」でも 言っちゃぁ悪いが 何でも良い… 横山にとっては 別に「回天」じゃなくても作品は成立する。


つまり、かつて私が「世界の中心で、愛をさけぶ」について語ったおりに


「映画版やTV版は素晴らしいが 原作はクソだ!!!」


と、言い切ったのと まったく同じ理由で 「世界の…」の原作では「白血病」を単なるアイテムとして 主人公のヒロインを悲劇的に死ぬための道具として利用したに過ぎず、だからこそ 「白血病」に冒され、本当に苦しみ、志半ばで世を去った人々に対し 慰霊の気持ちなど微塵もなく それは冒涜に等しい行為だと 私は激怒したわけで…


この「出口のない海」における「回天」も まさに 物語の都合上のアイテムにしか用いていない点に 腹立たしさが込み上げる。


「人間魚雷:回天」に関わった没した方々を語るに わざわざ「魔球」なんか持ち出さずとも良い。


「魔球」も「回天」も ただ悲劇性を増すためのアイテムにしか用いていない、そんな構成に「慰霊」の気持ちなど感じる事は出来ず、腹立たしさが込み上げるばかりなのだ 私としては。


で、実際に映画を見て…


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もうね、「市川海老蔵」を名優扱いするのは止めて欲しいと 私は願う。


ただ、目ん玉をおっぴろげて 唾を飛ばしながら喚く…


昔、自称国営放送の大河ドラマで宮本武蔵を演じた時もそうだったが 熱さと鬱陶しさを履き違えたアホにしか見えず、もうガッカリだ


実は 先日、個人的にある方から


>ご報告が遅れましたが、「出口のない海』は思った通りの作品でした(笑)。
>全体の印象は最悪でもないという(相変わらず)中途半端な出来と思います。
>画面の雰囲気はいいのにねぇ。。。

>でも、ブタネコさん的には、主人公の府抜けた敬礼は絶対許せないと確信します(爆)。
>他はいい感じの敬礼をする人も居たのに。。
>以上コッソリご報告します。


というメールを頂戴していたのだが…


たしかに「最悪」では無い


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こういったエキストラ達の動きは 実に素晴らしかったし


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個人的大好物の「上野樹里」も素晴らしかった。


だが、メールで御指摘の「海老蔵の敬礼」は もう噴飯物以外の何物でも無い。


「並木浩二」という主人公のキャラ全てをブチ壊すぐらいの 半端な敬礼にNGを出さないアホ監督… この時点で もう駄目だ。^^;


何故、「回天」なのか?


そこのところ キッチリと納得させてくれない限り、原作の横山秀夫 監督の佐々部清 脚本の山田洋次と冨川元文が絡む作品は もう二度と見たく無い。




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コメント

ブタネコさんのおっしゃるとおり市川海老蔵の演技はセンスがない寂しい作品が多いです。確かに武蔵最悪。なんかみてて力が入りすぎてて疲れます。ベクトルの方向がずれてる俳優だと思います。歌舞伎だけやってりゃよい人でしょう。そう言えば母親も同じように感じられます。

★ neppi さん

そんな役者をキャスティングする制作者こそ 如何なものかと私は思う次第です。^^;

ブタネコさんへ
やっぱり怒りましたね、多分そうなるだろうと思っていました。僕はこの原作を読んでいないので内容は良くわからないのですが、この映画で始めて回天が1000m手前から潜望鏡を下げて盲目同然で突っ込んでいくのを知りました、これでは普通の魚雷と余り変わらないではないかと思い、設計者や現場の運用者の間ではいろんな葛藤が有ったと思うのですが、そこのところを丁寧に描いてくれたならーというのが感想です。回天とい
う武器の存在意義が良くわからなかったです。ところで今月と12月にクリントイーストウッドの硫黄島2部作が
封切られますが、先日’散るぞ悲しき’を読んだばかりですから、どのように表現されているか今から楽しみです。是非この映画の感想も御願いします。

★ タンク さん

ええ、怒りました^^;

>クリントイーストウッドの硫黄島2部作

ええ、見ますよ 特に 渡辺謙の栗林中将は見逃せませんからね^^


>主人公のキャラ全てをブチ壊すぐらいの 半端な敬礼にNGを出さないアホ監督

まさに私が劇場でのけぞったシーンです(^_^;。
歌舞伎のどんなエライ人なのかは知りませんが、エビ蔵のあの敬礼はねーだろ!と脱力。
(「武蔵」も、あまりにクソヘタな殺陣に怒って見なくなったのですが(笑))
役者(それも若い)に指示も出来ないなら監督なんかやらなきゃ良いのに。

それと実施訓練で死にかけたエビ蔵を殴った分隊長に、気が狂ったように殴り掛かりそうになったシーンもイヤでした。
現代の「キレる若者」でもあるまいし。。ああいう演出はないんじゃないの?

あ。。どうでも良い事ですが、キャプ画像の上野樹里の真後ろに映っているのが知人です。
おいしいシーンに映っていて羨ましい。。。。(爆)

★ ラヴァ さん

あの敬礼は 本当にダメです

兵士として まず真っ先に訓練され 徹底的に教え込まれるのが「敬礼」だと 私の義弟は言います。

ゆえに、いかなる状況でも 無意識に、自然に、即座に、基本の姿勢を作れるように体で覚えさせられるとも

義弟は自衛隊で 映画の兵士たちは戦時中 それを考えれば、義弟には悪いけど戦時中のほうが はるかに その所作には厳しかったはず そんな基本中の基本をも知らずに「戦争映画を撮ります」とか「戦争映画で主役になります」なんてのは まったくもって片腹痛いです。

【※注意!!】

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