● 愛情物語
1984年 原田知世:主演の角川映画を語ってみたい。^^
この作品は 多くの方々から とかく評価の低い作品である。^^;
それは、原作が赤川次郎で 少女達が嫌がるぐらいにベタな少女の話である事が 第1。
オチが「なんだそりゃ?」である事が 第2。
監督が角川春樹で 大林宣彦なみのロリコン視点が全開な点が 第3
ま、他にも挙げればキリが無い。^^;
でも、原田知世のコアなファンには 実はとても評価の高い作品でもある。
この作品の評価が高い人の意見は ほぼ同じで、
「原田知世のダンスに度肝を抜かれた」
この一点に尽きる。^^
この2年程前に マイケルジャクソンがスリラーを発表し ホラー・チックなプロモーションビデオが話題となり、最近は まったく見かけなくなった「たのきん」の「トシちゃん」が 歌って踊りまくってた時代である。
ミュージカルに興味を持つファンも増え「ダンス」が ひとつのショーとなった時代でもある。
原田知世が もともとクラシックバレエをしていた…というのも 前作映画「時をかける少女」を見た者としては意外だった。
今思えば、「時をかける少女」の監督である大林宣彦が 原田知世を棒に演出したために、そのイメージがあまりにも強く、軽やかなダンスを踊ってみせるとは夢にも思わなかったのだ。
出演は
原田知世
倍賞美津子
渡瀬恒彦
室田日出男
加賀まりこ
物語は 主人公であるミホ(原田知世)は 幼い頃に捨て子になり
倍賞美津子扮する継母に引き取られて育った。
そんなミホには 毎年の誕生日に名前の知らない人物から花束が届けられる。
一度だけ、幼い時に 真っ赤なバレエシューズがプレゼントされた事から ミホはずっとクラシックバレエを学ぶ女の子だった。
そんな、ミホが16歳の誕生日に 継母とミュージカルを見て、バレエを辞め ミュージカルのオーディションに応募する決意をするのだが…
その日の夜、いつもの様に届いた花には送り状があり、
ミホが勝手に「あしながオジサン」と呼んでいた人物の手がかりを得たので オーディションを前に、ミホは その「あしながオジサン」に会うため旅に出る。
って感じ。
だが、先にハッキリと言っておくが この映画はストーリーなんて期待しちゃイケナイ。
全く、どうでもいい… そう思ってから見ないと やってらんない。^^;
物語の途中に 何度か、原田知世のダンス・シーンが挿入されているのだが それが実に良い。
外人ダンサーの中に混じって踊る原田知世は なかなか良い踊りを見せてくれるのだ。^^
でね、今回はネタバレを大目に見て貰って 言いたい事を言わせて頂く。^^;
この作品は冒頭、いきなりミホが16歳の誕生日に見に行ったミュージカルのシーンから始まる。
その最初の上の画のシーン ここを よく覚えておいて欲しい。
この冒頭のシーンで 最初は白いドレス、終盤に黒い上下でヒロインを演じているのは「村田香織」
そう、倉本聰フリークなら ピンとくる筈。^^
「昨日、悲別で…」で 主人公:竜の元カノで ダンサーとして活躍する女の子役を好演した人で この当時の若手トップ・ダンサーの一人
この映像を見て、「うわぁ 村田香織じゃねぇかぁ…」 そう気づいた瞬間に、「昨日、悲別で…」を思い出して泣きそうになったのだ(ホントに^^;)私は。
もうね、これだけで充分と言えば充分なんだが…^^;
さて、映像のラストに 冒頭と同じダンス・シーンが流れるのだが…
これ、判りますか? 今度は原田知世なんです。
そう、村田香織が踊ったパートを 原田知世が踊るのである。
さすがに村田香織は本職だけあって 見事で…
特に 原田知世とは違うのは 上げる足の高さと綺麗さ
しかしながら、原田知世は 実に楽しそうに踊る姿が とても良い。
この作品を再見している時に 不意に娘が書斎に現れ、「何、観てるの?」なんて言いながら 結局、DVDを居間に持っていって最後まで一緒に観た。
そして、見終えた後に「へぇ 原田知世って こんな風だったんだ… 今と そんなに変わらないけど こんな踊る人だった…のは 意外だわ」と言う。
「まぁな… 女は特に 年齢で見た目が随分変わるからなぁ…」
そう応えた時に 目の端を嫁が横切るのを 私は見逃さなかった。
だから、
「ママだって ほら、原田知世と同じで昔と全然、変わらない
オマエ(娘)だって そのDNAなんだから、ママの様に
大人になっても変わらない可能性が高いんだから 今のウチから
美容には気をつけないとな…」
そう言った。
10分後、頼まないのに 嫁がスッとコーヒーを煎れてくれたのをみて 心の中で「ホッ」と胸をなで下ろしたのは言うまでも無い。


