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2006年08月28日

● ブタネコの「頑固親父」


「できちゃった結婚」の 後日談を語ってみる。^^;




できちゃった結婚』という記事の中で 私は私自身の「頑固親父」論の一部を語ったのだが…


昔から 私の父は TVや落語で美味そうに蕎麦をすするシーンを見ると、無性に蕎麦が食べたくなり、それがラーメンや鮨や焼き肉でも同じで 夜中であっても、


「ちょっと食べに行くか?」


と、私を誘って 馴染みの店に食べに行ったモノだ。


だから、「できちゃった結婚」の中で 鮨を食べてる風景を見て、食べたくなってしまうのは我が一族のDNAの為せる本能なのだ…


が、まぁ そんな言い訳が通じるとは私も思ってはいない。^^;


定期検査の関係もあり、二代目の病院に行き 


「おい、暇なら ちょっと鮨を食いに行こう…と連れだって鮨屋に行ったわけだが…


二代目とカウンターに並んで腰を下ろし、昔ながらの付き合いの親方と雑談を交わしながら鮨を頬張っていたら 店の電話が鳴る。


電話を取った女将さんが チラッと私を見て、苦笑を浮かべ それを見て怪訝な私。


電話を切った女将さんは


「ブタネコさんの奥さんから いつもの握り3人前と鉄火巻きの出前注文よ」


それを聞いて


「あぁ? ウチは俺入れて4人だよ なんで3人前?」


横で、二代目が笑う


「アレだ、オマエ(私)が留守だから その隙に…って」


そうなんだろうなぁ… 納得のいかない私。


でも、私も家族には鮨屋に寄るとは言ってない。^^;


女将さんは


「ブタネコさん来てるなんて言わなかったわよ」


と、慌てて言うので


「女将さん 普段だったら、俺が帰りがけに その鮨桶持って行ってあげるんだけど

 悪いけど今日は内緒で来てるから 店で出前を届けてくれる?」


そして、出前の鮨を握り始めた親方に


「親方、その鮨のいくつかを”サビダク(ワサビの大盛り)”にしてくれる?」


と、頼む。


で、後は それまでと同様に二代目や親方と雑談しながら過ごし…


自宅に帰宅したのは 出前の鮨が届けられ、それをちょうど食べ終わったころあたり


家に入って真っ直ぐ居間に行くと 案の定、食べ終わって空の鮨桶や醤油皿や湯飲みが まだ、片付けられぬまま


「あれ? 鮨取ったのか?」


スッとぼけて聞く私に バツが悪そうに娘が


「お父さん病院だから 帰りが遅くなると思って…」


と、言い訳。


嫁は 知らん顔で


「ホラ、今のアナタに お鮨は身体に毒だから いない間に食べようという心配りだったのよ」


と、真顔で言い


「あら? アナタお腹空いてるの? だったら、何か…」


と言い添えるので


「いや、なんか… 検査で血を抜かれて食欲が無いからいいや」


さらに、スッとぼけて応える私に小さい声で


「ねぇ? あの娘達、これらから二人で出かけるんだけど 

 そしたら、ちょっと聞きたい事あるんだけど時間ある?」


と、嫁


「へ? あぁ、良いよ」




しばしの後、「行ってきま~す」という元気な声を出して 娘二人は外出したので、自室から居間に行く私


すると嫁は


「あのね、ウチのお父さん(嫁の父親) アナタに厳しかったじゃない?

 ”できちゃった結婚”の千葉真一を見てたら なんか、昔のお父さん思い出しちゃって…

 どうして、お父さんは あぁだったのかなぁ…? って」


「親父さんに その事を俺が聞いた事無いけど、今なら判る気がするんだ

 よく、娘の親父が娘の彼氏を見る時って「コノヤロウが娘に手ぇ出しやがった奴か…」

 とか、「娘が好きになった この男の魅力って何?」とか そんな目で見るらしいけど

 親父さんは そうじゃ無かったと思うんだ」


「へぇ、どういう風に?」


「たぶんね 無理難題を俺にふっかけて試してたんだと思う。

 難題に対して 俺がどういう対応や行動や言動をするかを眺めてたんだと思う」


「?」


「たとえば、親父さんに気に入られたくて 出来そうも無い事を簡単に引き受けると

 あぁ、コノヤロウはカッコつけようとするアホだなぁ…と思うし、

 逆に、出来そうな事なのに”出来ません”って言えば

 当然、コノヤロウは使えない…だし、


 だいたい、俺とオマエの場合なんて 俺とオマエの親同士が元々仲良しで

 ガキの頃から 一緒にしちゃおうぜ…みたいな話だったわけじゃん

 なのに、高校生ぐらいになってさ いわゆる”お年頃”になった頃から

 ウチの親父以上に オマエの親父が怖かったよなぁ… 俺には」


「そう言えば、よくお父さんの部隊の野球チームの試合に助っ人で呼ばれて

 打てなきゃ”グランド1周” エラーしたら”グランド1周”


 そして、試合に負けたら”オマエだけグランド3周”だったっけ?」


「そうそう、部下の人達には優しいのに 俺だけは特別扱いだった」


「なのに、アナタも いつも、呼ばれたら断らずに野球に行ってたわよね」


「だってさ、面白かったし、楽しかったんだ」


「はたから見れば”無理難題”でも 俺にしてみたら

 クソォ、このオッサンに負けてなるもんか…って意地もあったし

 成し遂げた時は 凄ぇ嬉しそうに優しかったんだぞ オマエの親父」


「へぇ… よく、@@@(私の妹)と あの人(私の事)マゾなんじゃないか?って

 私達、話してたのよねぇ…」


「思うんだけどさ…

 無理難題をフッかけるだろ? それって

 「コイツは どうやって対処しようとするのか?…」

 って事を試してたんだと思うんだ。


 特にオマエと付き合う…って感じの頃からは

 「オマエの親父に立ち向かうために どんな行動や発言をとるか…」

 そこに その俺の本質みたいなものを試して見よう…って感じかな


 よくさ、女の子の気をひくために 見栄を張ったり、カッコつける奴いるじゃん

 でも、そういうのって必ず後でボロが出る。


 結婚の承諾を得るには 調子の良い事ばかり並べたり、都合の良い事ばかりを見せて

 いざ、結婚してみたら その途端、別人になっちゃうアホっているじゃん


 そんなのを見極めるには 娘の親父は鬼のように無理難題フッかけるのは大いにアリだと思うんだ」


「で、アナタは自分の娘達に もし、彼氏が出来て結婚を…なんて言い出したら

 その鬼になるわけ?」


「当たり前じゃん そんじょそこらの鬼とはレベルの違う鬼を味合わせてやるさ」


「もし、それで 相手の男が娘と別れる…って言い出したら?」


「まぁ、その場合 娘には悲しい思いをさせる事になるけど

 でもな、そんな理由で別れる様な男は 俺は男として その根性を認めない

 だって、結婚する相手は親父じゃなくて娘なんだからな…

 まず、誰が一番大事で その大事な相手の為にどうするのが 最も望ましいのか?

 そんな本質を見極められないアホとは ある意味、とっとと別れた方が正解だろ?」


「じゃぁ、親父なんかほっといて 勝手に結婚しちゃおうぜ… なんて真似したら?」


「その時は 親父をほっとくわけには行きません…って状況に追い込んでやるさ^^

 ナメてるとどんな目に合うか タップリ教えてやるよ」


「それってさ 私が”ヤメテ”って頼んでも アナタは絶対に変えないのよね?」


「うん、悪いけど こればかりは どんなにオマエの頼みでも絶対に曲げない。^^」


苦笑してる嫁


「ところでさ、俺も ひとつ聞きたい事があるんだけど?」


「何?」


「あらたまって 今みたいな事を聞くって事は 娘達に彼氏が出来たのか?」


「そりゃ、彼氏の一人や二人 いるでしょ?」


「え? いるのか?」


「アナタ、ダメよ ”気の弱い弁護士”とか使って調べるような真似しないでよ」


「だって、オマエ… 敵を知り、オノレを知り、地の利を知り、天を知る…ってのが

 孫子の兵法だぜ」


「娘の彼氏相手に わざわざ孫子の兵法まで 引っ張り出さなくても良いわよ」


「でもさぁ…」


「デモがしたけりゃ 共産党にでも入りなさい!!!」


 … しばしの沈黙 …


「で、その彼氏とやらが結婚を意識してんのか?」


「具体的に言い出したり、話になってるわけじゃ無いの これはホントよ…

 ただ、あの娘達に”遊びの付き合い”なんて考えなら 貴方達(娘達)に対してはともかく

 あの、お父さん(私の事)が どんなに怒ってメチャクチャやるか想像できるでしょ?

 とは、言っておいたわよ」


「そしたら、なんて?」


「二人とも ”充分に心得てます”って そりゃそうよ、あの娘達の高校の時の彼氏候補を

 悉く、千切って投げ捨てたのはアナタだもんね」


「千切って投げ捨て…って オマエ…^^」


「そんなようなモンじゃん」


「だってさ、”君は 将来、どんな職業に就きたいんだ?”って聞いたら

 ”パイロットです”…って言うから

 そうか、万年筆の会社員か… でも、万年筆ならパーカーの方が書きやすいし高級だぞ… 

 って応えただけじゃん」


「その一言で 人生が大きく変わったらしいわよ」


「バカじゃねぇの? そのガキ」


「たしかにバカよ… でも、そのおかげで娘は泣いたのよ」


「え? 娘が泣いただぁ? よぉし、そのバカヤロウ これから行ってブッ飛ばして…」


「そのバカに泣いたんじゃないの、アナタに対して泣いたの」


「えぇ? なんで?」


「だって、どんな職業?ってアナタは聞いたんでしょ?

 だから”パイロット”って応えたのに 万年筆のパイロットって…

 アナタ、それは職業じゃなくて”会社”じゃない?

 なんで、そんなヒネくれた受け答えをしたんだ…って 泣いたのよ」


「え~

 そんなのオマエ ススキノのキャバクラあたりじゃ、ドッカン物の大爆笑だぜ?

 笑うトコじゃん。」


「娘のクラスじゃ たしかにドッカン物の大爆笑だったそうよ

 でも、笑われたのはアナタじゃなくて その彼氏


 それ以来、その子のアダ名は”パイロット”になったそうよ」


「へぇ? じゃ、アレだ 俺が名付け親だ まさにゴッドファーザーじゃん

 感謝されても 恨まれる筋合いの話じゃ無いな」


「@@@(姪のこと)が文化祭の何日か前の日に 準備で帰りが遅くなった時、

 送ってきた彼氏を玄関のトコで脅した事もあったわよね?」


「え? あ・あぁ…

 でも、脅したうちに入ん無いぞ あんなの」


「アナタ その男の子に何て言ったか覚えてる?」


「たしか…、あ、そうそう

 冗談半分で”君はこの娘と付き合ってんのか?”って聞いたんだ

 そしたら”ええ、まぁ…”なんて小生意気な応え方しやがったから

 ”そっか、じゃ ここ(うちの玄関)から君の家まで 

  これから君は一人で帰るわけだけど、

  明るいトコばかりじゃないから、充分に気をつけなよ”

 って言っただけだぞ」


「その男の子、その帰りにホントに自転車で転んで左手折ったのよ」


「あぁ… そうだ、そんな事あったっけな(爆)」


「笑い事じゃ無いわよ それ、アナタのせいだ…って噂になって…」


「バカな事言うんじゃないよ 小生意気だ…ってぐらいで そこまでやらんぞ俺は」


「そりゃ判ってるわよ

 第一、その時 アナタは私に怒られてて家にいたんだから

 アナタのアリバイは 私が証明してあげるわよ


 それよりもね、アナタは念力で骨を折っちゃうような人だ…って

 クラスメイト達から言われてたそうなの知ってる?」


「ってか、俺はサイババか? そんな能力あったら 今頃、俺は…」


「脅すから そんな事になるのよ」


「脅すって言ったって 俺は普通に言っただけだぞ…」


「アナタには普通でも 相手の受け取り方は違うのよ」


「まぁ、あの日は ホントに暗かったからなぁ… 夜が」


「それに… 大学に入った最初の夏休みに デートに車で迎えに来た男の子がいたじゃない?」


「あぁ、父親のセルシオ乗り回してた小僧な、うん、覚えてる」


「その子にも アナタ、酷い事を言ったわよね?」


「いや、あの時は ちょうどGPS機能を搭載したPHSを試してくれって

 ドコモの奴が持って来てたから… それを姪のバックに入れて


 ”時々、GPSを追跡して いかがわしい場所にいないかチェックするぞ…

  時々、PHSに電話して PHSだけを何処か安全な場所に置いても

  電話に出なけりゃ、直ぐに捜索を始めるからな…”


 って言っただけだよ」


「いくらバカ親父でも 普通は そこまではやらないわよ」


「あんなもん タダの冗句で、実際に電話かけたり、GPSの確認なんかしなかったぞ?」


「それはアナタの言い分で あの子にしてみれば、常に監視されてるんじゃないか?ってドキドキよ」


「ケッ ザマァミロじゃん」


「アナタは これからも、そんな真似をし続けるの?」


「当たり前でしょ さっきも言ったけど、こればかりはどんなにオマエの頼みでも曲げないよ 俺は」


「ふぅ~ん ま、いいけどね

 ところで、アナタ 本当にお腹空いてないの?」


「あぁ、さっき 二代目と一緒に鮨…   あ!!!」


その瞬間、嫁の目がギラッと光った。


「やっぱり… アナタの仕業でしょ ワサビを多めに入れさせたの」


「え? いや、あれ? なんの事?」


「じゃ、電話して親方に確認するわよ?」


「すいません、奥さん ワサビは私の仕業です。」


すると、嫁は電話の子機を手に取り 娘の携帯に電話


「あ、ママだけど アンタ達、何処にいるの?

 そう、じゃ、これからアタシも準備するから 7時にXXXXで待ち合わせましょ

 うん、今晩はみんなで中華にしましょ そう、コッテリしたやつ…


 え? お父さん? お父さんは ほら、心臓がアレだから脂っこい中華なんてダメよ

 え? そう、いいのよ、お父さんの事なんかほっといて…

 大丈夫よ スネたり、僻んだりしない… 出来ないわよ


 そ、7時よ じゃぁ、ね」


電話を切り、私の顔を見た嫁は


「そういうわけなんで お留守番、よろしくねッ


私は 何も言えなかった。(ToT)




お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

ブタネコさま、暑い中毎日更新お疲れ様です。
謹んで申し上げます。

「いつもながらお、奥様グッジョブ!!」

★ みかnママ さん

>「いつもながらお、奥様グッジョブ!!」

がんばれ… > 俺 ^^;

す~げ~。
流れるような展開、面白すぎます。

ところで、その日のブタネコさんの晩御飯は何を食されたんですか。

★ あるこん さん

その日、何を食べたか覚えてません。

何を食べても涙の味しかしませんでしたから…(ToT)

【※注意!!】

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