● 迷路荘の惨劇(古谷版)
この「迷路荘の惨劇」は 元々は『迷路荘の怪人』という題名で中編小説として刊行されたが 後に大幅にリメイクされ内容も大きく変わり、長編化された作品。
横溝正史の作品には これに限らず、「仮面舞踏会」や「病院坂の首縊の家」など 同じ様に短・中編だったものをリメイクして長編化しているが どれも総じて秀逸な作品となっている。
私は これらのリメイクされた作品が とても気に入っている。
どれも本当に面白い作品なのだ。
で、この「迷路荘の惨劇」は その名の通り、
抜け穴や地下道などが迷路の様に仕組まれ いろんな「カラクリ」が施された屋敷が舞台。
謎の片腕の男が 冒頭で登場し、雰囲気を醸し出した後 連続殺人が起きる。
もうね、これこそが探偵小説の醍醐味なわけで…^^
なかなか見る事の出来ない馬車まで登場するのだが…
私は この「迷路荘の惨劇」を読んで 将来、自分で家を持てるようになった暁には こういう仕掛けのある家に住みたい、出来れば 自分でいろんな仕掛けをしたい… そう思って今日に至る。
ゆえに、ここでは言えないが 我が家にはいくつか仕掛けがある。
(セコイ仕掛けだけど^^;)
で、この作品の登場人物は
三橋達也
浜木綿子
仲谷昇
そして
古谷一行
さて、この「迷路荘の惨劇」は 私の記憶では映像化されたのは この78年の古谷版と 数年前に 上川隆也が金田一耕助に扮した2時間ワイド物の2作がある。
で、上川版はテレビ東京の制作で 物凄くセコく、しかも「京都祇園祭怪奇連続殺人」なんて 訳の判らないサブタイトルまでついてる始末。^^;
いずれにせよ、映像化するには この作品の場合は予算的な部分で かなり苦労するんだろうなぁ…とは思うけど 逆に、金田一モノの中では登場人物が少なく、話の流れが濃い作品だから キッチリとした脚本と演出構成があれば面白い映像になるような気もするんだけどね。^^;
残念ながら この古谷版もキャスティングの時点で 犯人がおぼろげに浮かんでしまい、尚かつ 金のかかりそうなトリックは端折られてしまったので 完全に2時間サスペンス構成になってしまっている。
(全3話だから 正確には3時間ワイド^^;)
ちなみに 78年版の古谷一行によるTVシリーズはこの作品が最後で 以降は、完全に2時間ワイド物に移行する形となる。
そう言う意味では 横溝原作のTV化による限界を見た作品となったとも言えるのかな。
