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2006年09月14日

● ビギナー 第4話


2003年10月~12月期にフジ系で放映されたドラマ「ビギナー」の第4話を基に ちと、個人論を語ってみる。




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この第4話では 


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ある一人の老人が 新しく建設される保養施設の建設に反対し


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同時に、昔 自分の先祖が町(村?)に寄付した土地の扱いについて異議を唱えた裁判の流れが 話のベースとなっている。


要約すると 老人の先祖は かなり以前に自分の土地が農道と化し村人達が それぞれの蜜柑畑と町中を結ぶ道路として多くが利用していたことから 善意で その道路となっている部分の土地を村に寄付し 皆の為に役立てようとした。


その後、時代が遷り その土地を含む町有地を保養施設を作ろうとする業者に払い下げた事により、道路は失われる事になる。


末裔の老人は その行為が先祖の善意を踏みにじると怒り、かつ、その保養施設が建設されることにより 自分の愛する景観が変わると裁判を起こす…という流れ。


実質的に これは「民事訴訟」の分野であり、公的第三者の立場を取ろうとする裁判所は不動産の所有権や 払い下げの過程、建てようとする建築物に違法性を見出せない限り、情状的な部分はあったとしても 建築を差し止める判決を下す事は希と言える。


この問題の根本は「村人の道路として」という目的で寄付をした行為を なんらかの書面なりで残しておけば まだ、老人の主張は通す可能性の予知はあったんじゃないか?と私は個人的に思うのだが、時として 善意で物事を行う人は そういう書面の作成までをも、善意で「そこまでする必要はない」と考えてしまいがちだから、後々 この様な問題になる事は少なく無い。


さて、このドラマは司法試験に合格した8人の男女をメインに 司法研修所での生活や様子をベースにしたもので、修習生達は やがては弁護士か検事か裁判官へと進む。


まぁ、この「ビギナー」はドラマだから… って 生温く放置気味に見流す事も可能ではあるのだが、散々 これまでの人生において「法律」というものと関わり合いを持って来た私としては どうしても、視点が一般的では無くなってしまう事を自覚する。^^;


で、ひとつ思い浮かべてみて頂きたい。


もし、アナタが 何かのトラブルに巻き込まれ 裁判を起こしてでも争おうと思った場合、もしくは ある日突然、アナタが誰かに訴えられたとした場合、どうする?って事。


現行の我が国の司法制度下では「民事訴訟」と「刑事訴訟」と「行政訴訟」と「憲法訴訟」として 裁判を大別すると4つに別れる。


で、「行政訴訟」と「憲法訴訟」については 今回は触れず、一般人が巻き込まれる訴訟と言えば「民事訴訟」と「刑事訴訟」のいずれか。


で、そんな訴訟に巻き込まれた場合 当然、弁護士に頼んで代理人となってもらうわけだが、私の様に ロクデナシとはいえ、旧知の知人に弁護士が居る者はともかく 弁護士に知古の無い人は「誰に頼めば良いのか」と悩むのは 当然の事。


最近は バラエティ番組やワイドショーのコメンティター等に 弁護士が出演しているのを見る機会があり、そんな番組の中や 世間での噂話において 元々は検事だったけど、検事を辞めて弁護士になった人(通称:ヤメ検)が 使える弁護士らしいよ…と、知ったかぶりで言う人がいるが それはケースバイケースであるのだと覚えておくと良い。


「ヤメ検が使える」というのは あくまでも「刑事訴訟」の場合なのである。


たとえば、「痴漢」や「傷害」で逮捕された人が起訴処分にならず、起訴猶予などで釈放される事を望むのなら「ヤメ検」弁護士に頼んだ方が確率的に そういう処分になるケースが多い。


それは 元検事として 被告人の担当検事が 処分決定までに至るプロセスを熟知していたり、下手すると検事時代の人間関係によって 比較的、早く効果的に動いてくれる可能性があるからだ。

(上記を検事や弁護士に そうなの?って聞いたら 殆どの人が そんな事は絶対ありえない…と応えるけど 

 それはハッキリ言ってタテマエです。^^)


しかしながら、「民事訴訟」は 弁護士対弁護士の構図なので「ヤメ検」の人間関係や経験が活きるか否か?と言えば 率直に言って 私の経験上から言えば 民事でヤメ検は使えない奴の方が多い。


これは面白い者で 会計士(税理士)にも言えるのだが…


例えば、中小企業の経営者や 財産相続などで税申告が必要となり、旧知の知古がいないので「さて、どの会計士(税理士)に頼もう…」と悩んだ時


「XX先生は 元、~税務署の署長だった人だから パワ~あるよぉ」


と、言う人がいる。


私に言わせれば 元税務署とか元銀行員の会計士(税理士)は 正直言って 使えない輩の方が圧倒的に多い。


と言うのは、極論的言い方だが、税務署は「税金を取る」というのが前提で計算を行うので 個人的事情をきちんと説明しないと納付金額は どんどん加算される。


で、この「個人的事情」というのは その時々によって「不景気対策としての特例事項」とか、「特定事業に対する免除」とか、「相続における特例」とか そういった控除対象になるか否かを「言われなければ判らない」として 申告時に申し出ない限り、ハナから無いモノという前提で計算するから数字が大きくなる。


ところが、こなれた税理士は「こういう状況がオタクにはありませんか?」と まず、それらの特例措置に該当するか否かを確認して作業を進めるので 税務署の計算よりは少ない数字になる。


で、問題は「元、~税務署の署長だった人だから パワ~あるよぉ」という言葉がまかり通っている最大の理由は それなりに儲けている人(企業)が後日、「申告漏れがあった」として追徴課税を課された時 そういう場合に「元、~税務署長」みたいな税理士に追徴課税の減額交渉の代理人を頼み、規定の代理人報酬以外に 例えば「減額を認めさせた金額の20%ぐらいを別途成功報酬で払う」なんてボーナス契約を与えると 実に良い仕事をしてくれる事が多いからなのだ。^^;

(上記を税理士や会計士に そうなの?って聞いたら 殆どの人が そんな事は絶対ありえない…と応えるけど 

 それはハッキリ言ってタテマエです。^^)


でね、日本の裁判制度において「裁判期間が長い」というのが ひとつの問題とされている。


その原因は何か?と考える時、

「裁判官や検事の数が 裁判の件数に対して絶対数が足りず、一人でいくつもかけ持ちしているからだ…」

というものがある。


たしかに、それは説得力のある理由だと私も思うが、私は それとは別に一般の人々が「裁判」の制度や 法律そのものを知らなさ過ぎるのも大きな理由だと思うし、「刑事訴訟」に限って言えば 警察への信頼度が足りなさすぎる事も原因だと思う。


例えば、「人権派」を標榜する弁護士は 死刑や無期懲役と言った判決に常に疑問を投げるが、確かに 死刑として被告人の命を奪う刑罰を考える時、その判決に至る内容は充分に吟味すべきとは私も思う。


しかしながら、どれだけ時間と人手をかければ充分と言えるのか?は 簡単に決められる問題では無い。


では、死刑判決に至る事件の被害者や遺族の心情や人権は どうなっているのか? それについては最近、とかく問題視されるようになってきてはいるけど加害者の人権擁護に比べれば現状は無いに等しい。


で、人権派弁護士達は口を揃えて「警察や検察の冤罪」を指摘する。


で、実際に 誤認逮捕や、証拠不充分に関わらず立件してしまう事件も少なく無い。


さらに言えば 捜査報償費の使途不明や、警察関係者の犯罪等も少なく無く、それらが総じて警察に対する不信感を増大し、であるがゆえに そんな警察の取り調べや捜査が本当に正しいのか?と疑問を持たれ… 全ては悪循環している感が強い。


つまりは部分的なモノだけ問題視して騒いでも 総体的な事を考えなくては、問題は何も解決しない… その辺に そろそろ気づいて良いと思うのだが。^^;


で、何が言いたいかというと 一般常識や人の情から隔離された裁判官や、腰掛け程度の気持ちで「いつかは弁護士に転職」なんて考えている検察官 報酬が少ない案件には関わろうとしない弁護士など 資質を問われるべき人々が あまりにも多い司法の世界において 現実的に訴訟沙汰が起きた時 一般人が正しい判決を受ける事が出来ているのだろうか? ふと、そんな事を感じてしまうのだ…という事を私は言いたいわけだ。


まぁ、こういった話は 語り出すとキリが無いので また、あらためて語る事にする。^^;




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 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

ブタネコさんへ
お久しぶりです。今日の’たてまえ’大変よく分かりました。僕も感じるのですが被害者の人権をどうするんだと言うような事件が多すぎますね。特に殺人事件のような物言わぬ被害者の人権が無視されがちの様です。
近々、裁判員制度と言うものが導入されるそうですが、もし指名されたら厳罰で臨んでやろうと、てぐすね引いて待っているのですが、はて僕みたいなものが指名されるだろうか?

ブタネコさん、こんばんは。この4話は、唯一見逃した回でした(笑)。

日本が果たして法治国家かというと、怪しい部分も多いような気がします。
司法制度の中でも、特に警察と検察の制度の問題は、おっしゃるように変えないといけない面が多々あると思います。裁判員制度導入を含む司法制度改革も、警察については手つかずだったようですし。

「ビギナー」レビュー、続きも楽しみにしています。

★ タンク さん

>被害者の人権

なんですかねぇ… 最近も、読売新聞あたりが物議を醸しておりましたが…

ほんとに「慰霊」という気持ちが薄い連中ですね いろんな意味で


★ オカダ さん

>この4話は、唯一見逃した回でした

ビギナーの4話は なかなか良いエピソードですよ 勿体ない^^

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