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2006年07月28日

● ビッグマネー 第8話


「ビッグマネー ~浮世の沙汰は株しだい」第8話について語ってみる。




ビッグマネー


今回の話のメインは 「相続保険」の担保として差し入れられてた真鍋かおりが扮する女の子の祖母の家を まつば銀行が取り上げようとし、同時に 発足した「被害者の会」を原田泰造扮する悪徳銀行マンが 骨抜きにしてしまう顛末。


この辺の話の流れは バブル崩壊直後、札幌で しかも不良債権処理を生業にしてきた私としては ストーリーにはツッコミどころ満載ながら、本筋は よくぞTVドラマで その辺に踏み込んだものだ…と感心したものだ。


北海○拓殖銀行に 子会社で「タク○」という会社があり、債権として回収した不動産の販売・管理をしていたものだが、その会社の実にデタラメだった事…


しかも、山一証○や カブ○デコム、某生命保険会社等々と 現実には裏側で、実に泥臭い真似を散々にしていたのを目の当たりにした身としては 原田泰造が扮した悪徳銀行マンが ドラマでの人物では無く、現実に一杯いたのを知っている。


今では死語らしいが「護送船団方式」なんて言葉があったぐらい 国に優遇された都市銀行の中で 見せしめのように北海○拓殖銀行が破綻したのは 正直、「ザマァミロ」って気分が大だったものだ。


最近、日銀のゼロ金利解除が話題になっているが、これに関して 根本的な部分について問題視する発言が少ないのが 気に入らない。


と言うのは、基本的に銀行は顧客から預かった「預金」を運用し儲けを出すもの。


つまり、銀行が個人や企業に金を貸して金利を稼ぐ… その貸し出し金って 元を質せば預金者からの預かり金なのである。


ゆえに、貸したお金の金利を取る以上、銀行も自分達が預かったお金には金利をつけなくちゃ道理に合わない。


にも関わらず、この何年かの長きに渡って0.001%なんて フザケタ金利しかつけず、一般からタダ同然で金を預かり、それで利ざやを稼ぎ、抱えていた不良債権を安値で放出して 帳簿上の損失を公的資金導入と言う名の税金で穴埋め… 税金払ってるのも 預金をしてるのも 同じ、一般企業や市民だとするなら 大食いで浪費家の馬鹿息子同然って事。


銀行の融資のデタラメさは バブル後の不良債権を見れば子供で判る。


では、その反省の結果、どうなったの?と見れば 率直に言って、「サラ金」同然のクレジット会社と「業務提携」して 「金貸し」に金を貸して利ざやを稼ぐ… つまり、自らの貸し付け能力の不能さをさらけ出したも同然だった。


つまり、何も進歩していないどころか むしろ、内部的には悪化しているとさえ言えるのだ。

そんな銀行の存在意義って何? と、私は問いたいな。




いろんな経済学者など識者が 小賢しげに、


「ゼロ金利解除により、預金金利が上昇すると 貸付金利も上昇し、

 ローンを抱える者は苦しみが増し、新規のローン契約が減り 消費に影響が出る…」


と言う。


たしかに、そういう面もあるとは思う。


けどね、0.001が0.1ではあるが 預金金利が上がったのは事実。


( 実際、0.1%だって「0も同然」なのだが…^^; )


問題なのは 


「預金金利が上がった以上、貸付金利も上げますよ」


という理由で、直ぐさま 貸付金利を上げはじめた銀行も少なく無いわけで 多くの人々は


「XXX銀行は 預金金利が他の銀行より多い」


と、預金金利ばかりを比べているけど 私は貸付金利を上げた銀行の その上げ幅に注目する。


だって、先に述べた様に バブル崩壊後 破綻しかけた多くの銀行を救ったのは一般市民達である。


今に至って 本当に都市銀行が健全化したと言うのなら 今こそ「恩返しの時期」でしょ?


「預金金利が上がった以上、貸付金利も上げますよ」


って安易な行動では無く、


「預金金利は上げますが、貸付金利はギリギリまで上げません」


それが、「恩返しのひとつ」って行動をする銀行が ひとつぐらい無いものか?と思うのだ。


ま、銀行の悪口ばかり言っても仕方が無いので、別の機会にするとして…




今回の「ビッグマネー第8話」では 取り上げられようとする土地建物を「占有」という手段を用いて 防戦する話が描かれている。


「占有」とは法律用語であり、簡単に言えば その物の所有権を持たない者が、所有権を持っている者との契約により、所有に準ずる状態にある事。


あまり知られていない身近な例で言えば マイカーローン等で購入した車を乗っている人(仮にAと呼ぶ)が まだ、ローンを完済していない場合、車検証の記載は「所有者:@@@ローン会社 使用者:A」となっている事が多い。


一般的には ローン中と言えども「Aさんの車」と解釈するが、法律上では「@@@ローン会社の車を Aが占有している」という解釈となる。


ただし、この場合の「占有」とは ローン会社とAの間に交わした契約により、決して不法な行為では無い。


ところが、「占有」という言葉に悪いイメージがつきまとうのは この「占有」という言葉の多くが 不動産の「不法占拠」に使用される事が多いから。


「競売」つまり所有者が その不動産を担保に金を借り、その借金の返済ができなくなると、金融機関は裁判所に申し立てて不動産を強制的に入札方式にて売却をし、貸金の回収をしようとする制度がある。


昔は 競売物件だと、不動産相場の半値とか半値以下で購入できたので この制度を知る人には とても美味しいモノだったが、この「競売」を妨害したり、商売にする者が現れ 「短期賃借権」という制度を利用し、所有者以外の者が


「この物件を借りて住んで(営業して)ます」


と、主張し 競売とは別に「立ち退き料」を請求する…


これは 借り主にしてみれば「大家が破産したから出て行け」と言われるのは理解は出来ても 現実的に金銭面などの理由で簡単に「はい、そうですか」とは言えない事を保護する制度だったのだが、これを悪用する輩が全国的に増え、競売になりそうな物件に わざと「短期賃借権」を設定し そこに居座り、法外な「立ち退き料」を請求する「占有屋」と呼ばれる者の由縁である。


「競売物件は 相場より安いから…」


と言って買ってみたら その物件にはタチの悪い占有屋が占拠していて 結果的に、大損をさせられた…というのも よくある話だったのだ。


ゆえに、「占有屋」への対処を含めて 競売物件を ごく普通の「売家」として正規の形の不動産に戻す事を商売とした「競売屋」ってのも現れ、数年前に行われて「暴力団取締対策法」の改正や「短期賃借権」という制度の廃止により 占有屋の姿は少なくなった。


今回の第8話の中では


ビッグマネービッグマネー

辰巳が「占有屋」となって 真鍋扮する女の子の祖母の家を護る


ビッグマネー


この「ビッグマネー」が放映された頃、ちょうど法改正の後で占有屋が姿を消しつつあった時期でもあるのだが 一般的に忌み嫌われる暴力団や総会屋、占有屋などを 好意的に描いているのが不快…という論評がされたのを目にした事がある。


しかしながら、「占有」や「総会屋」の現実を目の当たりにした者として 中には、この「ビッグマネー」の様に 弱者救済のために「占有」を戦ったヤクザが少なく無かったのも知っており、上辺だけの論評に負けず描ききった制作者達に「たいしたもんだ」と感動したものだった。^^;


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コメント

マクロ経済学で利息が上がると投資が減るという計算式があるのですが、これは大学で初期に教わる数式なので、あまり勉強していない経済学生でもこの位は知っています。

それだからか、この定説にとらわれてる人が多いのは確かだなと思いました。学問上は貸付金利も貸出金利も同じとされてるんですよね。(私の知る限りですが)

「占有屋」の記事を読んで、昔読んだ小説「女たちのジハード(作:篠田 節子)」を思い出しました。とても面白い作品でした。

★ スミゴルフ さん

私は 大学での専攻が経済学とは無縁だったので どういう内容かは さっぱり判りません。

ただ、サラリーマン家業から足を洗い 現在に至るまで、経済の片隅で 現実の経済学で稼いできましたが、その経験上で言える事は 経済学ぐらい、机上の空論である学問は無いという事。

特にマスメディアに経済学の識者として登場するアホ共は 庶民の金銭感覚を理解出来ておらず、小難しい言葉を並べるだけで

「ボクって頭が良いから」

と、見栄を張る事しか出来ないゲスばかりです。


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