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2006年05月14日

● 犬神家の一族(稲垣版)


稲垣吾郎版の「犬神家の一族」を語るのに 書斎の何処かに埋まっているビデオを もう一度、見直してから記事にしようと思って半年以上が過ぎた。^^;




…と、言えば


「オマエの家の書斎は どんなになってんだ?」


と、言われるのだろうけど そんな事はさておき…^^;


私の記憶では横溝正史の「犬神家の一族」は 稲垣吾郎版の前に3回TV化されている。


最初は1977年の 古谷一行が金田一耕助、四季乃花恵が珠世


次が 1990年か91年に中井貴一が金田一、財前直見が珠世役


その数年後に 片岡鶴太郎が金田一役で、牧瀬里穂が珠世役


どれが良くて どれが駄目…と比較論を語る気は無い。

(見ていないのもあるしね^^;)


ただ、中井版について覚えているのは キャスティングが豪華だった事。


佐清が石黒賢で 荒井注と小林桂樹のいずれかが 刑事と弁護士のいずれかを演じていたと記憶する。


また、片岡鶴太郎は 実は古谷一行に続いて 金田一役の出演数が多く


  ・「獄門島」

  ・「悪霊島」

  ・「本陣殺人事件」

  ・「悪魔の手毬唄」

  ・「犬神家の一族」

  ・「八つ墓村」

  ・「悪魔が来りて笛を吹く」

  ・「女王蜂」


古谷一行ほどではないにせよ、シリーズ化された事からも判るように 片岡鶴太郎の金田一の初期の頃は なかなか良かった…とする声も多い。


それについては 私も特に反論する気は無いが、何か妙に「軽い」感じが違和感となっていたわけで 結局、回数を重ねるにつれて片岡鶴太郎自身の「軽さ」が薄まるのと共に 妙に小賢しい文化人っぽい仕草が 金田一耕助と相容れなくなっていったんじゃないか?と思う。




ちなみに、他に金田一耕助を演じた俳優で記憶にあるのは 他に


  ・役所広司「女王蜂」

  ・長瀬智也「タイトル不明」

  ・上川隆也「獄門島」「迷路荘の惨劇」

  ・小野寺昭「仮面舞踏会」「三つ首塔」「夜歩く」


といったもの。


こうやって眺めてみると 実にいろんな金田一モノが制作されたわけだ。




さて、2004年にフジ系で制作・放映された「犬神家の一族」により、新たな金田一耕助として稲垣吾郎が登場した


この時のキャスティングは


   犬神松子・・・三田佳子

   犬神竹子・・・赤座美代子

   犬神梅子・・・佳那晃子


   犬神佐武・・・平 岳大

   犬神佐智・・・眞島秀和

   犬神佐清・・・西島秀俊

   犬神小夜子・・・石橋けい


   野々宮珠世・・・加藤あい


   青沼菊乃・・・木村多江


   古舘恭三・・・佐野浅夫

   橘 署長・・・塩見三省


と、いったところ。


で、目新しい部分では 横溝正史本人の役として小日向文世が扮している。


横溝正史の原作のいくつかを読んだ方なら御存じの事だが、作品によって 時々、冒頭に「小説家の先生」として 横溝正史を暗に示した人物が登場し、金田一耕助から 事件の顛末を小説のネタとして貰い受ける…という様な やりとりの行があり、「犬神家の一族」では「小説家の先生」は原作内には登場しないが ドラマには登場する。


で、この稲垣版が 原作と異なる点は 上述した「横溝先生の登場」と



あの金田一が、若き日アメリカで放蕩の末、現地で起きた奇怪な事件を解決したのを機に、日系人のパトロンを得て探偵への道を歩むことになったことは、意外と(世間では)知られておりません。そこで原作シリーズでは断片的にしか語られていない、こうした逸話を元に、今回ひとつの物語を作り上げました。それが“誰も知らない金田一耕助”です。ただし、原作には肝心の事件についての描写はなく、ここだけは完全オリジナル。どういう事件が起こり、どういうトリックがあって、どう解決したか・・・。それは、スタッフが「横溝さんだったらどう考えるかな」と想像をめぐらせ、古今東西の推理小説を読み漁り、それこそ知恵を総動員して考え出しました。もちろん、横溝家の方にもお墨付きを頂いています。


(稲垣版「犬神家の一族」公式サイトより引用)


金田一耕助が戦前の若い頃、アメリカに渡って暮らし そこで知り合った久保銀造がパトロンとなり 私立探偵への途を歩む…という設定は 金田一フリークには有名な話で 金田一耕助最初の事件と言われている「本陣殺人事件」は その久保銀造の姪が旧家の名家に嫁いだ晩に新郎共々、惨殺された事に始まるのである。


で、上記引用した文章の様に「本陣殺人事件」以外にも いくつかの本に久保銀造と金田一耕助の関係に触れた文章を含むモノがあるのは事実、そして そのアメリカにおいて奇怪な事件があった…という記述があるのも事実。


ただ、多くの横溝フリークは その事件を横溝正史本人が記述したモノであれば納得もし、理解もするのだが たかがフジTV風情が


「今回ひとつの物語を作り上げました。」


とするのは 非情に片腹痛い話しに映る部分が大で その為に、この稲垣版を酷評するフリークも少なくない。


ちなみに、このエピソード創作は「横溝家の方にもお墨付きを頂いています。」と わざわざ注釈を付け加えてるのは…


講談社のマンガ「金田一少年の事件簿」において 主人公の”はじめ”が金田一耕助の孫で…という設定で 当然、”はじめ”の父 もしくは母は 金田一耕助の息子か娘という事になる。


それらの設定に関して 事前になんらの断りもなかった事に横溝正史の家族の中に 激しく不快感を示した人がいた…という話が ファンの間に広まった事を意識したに他ならない。


ま、その事の真偽の程は定かでは無いが、既に 熱狂的なファンが確立している横溝ワールドを勝手に作り替えるかの物語を挿入するのなら それなりの説得力を考慮し、安易な真似は止めて欲しい。


余人はどう思われ、どう言われるかはともかく 私には きっと、この稲垣版の制作者は横溝好きなんだろうなぁ…と感じる部分が大だったので、好意的に受け止めたいとは思い、この稲垣版について酷評するのは避けたいところなのだが…


創作エピソードのストーリー内容がどうこうより、久保銀造役を


画像

「梅津栄」を起用した時点で「フザケンナ」という気持ちで一杯だった…と^^;


これだけは言っておきたい… そう思った。



お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

稲垣版、「犬神家の一族」発掘作業ならびに解説、お疲れ様でした。

そうですか・・・、オリジナルストーリーを作っちゃってましたか・・・。でもそれって、一体誰向けだったんですかね? 
ブタネコさんのような深いフリークさんたちには当然「ふざけんな」と言われるであろうし、私のようなうっすらとしか知らないような視聴者であれば「ふ~~ん」で終わってしまうであろうし。その企画意図を掴みかねます。フリークの一人である製作者の自己満足のためですか?? と思わざるを得ないひねくれもののしきなのでした。

★ しき さん

>フリークの一人である製作者の自己満足のためですか??

そう、その辺の考え方が重要だと思うんですけどね^^;

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