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2006年06月04日

● アルキメデスは手を汚さない


著:小峰元 1974年に第19回江戸川乱歩賞を受賞した作品。




画像

ミステリーなので端折るが、簡単なあらすじを述べると、一人の女子高生が死ぬ。


死因は子宮外妊娠で、彼女は死ぬ時に「アルキメデス」という言葉を遺す。


父親は娘を妊娠させた相手を探し、復讐しようとし、死んだ女の子の彼氏である同級生も 死んだ女の子の妊娠には納得がいかず…


って感じで、学園ミステリーと呼ばれる作品群の草分け的小説。


小峰元という作家は 残念ながら今からほぼ10年前に他界してしまったが、


  ・アルキメデスは手を汚さない

  ・ホメロスの殺人方程式

  ・ヘシオドスが種蒔きゃ鴉がほじくる

  ・ヒポクラテスの初恋処方箋

  ・イソップの首に鈴をつけろ

  ・ソクラテス最期の弁明

  ・ディオゲネスは午前三時に笑う

  ・パスカルの鼻は長かった

  ・ピタゴラス豆畑に死す

  ・プラトンは赤いガウンがお好き


と言う風に「哲学者シリーズ」とも呼ばれた学園ミステリーを得意としていた作家だ。


この小峰元の「アルキメデスは手を汚さない」という作品を私が読んだのは乱歩賞を受賞したのを知って間もなくの頃だから1974年の事。


この本は 当時、本当に面白い本だと思った。


だから、その後 同級生の女の子が病に倒れ、長期の入院生活を過ごす事になった時、読書好きの私が 自分の読んだ本を その女の子の入院中の暇潰し用に御見舞代わりに持って行ってたのだが、その女の子が入院生活全般の中で 数え切れないぐらい持って行った私の本の中で「面白かったベスト10」の上位にランクしたのが この「アルキメデスは手を汚さない」だった。


そして、この本は「女子高生殺人事件」というタイトルでTV化され


「秋吉久美子」が死ぬ女子高生役で 他に 高岡健二、小川節子、青木英美、中島久之、赤塚真人、山口果林等々といったキャスティングで 当時としては土曜日の夜の「大人のテレビ」の時間帯に ちょっとスケベな場面いっぱいの 全4回か5回に分けたドラマとして放映された。


でね、この原作も そして、TVドラマも どちらも「面白かった」と記憶している。


先に述べた 我が”亡き友”が「面白かった」と評した事から 当時からの私の悪友達は 皆、この本を読んでおり、彼らも彼らなりに記憶に残っていたんだな…


で、最近 急に この「アルキメデスは手を汚さない」が再び注目されているそうで、数日前に ウチの娘が


「お父さん 小峰元の”アルキメデスは手を汚さない”って本 知ってる?」


と聞くので


「それなら 書斎の書棚にあるよ」


と、貸してやったのだが…


その時に


「なんで、その本 読みたくなったの?」


と、聞いたところ 東野圭吾が「初めて読んだミステリーだ」と語った事がキッカケなのだそうだ。


  『ネタ元(?)


そう言われて「アッ」と思ったのは 私も、かつて


  ●『東野圭吾


と言う記事を掲示した際、その記事の中で 東野の初期の作品と並べて 小峰元の事も述べたのだ。


で、成る程なぁ… 東野は小峰から影響を受けていたのか… と、思うと「卒業」や「放課後」の雰囲気が 学園ミステリーとして「アルキメデスは手を汚さない」と似ている理由が実に良く判る。


もしも、今の高校生が「アルキメデスは手を汚さない」を読んだら、本の中に登場する学生達が実に小難しい事を語り合う連中だなぁ…と 相当、違和感を感じるだろうと思う。


でもね、その当時、まさにリアルタイムで高校生だった私に言わせれば


「随分、ハイカラだな」


とは思ったけど、その時代の高校生としては そんなに違和感は大きなものでは無かったし、登場する刑事や 死んだ女子高生の父親や教師達など「大人」が その当時の高校生に対して どう思い、感じていたかも 少々、オーバーではあるが実に良く判る部分の方が 私には多い。


なので、「アルキメデスは手を汚さない」を持って行き読んでいるはずの娘が 読後、どんな感想を抱くのかに とても興味が沸いて仕方が無い。^^



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コメント

高校の頃、あのシリーズ読みましたね。
多分ブタネコさんと同じところでドキドキしてたんだと思います。

ブタネコさん、こんにちわ。
哲学者シリーズは5冊ぐらい読んだ記憶がありますが、ストーリーはほとんど失念してしまいました。
機会があれば読み直したいです。

★ mac さん

たぶん、御想像通りのところでドキドキしてました。^^

この頃の「秋吉久美子」は可愛かった…
(脱ぎっぷりも良かったけど^^;)


★ samurai-kyousuke さん

>哲学者シリーズ

まぁ、正直言って 全部が名作だった訳じゃ無いんですけどねぇ…^^;

アルキメデスは素晴らしかったですよ^^

「麒麟の翼」を図書館で借りて読んでみました。
瀕死の被害者が取る謎の行動にどう意味をもたせるか。
真っ先に浮かんだのは「人間の証明」。
本作はその理由付けという点では釈然としないお話でした。

アルキメデスは手を汚さない・・小峰元はほぼ全部私も読みました。
ピタゴラス、ディオゲネス、ヒポクラテス、プラトン、あのあたりが好きだったなぁ。

東野はアルキメデスに影響を受けたのですか・・・それであれはトリックが同じだったんですね。

★ 支店長 さん

東野の初期の作品で学園物は 小峰元の作風がプンプン香ります。

「麒麟の翼」 たしかに「人間の証明」と通じる部分がありますね 御指摘頂くまで気付きませんでした。^^

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