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2006年09月18日

● 僕たちの戦争


TBSのサイトによると… 『さとうきび畑の唄』、『広島・昭和20年8月6日』に次ぐ 戦争をテーマにしたスペシャルドラマの第3弾 『僕たちの戦争』 なのだそうだ…^^;




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物語は冒頭に


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現代を生きる フリーターの青年と


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戦時中、海軍の飛行兵として訓練中の青年が


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何かの理由で入れ替わってしまう…というところから始まる。


まぁ、こういう設定は 今井雅之の「ウィング・オブ・ゴッド」や 荒巻義雄の「紺碧の艦隊」を初めとして 珍しい設定では無い。


しかも、『さとうきび畑の唄』、『広島・昭和20年8月6日』に次ぐ… なんて、TBSが銘打つと もうそれだけで


「また、クソ番組かぁ…」


と、思ってた。^^;


しかし、「上野樹里」「内山理名」と ちと、御無沙汰の大好物を揃えられては 見ないわけにはいかない。^^;


で、見始めたわけだが…


結論から先に言えば 久しぶりにTBSにしては及第点の作品だった。

(とはいえ、百点満点中 60点から65点の かろうじて赤点ではありません…程度ではある。^^;)


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「内山理名」は すっかり、落ち着きのある女優さんになったなぁ…


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この上の画の遺影も「内山理名」なのか?は 疑問だが…^^;




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「上野樹里」も 相変わらず、作品が変わる度に 違う女の子に見える。^^;


これが、彼女の魅力というか 演技力の高さの表れなんだろう。


ま、いずれにせよ 二人の魅力ある女優さんを 久しぶりに見れたのは実に有意義だった。


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偶然ではあるが、数日前に「玉山鉄二」が主演した とある映画のDVDを見たばかりなのだが、あまりにも役の設定や人物像が違いすぎて 正直、驚いた。^^


その、とある映画については 近日中に あらためて語ろうと思っている。


で、書き忘れる前に触れておくと


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この作品の主役は「森山未來」である。


彼を画面で見るのも 実に久しぶりなのであるが、ちと 思いの外、演技の成長の跡が感じられず残念に思った。


特に、演出家に恵まれなかったのか


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妙に熱さとオーバーアクションを混同している様に感じ、残念だった。^^;




さて、この作品は TBSによると戦争ドラマなのだそうだ。^^;


だとすると…


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こういった軍装の考証や


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こういった爆撃機や艦船の考証には ちと、疑問を感じる部分が少々あるが、まぁ、細かい部分にケチをつけるのは止めておく。


で、今回 この作品において「お?」と 好感を抱いたシーンが


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このシーンにおける「森山未來」の台詞


戦時中から現代にタイムスリップした青年が 現代の東京の街中の風景を目の当たりにして


「こんな…

 こんな世の中を作るために…

 散っていった英霊達は…

 国を護る盾となって命を捨てていった あの尊い犠牲は…

 こんな世の中を作るためだったのか!!」

と、ショックを受けて叫ぶ。


この部分は とても重要な部分で、いつものTBSが制作した戦争物には なかなか見られない内容の台詞であり、私は 常に個人的に それが欠けているのを不満に思っていた部分でもある。


そう、戦争に没した人々が 今の世の中を見たら「良い世の中になったね」 私には、そう言って貰えるとは思い難く、むしろ、この森山の台詞の様に憤るまであるとさえ感じている。


だからこそ、このシーンがあるだけで オマケして百点満点で80点ぐらいつけても良いかとさえ思っていたのだが…


最後の最後で「やっぱ、TBSかぁ…」と思える画があり、大幅に減点され60点ちょいとなる。


そのシーンとは

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「正しい戦争なんて、どこにもありません。」


まさに、筑紫が言いそうな 実に綺麗な締め言葉だ。


けどね、この締め方に対して 私は二つの事を申し上げたい。


まず、ひとつめは 確かに、戦争は良くない だから、「戦争=悪」という図式もそれなりに理解する。


でも、太平洋戦争に突入した時の日本は 正義を問う為に戦争を始めた…という考えも少なく無かったのだ。


だから、「敗れた=悪だった」と 結果論だけで定義づけるのは、いい加減に辞めて欲しい。


と言うのは、「戦争=悪」という図式が いつのまにか「戦争で亡くなった方=不運」みたいな認識となり、「戦没した軍人=自業自得」みたいな構図に変化して「全て 戦争が正しくないからだ」みたいな論理の帰結をしようとすらしている様に感じてならないからだ。


つまり、戦争を否定しようとする考えが いつの間にか歴史を否定する考えになり、戦没者ごと否定してないか? そう、私は問いたいのだ。


そして、二つめに申し上げたいのは


「正しい戦争なんて、どこにもありません。」


そう言い切れるほど TBSは「正しい報道」を放送している放送局なのか?という事。


「我々は 正しい」


そう、傲ってないか?


なんか、そういう驕り高ぶった匂いが 戦前の国家指導者に相通じるモノすら感じ、本当にオマエ達(TBSや毎日、朝日新聞)が 偉そうに正しいって言えるのか? 甚だ不快感すら抱くのだ私は。


そういう私だって けっして「正しい」と言える人間では無い。


誰もが 常に自分は正しいか否か、自問自答しながら考え、発言し、他者の話に耳を傾ける。


にも関わらず、明らかに間違っても面子を優先させ 謝罪報道が出来ない輩を 誰も「常に正しい」なんて信じる事など出来ないのだと気づけない報道屋の傲りを まず反省してから出直せと言いたいな。


物語に関しては 「さとうきび…」や「広島…」に比べ かなりマシだったと思うけど、


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現代にタイムスリップした方が 自分の墓を参り、


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自分が死んだ時期と場所を知り そこへとやってくる。


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そして、過去にタイムスリップした方は回天で… 現代にタイムスリップした方は海中で奇禍に遭遇し…


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さて、海から上がってきたのは 現代・未来 どちらの男なんでしょう…


と、謎掛けを残したエンディング。


なんか「綺麗なエンドにしよう」と意識しすぎて空振った感が否めない^^;


上野樹里の演技が秀逸なので もう、どうでもよくなっちゃった感もあるが、ラストに近づけば近づくほど 失敗作と言われ無いように…という意識が強すぎ 少しでも作品のクォリテイを上げようという意識が薄い


ゆえに、TBSの戦争物にしては珍しく不愉快になる場面が少ない反面、いつも通りの「物足りなさ」はついてまわっているのが残念だが…


ま、ここは 良しとしてやろう…


そんな気持ちになった作品でもある、という事で^^;



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コメント

全くだー、全くだー!(笑)
私も殆ど同じ感想を持ったドラマでした。

鼻白むラストの字幕は、(ブタネコさんもお判りと思いますが)米国を意識しての字幕だとも思います。
どこの、どんな戦争であれ、「正しい戦争はない」と言うのであれば、それはそれで納得がいきます。

例えば、北朝鮮の武装工作員が潜入して殺人を犯し、自衛隊や警察が殲滅したとして、TBSが「正しい戦闘なんて どこにもありません」と言い切るなら、ある意味立派だと思います(笑)。
テレ朝はイの一番に「よくぞやってくれた!」と言いそうですが(爆)。
少なくとも自分が死ぬまでは注視してるからな、マスコミよ。

★ ラヴァ さん

>米国を意識しての字幕だとも思います。

そう、その通りですよね

何故、彼らは米国ばかりを意識して 北朝鮮や中国には 同じ様なメッセージを送らないんでしょう?

そこが私には判りません。

>何故、彼らは米国ばかりを意識して 北朝鮮や中国には 同じ様なメッセージを送らないんでしょう?

正にその時点で既に中立でもなく公平でもないですね。
勘違い野郎共の巣食う世界と十把ひとからげには言えませんが、似たようなものか。。ですね(笑)

今週末には取り敢えず山田洋次脚本に危惧を抱きつつ(爆)、同じ回天を扱った「出口のない海」を観てこようかと思っております。

私はTOSの戦争関係の番組は、見ないようにしています。
もの凄く腹が立って、ストレスがたまるものですから。

ですのでこのドラマも見ておりません・・・でも、たまたま最後の10分位は見てしまいましたw
しかしそれじゃ、見た内に入らないので、ドラマに対する感想はありません(正確に言うと、書けません)

でもね、最後に思いました・・・TOSに

なんじゃあー、最後の「正しい戦争なんて、どこにもありません」というクソコメントは!
だから嫌いなんだよ、TOS!
あえて最後にコメントするなら、
「国のために殉じられた英霊の方々」・・・とまではいわないが、せめて
「戦争で亡くなられた方々の、ご冥福をお祈りします」
くらいコメントしろよ、それが礼儀だろ・・・と。

ところで話は変わるんですが、「ぼくらの小松崎茂展」を観てきました。
子供時代、「少年」等の雑誌に描かれた彼の絵を見て、
未来世界や帝国陸海軍の兵器に憧れた世代ですので(歳が分かりますねw)、
とても懐かしい気持ちになりました。

で、最後に展示されていた絵を観た瞬間、目が釘付けになったんです。
その絵は、彼が晩年(2001年)に描いた、戦艦大和なんです。
彼は大和を何枚も描いていますが、初めて観る大和でした。
それは、航行する大和を、後方から描いている絵だったんです。

シチュエーションに関する説明は、何もありませんでしたが、私には、沖縄戦に出航する大和に観えました。
絵柄は決して暗くはなく、どちらかといえば、それまでの力強い作風と違って、
大和本体も、空も、海も、淡々と描かれているんですが、死地に赴く大和に見えてしかたなかったんです。

死期を悟った小松崎茂が、最後に到達した気持ちを、大好きな戦艦大和の後姿に託して描いた(私見ですが)
・・・そう想うと、おもわず泣いてしまいました。

ブタネコさんにも、観ていただきたいです。
ただ残念ながら、本に印刷された絵では伝わらないと思いますけど。


 

★ ラヴァ さん

>出口のない海


私も、「何故、山田洋次が脚本?」と、殆ど危惧しておりました^^

劇場にはドクター・ストップで行けない身のため 鑑賞の際はお手すきの時に御感想をコソッとお聞かせ願えますと幸いです。^^;


★ goboten さん


>私はTOSの戦争関係の番組は、見ないようにしています。
>もの凄く腹が立って、ストレスがたまるものですから。


物凄く、同感なんです。

でも、前回の「広島…」では 大好物の「長澤まさみ」が そして、今回は「上野樹里」と「内山理名」が出演と… 実に小憎らしいキャスティングなもので…^^;


>あえて最後にコメントするなら、
「国のために殉じられた英霊の方々」・・・とまではいわないが、せめて
「戦争で亡くなられた方々の、ご冥福をお祈りします」
くらいコメントしろよ、それが礼儀だろ・・・と。


まったく、その通りだと思います。


>それは、航行する大和を、後方から描いている絵だったんです。


うわぁ… なんか絵が浮かんで見える気がしました。

それだけで もう、目頭が熱く…(ToT)

小松崎茂なら さもありなん… 本当に、そう思います。

是非、観てみたいなぁ…

お教え頂きました事、深く感謝申し上げます。

ありがとうございました。

このドラマ、私も観ました。
私はラストシーンの『・・・戦争なんて・・・』以外はブーイングしないで観られました。
それは事前にメイキング版を観ていたこともあります。
このメイキング版は、番宣として、とても魅力的な構成になってました。
『赤とんぼ』や『体操』の再現シーン、エキストラに実際の自衛官を使っている場面。
主役の森山氏が演出家を捕まえて、
主人公の心情について自分の思いと熱意をぶつける場面。
最後の海中を泳ぐ場面をスタント無しで取り組む姿勢。
これらの撮影場面を観たら、もう、どうしても本編が観たくなりました。
そういう流れで観たので、ドラマ開始直前から感情移入が入り、
合格点をあげたい気持ちになりました。
戦時中に飛ばされた方の主人公なら兎も角、現代に飛ばされてしまった方の主役が現代人の若者と同じ早口なのには唖然としましたが、最近のドラマにしては、かなり頑張ってるのではないでしょうか。

ラストの海岸からあがってくる主人公が、
一体どちらなのかハッキリさせないのは原作と全く同じでしたが、
ドラマ版の方では
過去と現在の主人公が1つになったのではないか、
と思えるような作りが+されてました。
でもラストの言葉は戴けない。
あれが制作サイドによるものか、原作者からの注文なのか、
はたまた局側の意向なのかはわかりませんが
「正しい戦争」なんてこと書かなくてもドラマの中で延々と出してる部分だし(それが巧いかは別ですが)、
あれが全てをぶち壊したかのように思いました。
かつては『ドラマのTBS』と云われていた局なのに、なんてことでしょう。
ある方がTBSのドラマの現状について
「全ての原因は『プライムタイム』だ」と言ってましたけど、どうしちゃったのTBS。
かつての『東芝日曜劇場』『木曜座』の頃の志は無いの?
『私は貝になりたい』や『マンモスタワー』、
もしくは3時間ドラマ立ち上げて高橋是清やったあの情熱は?
戦争といえばテレビ局には、それを伝える報道もTBSは何かヘンだ。
かつての『報道のTBS』はどこ行った?
TBSの製作者は『ハノイ・田英夫の証言』を見てないのか?
見てないなら倉庫からビデオ出して見てみろと。
あの時の田さんと同じになれ、とまではいかないが・・・。
あんな安っぽくテロップを出すなと言いたい。
今回も支離滅裂な投稿になりました。
お許しを・・・。

★ 川島雄二郎 さん

頂戴したコメントを拝読して へぇ、成る程なぁ…と思った部分が沢山ありました。

>『赤とんぼ』や『体操』の再現シーン、エキストラに実際の自衛官を使っている場面。

なんか、エキストラの行動がキビキビしていてるなぁと思ったのは まさにそれが理由だったんですね。

>そういう流れで観たので、ドラマ開始直前から感情移入が入り、
>合格点をあげたい気持ちになりました。

なので この部分は たしかに仰るとおりなんだろうとも思いました。

>ラストの海岸からあがってくる主人公が、一体どちらなのかハッキリさせないのは原作と全く同じでしたが、
ドラマ版の方では過去と現在の主人公が1つになったのではないか、と思えるような作りが+されてました。

私は原作を読んでないし、読む気にもなれずにおりましたので この部分にも「へぇ、そうなのかぁ」と思わせて頂きました。


>でもラストの言葉は戴けない。

そう、結局は そこなんですよね^^;

>ある方がTBSのドラマの現状について
>「全ての原因は『プライムタイム』だ」と言ってましたけど、どうしちゃったのTBS。
>かつての『東芝日曜劇場』『木曜座』の頃の志は無いの?
>『私は貝になりたい』や『マンモスタワー』、
>もしくは3時間ドラマ立ち上げて高橋是清やったあの情熱は?

そう、「私は貝になりたい」は 大傑作だと私も思っております。

【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。