● 瑠璃の島 第4話 再考
「瑠璃の島」 第4話を見直した。
2005年5月7日に オンタイムで第4話を見た後に『瑠璃の島 第4話』という記事を書き、その中で
瑠璃の島 第4話を観た。
瑠璃が本当に子供らしくなった。
と、同時に よく注意して観ていると 回が増す事に 周囲の大人達は瑠璃を子供ではなく、一人の大人を相手にする様な台詞や思考になっている事に気づく。
少しづつ ひねくれた心が薄れ、本来の子供らしさを瑠璃が身につけていくと同時に 周りは 少しづつ「こまっしゃくれたガキ」から「島の子供(ちゃんとした人間)」へと扱いや対応が変わっていく…という感じだろうか。
これは、演出、脚本 双方の巧さと 役者達の巧さのミックスが醸し出す味なのだと思う。
今回も 少しだけ、都会と田舎の対比…みたいな話がベ-スに流れたが、それには全然違和感を抱かない。
むしろ、理解しやすい子供の心理であって ともすれば微笑ましく映る。
さりげなく「お父さんはタコ取り」という瑠璃の台詞は いつぞやの宿泊名簿に「娘:ルリ」と書いた事への反応とも思え、ジワッと涙ぐむ私がいる。
しかし、今回 一番 秀逸だったのは 当初、島やルリに嫌悪丸出しだった教師が変化していく様 それが違和感無く 馴染んだように観ていて受け入れられた事である。
井戸に落ちて、助けられて…は ベタな展開と言えるかもしれない。
けども、男の子の頬を打ち「いたずら」と「いじわる」は違うと キッパリ言い切る教師像は とかく「暴力反対」を打ち出す現実社会に対して 清々しささえ感じ いっぺんで好感を抱いた。
全体に流れるト-ンも 落ち着いていて こっちの物語の方が よほど「あいくるしい」という意味で素敵な作品だと思った。
と、述べたわけだが…
第3話の終盤に 勇造が おそらく実の娘の服をしまっておいたタンスから ハンカチと服を取り出すシーンがあったのだが…
ハンカチは第3話の終わりに瑠璃に渡しており、今回は
この白いワンピースである。
服や髪型も もちろん大きな理由ではあろうけど、すっかり子供らしくなった瑠璃
ここで、重要な事は
「何故、勇造は実娘のワンピースを瑠璃に着せたのか?」
という点。
これは 私の勝手な想像・妄想だが、こういう服って 親は案外、大事に取っておいたりする。
それは娘の子供時代の思い出と共に 大切に保管したくなるのだ。
最近の母親は なんでもかんでもフリーマケットなどで買ったり売ったりするけれど、何かの記念や いわゆる一張羅とでも言うべき「一番、良い服(外出着)などは デパートなどで多少、奮発して買ったりするもので そんな服はとっておきたくなってしまうのだ。
(少なくても 我が家は そうなんだ^^;)
それを瑠璃に着せる…というのは 単に「他に服が無い」なんて安易な理由なんかじゃ無く、「実の娘と同様」と勇造や恵が扱っている証拠。
でね、その事を明白に示すシーンや台詞があるわけじゃ無いが、どうしても 私がそう思い入れてしまう理由は後に語る。
さて、今回の話のメインは
那覇から共同学習にやってきた子供達と瑠璃の関わりで
その中のクソガキが 瑠璃の服を馬鹿にしたり、意地悪で汚すシーン
そう、今回の最大のポイントは この服を汚された直後の瑠璃にある
一瞬、クソガキを「この野郎!!」って感じで睨むけど
瑠璃がまず考え、行動したのは クソガキに文句を言ったり殴りかかる事ではなく、
服を汚された事に気付き
まず「服を洗う事」
この、服が汚れたのに気づいて怒る反面、「困った」「どうしよう」という表情と仕草を成海璃子が実に巧く演じている。
つまり、瑠璃には その着せてくれた服の意味が判っている。
判っているからこそ、その大切な服を汚されて 勇造や恵に対して「申し訳無い」という気持ちが 最優先で現れた行動となる。
そこに、私の涙腺は決壊する。
「瑠璃… 良い女の子じゃねぇかぁ…」と。(ToT)
半泣き状態で服を一生懸命に洗おうとする瑠璃に
クソガキは さらに罵声を浴びせ
その服を さらに汚す。
もうね、最近の少年犯罪の理由が「むしゃくしゃしてたから」ってのが充分な理由なのだとしたら こんなクソガキ 瞬殺して埋めちゃえ!! 少なくとも私は許すし、協力も惜しまない。
蛇足だが、我が家には 紋付き羽織袴と冬用の まさに外套と呼ぶべきコートが、曾祖父から申し受けられ 現在は私が愛用して冠婚葬祭や 大事な会合の際などに着用する。
それは 自分で見ても年代物のシロモノではあるけれど、愛すべき父や祖父が大切に申し受け愛用した品を「そろそろオマエが着てもいいだろう」と 父から譲られた時は 半人前ながらも大人として認めて貰えた瞬間だと思い 嬉しかった。
まぁ、瑠璃の服とは意味が違うかもしれないが そんな経験・思い出のある私としては つい自分の事を重ね合わせてしまい、その服を思う、そして その服の意味を悟る瑠璃という女の子を 第4話にして本当に良い女の子だと思った瞬間でもある。
だから、
殴ろうとする瑠璃を止めて 自らが手を下す教師に拍手 キッパリと
「いたずらと意地悪は違う」
と、言い切る様に この教師も 実にまともだったんだ…と確認する。
その後の
井戸に落ちて 助けられて…ってベタな話は 私に言わせればどうでも良い。
お父さんの仕事はタコ取り… 瑠璃がそう言ったのを聞き、相貌を崩す勇造。
どんなに仕事に疲れ、嫌な思いが続いても 娘の一言や仕草で
「また、明日も頑張ろう」
そう思わされた事は数え切れない私にとって この勇造の何とも言えない嬉しそうな顔は実に良く判る。(ToT)
西山繭子の素晴らしさも含めて 本当に良いドラマだと思うばかりだ^^


