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2006年10月05日

● 雑感(10月4日)


数日前に『雑感(10月2日)』という記事を掲示した。

これから述べる事は その後日談でもあり、プラスαでもある。




朝、と言っても 限りなく正午に近い時間だが、目が醒めて ベッドを起き抜けて居間に行き、目覚まし代わりのコーヒーを飲もうと思っていた。


で、いつもの調子で居間に入り、毎朝 多めに嫁がコーヒーを煎れてくれているポットから マイ・マグカップにコーヒーを注ぎ、ソファに座って新聞を読み始めた時だった。


すると、不意に


「あら? ようやく起きたのね?」と嫁の声


「あれ? オマエ、今日 出かけたんじゃないの?」と私。


「あの娘達なら もう、出かけたわよ…

 ところで、アナタ 今日は何か予定が入ってるの?」


「へ? 天気が良ければガソリンスタンドに行こうかと思ってたぐらいで…」


「あ、そう? ガソリンスタンドなんて 別に明日でもいいんでしょ?

 じゃ、出かけるから とっとと着替えて頂戴」


「えぇ? 何処行くの?」


「何、言ってるのよ 映画を見に行くのに決まってるじゃない」


「え? 映画館まで送れってか?」


「アナタ 何、言ってるの?

 一緒に映画を見に行くから 着替えなさい…って言ってるの」


「エ・え・えぇ?! 俺、だって、映画館は…」


「ちょっと!!、アナタ 発作起こして 少し、自分を見失ってるんじゃないの?」


「へ?」


「もしも、今 たった今、アナタが発作が起きて ポックリ死んだとするじゃない?

 そしたら、”見たいのに見れなかった映画”が何本かあるわけよね?

 それって 凄い、心残りになるでしょ?

 そんなツマラナイ心残りをされて逝かれたら こっちも困るから

 一緒に見に行ってあげる…って 言ってるのよ 文句あるの?


 だいたい、本来のアナタってさ、心残りになるぐらいなら 

 やって、クタバった方がマシだ!!!って人じゃ無かったの?」


「いや、だって もし、万が一 発作がさ…」


「その時は その時で、私が最期を見届けてあげるわよ

 ホラ、グズグズしてないで 着替えて!!」




嫁に促され パジャマから外出用の服に着替えながら…


嫁の言葉を反芻していた。


確かになぁ…


「クタバったら その時だべ」


それが、今までの私だった。


「ちょっと弱気になってたかもしれないなぁ…」


そう思うと いつしか反省で心が一杯だった。




映画館に向かって車を走らせながら


「オマエ、昨日、娘達と一緒に見に行ったんじゃなかったの?」


と 私が聞くと


「だって、一番見たいの”夜のピクニック”だったんだけど、あの娘達 見たって言うから他のを見たのよ

 それに、アナタだって 何だかんだ言って、一番見たいのが”夜のピクニック”なんでしょ?」


「え? よく判ったね」


「そりゃそうよ アナタが前に買って、読み終わっていた原作 私も読んだもの」


「え? あ、そうだったの? そかそか…」




と言うわけで…


「夜のピクニック」を映画館で見た。


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やっぱ「長澤雅彦」は 良い仕事するね


なんか、漂う雰囲気が とても良い。^^


ただ、物語の内容も悪くは無いのだが、映画の中の1シーンから 記憶の中の想い出がスコーンと呼び起こされ、そんなノスタルジィが とても心地良い。


だから、この映画のストーリーの様に「延々と歩く」なんて経験は学生時代には無かったし そんなリアルな記憶は無い。


が、例えば


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こんな風に 夜空を見上げて話した事が 何度かある。


嫁と結婚する前のとある時期にとある場所で見上げた空は満天の星空で しかも、その日は流れ星やら人工衛星やらが よく見えるぐらい澄んだ星空で…


その時に二人で どんな話をしたかは どうでも良い話なので触れないが…


それは私達夫婦には 特別な想い出で…


そんな事を思い出しながら ふと、隣で映画を見ている嫁の横顔を見たら なんか、目尻がキラッと濡れていて…


「コイツ~」


なんて感じで 愛おしくなって、嫁の手を握ったら… 力一杯、ツネられました(ToT)


それにしても…


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楽しみにしていた「私」については 映画版でもハッキリと明確にはしていなかったけど、高見光一郎役の 柄本佑が想像以上に物凄く良かった。^^


TV版「世界の…」のボウズ役以来、パッとした役に恵まれてなかったが、この「高見光一郎」は ホント、とても良かったよ。


彼が「よし、じゃぁ俺が…」のシーンは ちょっとジンとくるぐらい感動した。


内容的には ずば抜けて素晴らしい…という程では無かったけど、見終わった後に 嫁と思い出話のネタを探すのには とてもネタ豊富な構成だった。


「あの高見クンって まさに”気の弱い弁護士”そのもののキャラね」


とか、


「忍は 腕力だけが取り柄の歯科医かなぁ…」


とか、


「親父の妾に子供が…ってところは まさに二代目開業医だし…」


とか、晩御飯を食べながらの会話が弾んだだけでも 充分に観賞料の価値はあった。^^




さて、「夜のピクニック」を見終えた 我々、夫婦は 同じ映画館で「UDON」も見た。


こちらも 期待通り、なかなか良い作品だった。


ユースケ・サンタマリアが演じる主人公もさることながら


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「小日向文世」と「鈴木京香」の夫婦が良く、それ以上に


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この親父が最高に良く、終盤に 一気にブワッと泣かされた。^^


また、個人的にではあるが


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久しぶりに「小西真奈美」の真面目な演技を見たわけだが ラストの笑顔は実にチャーミングに感じ「やっぱ、この娘 良いなぁ…」と再確認するに至る。


それと、この映画のパンフが

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映画内に出てくるタウン誌のスタイルなのが 実に奇抜で良い。^^


で、この「UDON」を見終わって 映画館のある札幌駅のビルの地下に降り、そこにある なかなか美味い「さぬきうどん」を食べさせてくれる店に 嫁と行ったのは言うまでも無い。^^


やはり、良い食べ物の映画を見ると その映画に出てきた食べ物を食べたくなるのは 私も嫁も習性なんだな。^^


で、うどんをすすりながら 映画の感想というか、まぁ、話になるわけで…


「どう? 心臓の調子は?」


「うん、別に悪くないと思う」


「じゃぁ、良かったじゃん

 ウダウダ言ってないで とっとと、見に来れば良かったのよ」


「そうだな…

 でも、二代目が映画館は統計データー上 行かない方が良い…って言うからさ…」


「確かに 医学的根拠はあるのかもしれないわよ?

 でも、それに縛られて 逆にストレスためてたら世話無いわよ」


「ま、たしかに それもそうなんだよな」


「って言うか、アナタ そんなの今まで考える人じゃ無かったじゃない?」


「うん、今日 オマエに言われて ちと、胸に刺さったな その指摘」


「ハッキリ言っておくとね

 アナタが今 死んでも、数年後に死んでも そんなに変わりは無いのよ


 入ってくる保険金の額が変わるわけじゃ無いし、会社からは役員報酬以外に株式配当だってあるし…


 それに、もっとハッキリ言っちゃえば 去年の発作もそうだけど

 アナタは今までに”あの時、死んでてもおかしくないよな”って場面をいくつも経験してるでしょ?

 と言う事は、アナタは とっくの昔に死んでいても不思議じゃないわけだから、今 生きてるのはオマケみたいなものよ


 そんなオマケの人生に”医学的統計データー”が… なんて言ってるのっておかしくない?


 ”医学的統計データー”から言えば アナタはとっくの昔に死んでるはずの人なんだもの」


嫁の言ってることは 他人が聞けば無茶苦茶な論理に聞こえるかもしれない^^;


けど、私には 物凄く、説得力のある言葉だった。^^


なんかね、うどんすすってるんだか 鼻水すすってるんだか 判らなくなりつつ、


「オマエ、やっぱ 良い奴だな」


と、私が言うと


「何、言ってるの? ”良い奴”じゃないでしょ? ”佳い女”でしょ?」


と、怒る嫁。


私は思わず苦笑いしながら「悪かった、言葉間違えたよ」と言うと 嫁は澄ました顔で


「見たい映画も見ずにポックリ死んじゃってさ、49日を前にして

 ”俺、夜のピクニック見たかったんだよぉ…”

 なんて化けて出られる身になって考えてみてよね?


 どうせなら、スッキリと成仏して貰わないと 鬱陶しくて未亡人なんかやってられないわよ」


とまで、言い切る嫁。^^


そんな嫁の顔を うどんをすすりながら見ていたら


「あぁ、コイツと結婚して良かった」


実に久しぶりに そう実感した私だった。^^;




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 気が向いたら…で結構です。^^;

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『雑感(2006年)』関連の記事

コメント

ブタネコさん、私も昨日「夜のピクニック」をみてきたところです。
仰るとおり柄本祐くんの高見光一郎、よかったです。
「あのボウズが、ボウズが」と、映画内容とは別にジーンとしました。
もちろんカットされた部分があるけど、
原作通りのセリフが出てくる度に、おおーとうれしかったし、
同じ経験はなくても、10代の頃の自分の気持ちに戻ってドキドキきゅんきゅんさせてくれ
十分満足できた映画でした。

この前「フラガール」をみたのですが、蒼井優ちゃんのフラダンスシーンがすばらしかったし
トヨエツ、寺島進さんも出てて良い味を出してました。
次は「涙そうそう」をみたいと思ってます。
ブタネコさんが、お嬢様方にもらった「犬神家~」までに奥様と一緒にどの映画を観られるのか
レビューを(奥様のお言葉も)楽しみにしてます。
もちろん体調を最優先に、無理なさらないでくださいね。

こんにちは、お久しぶりです!

奥様、素晴らしい!! 本当に「佳い女」ですね。ブタネコさんは幸せ者です。
(普段の記述からはけっこうやっつけられてる感じもしますが)
そして念願の映画館、良かったですね。
私もつい最近、病院で「どんな結果であってもその告知を希望する」という類の
書類にサインしてきたところですので、奥様の想いが痛いほど分かりました。

と、言うわけで、「犬神家の一族」の魂のこもった記事をお待ちしてます^^

追伸:お二人が讃岐うどんを食べたお店はおそらく、私が札幌から自宅に戻る
時に、必ず空港に行く前に腹ごしらえをするお店ではないかと思います^^;

★ satomin さん

>柄本祐くんの高見光一郎、よかったです。

ですねぇ^^ 良かったなぁ^^

>十分満足できた映画でした。

まったく同感です。


>この前「フラガール」をみたのですが、蒼井優ちゃんのフラダンスシーンがすばらしかったし
>トヨエツ、寺島進さんも出てて良い味を出してました。

へぇ そうですか…

>次は「涙そうそう」をみたいと思ってます。

私も来週あたり見に行こうかと思ってます。


★ しき さん!

>奥様の想いが痛いほど分かりました。

いえいえ、痛いのは私…^^;


>と、言うわけで、「犬神家の一族」の魂のこもった記事をお待ちしてます^^

は~い^^

>追伸:お二人が讃岐うどんを食べたお店はおそらく、私が札幌から自宅に戻る
>時に、必ず空港に行く前に腹ごしらえをするお店ではないかと思います^^;

私達が行くのは 大丸側からワシントンホテル方面に抜ける途中です。^^

きっとブタネコさんは今まで以上に良い映画に対する喜び、ダメ映画に対する怒りが大きくなるんでしょうね。

映画の内容的には原作に忠実、という感じがしました。

私期待の「さくら」は特に原作には無い波乱を起こすことも無かったけど、
あれは、「この歩行祭に参加した高校生には誰でもそれぞれの青春がある」という事を言いたかったのかな、と思っています。

柄本祐ってあんなに背が高かったかな?ボウズの時より背が伸びた気がする・・・

★ うごるあ さん

>「さくら」

もうちょっと ふくらましても良かった様な気もしますが^^;

>「この歩行祭に参加した高校生には誰でもそれぞれの青春がある」という事を言いたかったのかな

でしょうね^^ 裏方に陽をあてる意図は 私は良いと思いましたし…

【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。