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2006年05月29日

● 瑠璃の島 第8話 再考


「瑠璃の島」 第8話を見直した




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2005年6月4日に オンタイムで第8話を見た後に『瑠璃の島 第8話』という記事を書き…


2005年6月5日に『瑠璃の島 第8話(その2)』という記事を書いたわけだが…


第7話の冒頭


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一人のフリー・ジャーナリストが島に訪れる。


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彼は 島で里子を募集している… そのビラを手にしており、最初から それが取材目的なのは明白だ。


豊年祭の打ち合わせに集った島人に混じり、その席上で


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里子を募るのは島のエゴなんじゃないか?と問う。


その問いに関して フリー・ジャーナリストに明白に応える者は無い。


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フリー・ジャーナリストは次に学校に訪れ 校長とさなえに


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「立派な小学校ですね… 年間の維持費、どれくらいですか?

 先生方、自覚されていますか?

 国民の血税が、生徒数2名、職員数4名の小学校に使われている現状を

 しかもその生徒はこの島の生まれではなく、

 よそから連れてきた里子です。

 この小学校を維持する為の…ひいては、この島が生き残る為の。」


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「そう言われると、身も蓋もありませんけど」と、校長が答えると


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「僕から見れば、この島の里子政策は、

 島のエゴとしか言い用がないんですよ。

 そのあたり、どう考えておられますか?」と、更に問われ


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「同感です。

 里子政策は島のエゴです。

 傍からはそう見えて当然ですし、

 どんな事情を並べてもエゴはエゴです。」と、さなえは言う。


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「教師が、そこまでおっしゃいますか?」


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「はい。傍から見れば…というか島の表面しか見えてなければ

 エゴ以外の何物でもないでしょう」

と応える さなえ。


このフリー・ジャーナリストを考える時、この教師達との会話は 重要な伏線となる。


でもね、「島のエゴの為に 国税が…」という部分に 私は妙に引っ掛かる。


局部的に とある過疎地に たった数人の子供達の為だけに学校が存在し、その学校を維持するために 島外からの予算で賄われて貰っている姿が正しいのか否か?


憲法では 何人も平等に義務教育を受ける権利が有るとされている。


しかし、この鳩海島の場合 単純に書類の上で数字だけを見ると 大きな無駄の様に映る。


数人の子供を 別の学校へ統合すれば 大きな節税となる…という事だ。


さて、どこの過疎地にも関わらず 少子化は国全体の問題ともなっており、都市部でも学校の統廃合は 近年、盛んに行われている。


そういう観点からすれば 鳩海島の学校は無駄の塊に見えるかもしれないが、過疎対策として子供の環境確保という観点に立てば 単純に「島のエゴ」と言い切れるのか?と。


これって、マス・メディアに関わり ジャーナリストを自称する連中には 大いに参考にして貰いたいテーマだと思う。


施設の子供を拉致・もしくは甘言で騙して連れてきた…のであれば「島のエゴ」どころの騒ぎじゃなく 大いに問題視すべき事だが、ジャーナリスト共に求めたいのは 広い視野なのだ。


たとえば、国内全体で少子化が進んでいるのに 保護施設に入る子供の数が増えている… この問題について どう思っているのだろう?


特に、都市部で 下手をすると社会から隔離された様な施設に入らなければならない子供


無責任な大人に産んでは貰ったけれども、親としての自覚が無く、生活能力も無く、育児を放棄され、中には虐待まで受けたが故に 施設に入る子供…


それに対して、島の子供として育ってくれるならば…と 迎え入れる島があるならば、都会の施設と その島と、どちらが子供にとって幸せなのだろう? そういう視点は持ち得ないのか?


打算的な事を言えば「利害の一致」という言い方も可能かもしれない。


子供が子供らしく成長できる環境を得る代わりに、過疎地の子供として 過疎対策の一環を担う。


しかし、その子供達が島に居着くか否かは 成長と共に子供の判断や希望を尊重する。


もっと、極端な言い方をすれば 過疎地対策の事業として ちょっと恵まれなかった子供達を 優しく保護して成長させてあげる… そんな過疎地が 国内に一つや二つあっても良いじゃない?と思うのね。


で、「島のエゴの為に 国税が…」という部分に 私が引っ掛かるのは、書類の上でしか数字を見ず、机に座ってでしか物事を考えられないような小役人共がだ、年間 どれだけの税金を いろんな事で無駄にしてる?


過疎地の島の学校を維持するための金と そのバカタレ小役人共の無駄遣い、どっちがまず問題視されるべきなんだ?


そう考えると ムカムカと腹が立ってくる私がいる。


先にも述べたように 側面的に、しかも局部的に捉えれば 学校の維持は無駄なのかもしれない。


でもね、比較して良し悪しを比べるべき同じ「無駄」という言葉で括っていいのか?と。


まったく違う問題と言われるやもしれないが…


沖縄で米軍基地の移転が問題となっている。


沖縄から 施設や訓練地や部隊そのものを他県に移転させる計画もある。


私の住む北海道でも 千歳基地周辺では米軍艦載機の訓練受け入れで物議を醸している。


そのクセだ、沖縄県の人達は 戦後、米軍占領下に留め置かれ 本土復帰が遅れ、しかも島の主要部が 米軍施設にされてしまって可哀相と口では言う。


沖縄県民が それだけ辛い思いをして可哀相… そう言うのなら、他県は進んで 沖縄からの米軍部隊の移転を受け入れてやるべきなんじゃないのか?


にも関わらず 口先では「可哀相」と言い、いざ部隊の一部が 自分の住んでいる地域に移転するかもしれない…と聞くと「断固反対」と言う。


こういう二面性が とても許せないんだな 私は。


かつて、太平洋戦争の中で 沖縄戦末期に海軍の守備隊司令官であった 太田実海軍少将が 自決する直前に大本営の海軍次官に宛てて発した 遺言の様な内容の電文の最後の部分


「沖縄県民かく戦えり。

  県民に対し、後世 特別のご高配を賜わらんことを。」


  参考記事:『沖縄県民かく戦えり


これをもう一回、国民全体に問え!!! 私は そう言いたい。


昔、まだ 社会党が勢力を持っていた頃、北海道の自衛隊施設には 選挙の時以外は決まって「自衛隊は憲法違反だ」「自衛隊は この地から出て行け」と 自衛隊施設に限らず、自衛隊員の家族が住む官舎にまで抗議活動を行ったもんだ。


なのに、選挙期間になると 選挙カーがきて「清き一票を社会党の候補xxに」と 五月蠅いぐらいの音量で叫ぶ。


世が移り、不景気だ 過疎だ…となって 自衛隊も部隊の規模縮小を始めると 道内に点在する各駐屯地も見直しが始まり、大規模な部隊移転が計画される。


自衛官だって人の子だから 散々「出てけ」と地元民から言われ続けた駐屯地の部隊から優先的とも思える移転の計画が練られるわけだが、そうなると今度は 地元民から


「自衛隊がいなくなると 防衛施設局からの補助金が無くなり、街の財政が…」


なんて事を臆面もなく言い出して「移転反対」だと。


それが、昔「自衛隊は出てけ」と赤旗を振っていたのと同じ人物がやってたりするのを見ると なんていい加減なんだコイツらは… そんな光景を嫌になるほど知ってるし、現実に見たし、自衛隊官舎で育った子供の一人として味わった。

横路孝弘よ 少なくともオマエは その一人として猛省しろよ


だから、私自身の視点や思考が 一般とは違い偏屈である事は充分自覚しており、その上で話を戻すと…


例えば、この「瑠璃の島」に登場するフリー・ジャーナリストは 実は良い人で、あえて表面上 正論のような、島にとって悪者的質問を行い、あえて島民を怒らせて本音を聞こうとしていたんだ… そういう善意的解釈が行える事は気づいてはいたんだ。


しかし、それはあくまでも結果論的解釈であって、細かい言葉の上げ足を取ってもキリが無いけど 当初のジャーナリストの問いかけには「大人を責める」言葉ばかりで 子供の気持ちや状況を把握する意思は見えていない。


で、だからと言って この「瑠璃の島」の脚本や演出

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フリー・ジャーナリストを演じた高杉亘の演技等を私は批判したいんじゃない。


批判じゃなくて むしろ、私は絶賛したいんだ。


だって、このドラマで描かれた姿が 自称:ジャーナリスト共の よくある姿 そのものだからだ。


最初から 広い視野で情報を拾い集めて記事をまとめていくんじゃ無く、最初から「結論ありき」の取材を続け そのくせ、何か問題が起きたり 当初の予想と違う読者ウケを悟ると コロッと記事の内容を いつでも変えられる様にしている。


その小賢しさに 吐きそうになるのだ。


結果的に…という部分は この先の話でもあるので 今回は触れないが、少なくとも 私は そう言う風に考え受け止める ちっぽけな人間なんだ…って事だけ申し上げておく。^^;


と、言うわけで…


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いっちゃんの里親になりたいと言い出す 奈津美が素敵。


その話を陰で聞いている

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いっちゃんの表情で泣かされ…


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さくらも良い。^^;


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良かったな 照明(ToT)



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 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

ブタネコさんへ
今日の二題、とても良かったです。どちらにコメントしようかなと迷いましたが、こちらにしました。まず税金についてですが、僕は教育と安全保障にはいくらお金をかけても構わないと思っています。どちらも将来の日本を考えれば惜しむべきではないと考えます。非効率だろうが、何だろうがいるものは、いるのです。最近日米の間で移設の費用負担が問題になっていますが、僕は日本独自で防衛をやった場合の予算以内であれば、払ってもよいと思っています、それだけのことをアメリカさんがやってくれていると思えるからです。それとマスコミについてですが、仕事を辞めてから昼間TVを見る機会があったのですが、何ですかあれは?レポーターと称する輩、あれって警察の邪魔をしているだけじゃないですか?何の意味があってあんな報道するのでしょうか?存在意味が分かりません。遠慮会釈もないあのマイクの突き出し方、何様のつもりでしょうか。すっかり嫌気がさしてTVは宣伝のないNHKニュースとMLBだけを見ることにしました(NHK料金、銀行振り込みで払っているもので)。あんなので視聴率が稼げるマスコミも政治と一緒でこの程度の国民にこの程度のマスコミと言われるのも無理ないことですね。思うに最近の日本人は’恥’を知らなさ過ぎるような気がします。恥を知れば自ずから行動に責任が持てるような気がするのですが、以前言ったかな?。

★ タンク さん

挙げていくとキリが無いぐらい 行政のやってる事の表と裏のギャップ そのひとつが このドラマでは問いかけられていると思うのです。

だから、私は その問いに 私なりの意見を感想に込めて申し上げたに過ぎません。

でもね、本当 狭い視野でしかモノを見たり考えたりしかしない人の多さに なんだかなぁ…と思うばかりです。^^

【※注意!!】

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