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2006年06月06日

● 雑感(6月6日)


最近の時事ネタについて 思った事を述べてみる。




まず、「秋田の小1男児殺害・死体遺棄」の件。


わりと早い時期に とある週刊誌が、現在の容疑者に疑惑を報じていたのは知っている。


本来、「娘を失った母」として同情を受けるべき存在が 別件の容疑者なのか? 噂の段階で とやかく言うのは如何なものかと思っていたが、今日の様な状況を迎えると さぞ、「他社を差し置いて 報道したぞ」と その週刊誌は鼻高々なんだろなぁ…と思う。


結果的に、今回の様な状況になれば「最初から確信して記事にした」と言い切れるのだろうけど 率直に言って、本当に「確信してたのか?」と疑問を抱く。


「結果、オーライ」だったのじゃないか?と。


かつて、松本サリン事件の時 週刊誌に限らず、新聞やTV 皆、どうだった? そこを「反省した」と口々では言うけれど 一歩間違ったら 今回の件も二の舞だったんじゃ無いか? その危うさを見る限り「全然、反省してるようには見えない」のだ 私には。


で、今後 どんどんエスカレートしていくのだろうから 先に、ポイントを指摘しておきたい。


事件の内容が どう解明されるかは警察や検察における捜査と聴取による自供で それにより裁判…というのが法治国家での流れである。


その間、「容疑者が どんな自白をしたのか?」「どんな証拠が得られたのか?」なんて事は 本来、関係者以外が知る事じたいがおかしい。


よく「裁判の審理中の問題でお応えできません」新聞社やTV局の社員や 会社が問題を起こし、他局や他社から取材を受けると そう応える。


しかし、その局や新聞社は 審理中どころか取調中の起訴前の段階で 憶測と事実と噂をゴチャ混ぜに報道している… そんなザマに信頼などおけるものか… とも。


なので、「捜査関係者の話…」として 情報が外部に漏れる事は本来、あってはいけない事なのだ。


にも関わらず、いろんな話が漏れてマスコミが 鬼の首を取った様に報じ、しかも どの局、どの新聞社も「当社独自の 当社だけの報道…」みたいな姿勢で 全く、同じ事を述べる。


そんな様を見てると はたして、この国に「複数のマスメディアが必要なのか?」って思うんだな…


たまには 全然異なる見解を呈す局や新聞社があっても良いと思うのだけど…


で、「容疑者を逮捕」となってからは まぁ、手を代え品を代え 特にTVは色んな事を報じ始めるわけで「容疑者の過去」とか「被害者である子供達の生前の姿」とか、どんな風に殺され どんな風に遺棄されたか… それらを、したり顔のキャスターやレポーターや なんとか評論家とやら達が かなりの部分に憶測を交えて「全部が事実」の様に報じる。


そんな真似ばかりするから「加害者の人権」とか「被害者の人権」なんてものは 加熱している最中は忘れ去られ、終わった頃にはじめて「ウチでは配慮したけど よそは配慮が欠けていた」みたいな綺麗事をぬかす。


古来、「トップ記事」なんて言って 他社よりも重要な事実を報じるのが報道陣の手柄…みたいな業界のノリがあるのは判らないでも無いけれど、そういうのを見ていると かつて倉本聰が「北の国から」の中で五郎に言わせた「知る権利」に対して「知らん(知りたくない)権利」と言わせた事を思い出す。


でね、つい最近「瑠璃の島」を見たばかりなので言う訳じゃ無いが つまんねぇレポーターとか 詐欺師みたいな評論屋に貴重な時間を喋らせるぐらいなら「瑠璃の島」みたいなドラマをもっと真剣に かつ真面目に制作して 視聴者を啓蒙するぐらいの事をしては如何?と思うんだな… 私は。




次に「村上ファンド」の件


ここ数日の報道を眺めていて この国のマスコミや司法機関は 実に不思議だな…と思う。


例えば、ライブドアの時に申し上げた事だが、「一般投資家の被害者に対して」という言葉が頻繁に飛び交っている事に とても、不可解さを感じる。


今の株取引は 本来で言う株の取り扱いでは無く、「マネー・ゲーム」になってしまっているのである。


こう言ってはなんだが、私も現在 数社の株を持っており、かつては小口だが、株取引で儲けたり損したりした事が何度もある。


しかも、正直に言えば とある理由でフジテレビ株を購入しようとした際、ライブドアや村上ファンドのおかげで 比較的、安く購入でき それを現在も保有しているが、購入時よりもはるかに高い株値の今日 売れば、それだけ利益を得れる。


つまり、「私は一般投資家のはしくれとして 村上ファンドで…ではないが、村上ファンドが行った株取引の影響で儲けさせてもらった者」となる。


同じ様に、そして もっと真剣に「マネー・ゲーム」をしている一般投資家には 私なんか比べられないほどの巨額を儲けた者が それなりに存在する。


だって、株取引は「損した者」がいるぶんだけ、その金額に応じた「儲けた者」がいる世界なのだ。


なのに、損した人を「被害者」と位置づけるのは 単に同情集めと言う他無い。


ライブドア株を持っていたばかりに 紙屑と化して大損した…という人も多いだろう。


でも、ライブドア株が急騰したおかげで大儲けした人物もいるのである。


安易に 株で損した人を たとえ、インサイダイー等の不正取引があったからと言って 単純に、かつ安易に「被害者」と位置づける報道はおかしいのである。


ところが、例えば 証券取引所のコンピュータの誤作動が原因で 法外な安値で売りに出された株があり、当然 それを買った人がいる…という事実が 半年ぐらい前にあった。


このミスで 一瞬にして400億とも500億とも言える差益が発生した。


で、この時に取り引きされた その株の大口取引者が証券会社だった事から あたかも、「取引じたいが無かったことにしよ」という事で白紙に戻したらしいが、正規の手続きで購入した一般投資家は 合法的な取引であるとされ、その取引は成立したのだと聞いた事がある。


この時、マスコミは 誤作動を完全チェックせずに運用開始した事への批判や、責任転嫁しようとした証券取引所や証券会社の あやふやな釈明ばかりを追求し、その差益処理問題に関しては 多くを触れようとせぬまま今日に至る。


ライブドアの件では「ライブドアに踊らされて株に手を出し損をした」なんて人ばかりを 全部ひっくるめた様に「被害者」と称して「御心中がしのばれます」なんてコメントをキャスターは言うけど…、どのテレビ局でも 昼下がりのワイドショーで


「インターネットで株取引をして ヘソクリを増やしたやりくり上手の奥様特集」


なんて 安易に「アナタも株取引してみたら?」みたいな番組を 何度もタレ流していないか? 


そういうのって TV局風に言えば「被害を拡大化させ被害者を増やした二次的加害者」って事にはならないのか? 私は それを問いたいのね。


で、村上代表を支持したり擁護する気は 私は全く無い。


しかし、一点だけは男として認めてやりたい事がある。


それは逮捕直前の記者会見である。


会見の内容は 一般向けでは無く、ファンドに等している人達への弁明…と 批判する声が多い。


が、私には そんな事はどうでも良い。


私が「ほぉ」と思ったのは 村上代表がハッキリとミスを認め その上で


「この件は 私(村上)に全責任があり、社員や その他幹部には責任は無い」


と、言った事。


「プロ中のプロ」


なんて言葉のアヤはどうだっていい。


「この件を恥じて 業界から身を引く」


という言葉は 穿った見方をすれば ただのポーズかもしれないけどね。


でも、過去 いろんな事件の際に 代表者が、たとえポーズでも そんな台詞を目や耳にした事はあるだろうか?


私は 殆ど無い。


実際に 村上という人物が どんな人物で良い奴か否か?は 私は知らない。


仮に大悪人であったとしても 親玉が子分の罪も全部背負って


「全責任は 私にあります」


そうするのがホントの筈。


にも関わらず、多くの親玉は 罪科が明白でも「知らぬ」「存ぜぬ」「早急に解明するのが私の責務」等々… 責任転嫁、すっとぼけ、時間稼ぎで 醜態を晒し続ける。


その点、村上代表だけは 久しぶりに その部分をきちんとした事を言った。


その一点だけは「たいしたもんだ」と私は評したい。



お駄賃

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コメント

ブタネコさんへ
今日のコメント、秋田の件は大いに賛同します。興味本位のしかも視聴率を稼ごうとするかのような報道しかしていないのが見え見えで鼻についています。村上の件ですが、所詮’引かれものの小唄’の様な気がして途中で見るのをやめました。ブタネコさんの言われるようなことを彼が言ったのなら、同じようなコメントを山一證券の社長がしていたのを思い出しますね。でも彼が大もうけした分、損した人もいるはずで、損させられた人は文句言いたいでしょうね、同じようにTVを使ってでも、しかし相手にされないでしょうね。

★ タンク さん

>引かれものの小唄

たしかに そんな感もありますね。

特に昨夜あたりから 捜査関係者から「漏れ伝わった」話により 村上が会見で話した事との矛盾の追及が盛んになってきてますし

でもね、そんなマスコミのあげあし取り報道を見てると「論点って何?」って思っちゃうんですよね^^;

秋田の件、またいつもの過熱報道がされてますね。鳥越俊太郎さんは、メディアスクラムの被害について言及してました。消費者である我々が拒否すべきなんでしょうけど、「また商売のネタとして食い潰すつもりだな」とわかっていてもついつい見てしまいます(^_^;)。

★ オカダ さん

まったく…^^;

どう見ても ジャーナリズムでは無く
ハイエナに見えてしまいます。

初めまして!
ネコブタさんのブログには数ヶ月前からよく来ていて、記事を読むたびに感心したり、自分が気付かないポイントを指摘されるような感じがして、勉強させて貰っています。
職安の話、バレンタインの話・・ほとんど好きなのですが、このマスコミ批判や時事ネタについての記事も、すごく好きで熟読してます。

秋田や株の話を見てもマスコミの軽はずみな報道が目立ちますよね・・・ただネタを探すのに精一杯というか。結果オーライの考え方で取材をし続けたら、また人を死に追いやりますよね。
WEB上のニュース記事にしても人を勘違いさせるような文章を書いたり、わざとネガティブな印象を与えるように書いたり、大げさにしようとしている記事は不快に感じてしまいます。。


話は変わりますが・・・
ネコブタさんのブログ、お気に入りに登録しているほど好きなので(笑)、これからも記事楽しみにしてます。

★ シンディ さん

はじめまして コメントありがとうございます。^^

私は ただ、へそ曲がりなだけなので本当に勉強になるかどうか不安ですが…^^

今後もどうか宜しくお願い申し上げます。

【※注意!!】

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